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71年作がリマスターCDリイシュー!
英国を代表するSSWの一人であるIAN MATTHEWSがFAIRPORT CONVENTION脱退後に結成したフォーク・ロック・バンドMATTHEWS SOUTHERN COMFORTから発展した、IAN MATTHEWS抜きの方のSOUTHERN COMFORT。
IAN MATTHEWSの独立に伴いその残党によって70年に結成されたグループで、その音楽性を決定付けていたのはレパートリーの大半にソングライターとしてクレジットされているMark GriffithsとCarl Barnwell (共にギター、キーボード、ヴォーカルを担当)ですが、セッション・ミュージシャンとしても高名なGordon Huntley (ペダル・スティール・ギター)、元MarmaladeのRay Duffy (ドラムス)、70年のソロ・アルバム『magician』が一部で評価を受けているAndy Leigh (ベース、ヴォーカル)と、全員が個性と実力を兼ね備えたミュージシャンの集合体でした。
ジェントルで適度にセンチメンタルな英国産フォーク・ロックの秘宝。2作目にして代表作。"RIVER WOMAN"を筆頭にトレードマークともいうべきGORDON HUNTLEYのペダル・スティールを効果的に用いたアコースティックでアーシーかつ温もりのあるサウンドを全編で展開。スティールの響きが印象的なカントリー・ロック・チューン、ストリング・セクションが淡い彩りを添えるメロディックなナンバーなどアルバム・カヴァーのイメージそのままの佳曲が並びます。同時期のIAN MATTHEWS作品にも通じる米国への憧憬を伺わせつつも、AOR的洗練さを強めた前者とは異なり、大らかな中にも英国的な陰りと繊細さが詰まった楽曲が光る快作です。
「IAN MATTHEWSのバック・バンド」という先入観も妨げになり当時は華やかな活動とは無縁だったものの、彼らが残した3枚のアルバムと一連のシングルは、現在ではMATTHEWS SOUTHERN COMFORTの諸作に優るとも劣らない評価を得ています。
SOUTHERN COMFORT / サザン・コンフォート