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レーベルをプラチナからパーロフォンに移籍して放つ第2弾にして、トーゲスの最高傑作となった通算で5枚目となるアルバム。トーゲスはビートルズ同様に、前作『CONTRAST』でアイドルからアーティストヘと脱皮を果たした。その証拠となるクリエイティヴィティが包め込まれたのが、本作『STUDIO』で、トーゲスからのビートルズへの回答、あるいは北欧のビートルズが放った『サージェント・ペパーズ~』と囁かれるアルバムである。実際に、収録曲中「IT’S MY LIFE」と「IT’S IN A DREAM」は実際にロンドンのアビー・ロード・スタジオでレコーディングされている。ストリングス・サウンド、逆回転、サウンド・エフェクト、が60年代末期のロンドンに花開いたサイケデリアを見事に表現している。そして、イギリスのグループにはないスウェーデン特有の旋律が、彼らが北欧出身のグループである事を誇っているように鳴り響く。まさに、新たな時代の訪れを告げるカンタータのように、誇り高きトーグスのサウンドが北欧の森に響き渡るようである。間違いなく本作は、北欧のビート~サイケデリック・ムーヴメントにおける最高傑作であり、トーゲスのクリエイティヴィティがマックスに達したことを示しているアルバムでもある。この作品を最後に、フロントのトッミがグループを脱退してしまったため、残されたメンバーはグループ名をプロンドと変えて再出発をはかった。フォンタナ・レーベルと契約した彼らは69年にはアルバム『THE LILAC YEARS』をリリースする。高い評価を得たもののセールスには繋がらず、3枚のシングル発表後、バンドは解散を余儀なくされた。この時、64年に始まる北欧のビートルズの歴史に終止符が打たれた。
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