SAMMY WALKER(guitar,harmonica,piano,tiple,lyron and healy monster bass guitar on“chuggin' locomotion”,openback 5 string banjo on“misfit scarecrow")
TONY WILLIAMSON(mandolin)
01 CRAZY BILLY
02 ANOTHER SAD SONG ABOUT YOU
03 MISFIT SCARECROW
04 SUPERSTITIONS MINE
05 AND THE MISSISSIPPI DELTA CRIED
06 HOMER BYRON MCGUTHRIE
07 WILL YOU MISS ME WHEN I'M GONE
08 IF JESUS DON'T SHOW
09 MARVIN AND PAULA
10 PROUD AND POOR
11 SONG FOR JESSIE
12 LITTLE TOWN IN LUXEMBOURG
13 IN THE YEAR TWENTY-O-FOUR
14 A COLD PITTSBURGH MORNING 15 CHUGGIN' LOCOMOTION
16 SOMEDAY I'M GONNA ROCK AND ROLL
70年代、渋谷にあった伝説のロック喫茶、ブラック・ホークの「名盤99選」に選ばれた「サミー・ウォーカー」(1976年リリース)で知られる米国はジョージア州出身のシンガー・ソングライター、サミー・ウォーカーが約30年振りに米国のレーベルから新作をリリースした。
アルバムのタイトルとなっている「ミスフィット・スケアクロウ」のミスフィットとは環境に適合しない人、スケアクロウはかかし、みすぼらしい姿の人のことで、サミー自身によるライナー・ノーツによればサミー自身のことを指している。
学生時代から周囲の者とは迎合せず、作曲を始めた70年代初頭でも流行には左右されることなく我が道を突き進み、決して流行歌を書くことは無かったそうだ。
なるほど、遅れてきたフォーク・シンガーとかボブ・ディラン・フォロワーとか言われたこともあったけど、ウディー・ガスリー、ハンク・ウイリアムス、ドック・ワトソンのような米国のルーツ・ミュージックであるフォーク、カントリー、ブルース、ブルーグラス等を自身のルーツに持つサミーが自分に正直に生き、音楽活動を続けてきたことを30年後の今、改めて振り返ってみた時、「ミスフィット・スケアクロウ~我が道を行く男」と自身のことを呼称し、自信を持って生み出した新たなる名盤の登場だと私は思う。
本題に入る前にサミーのことについて簡単にふれておこう。バイオグラフィーによれば1952年にジョージア州のノークロスで生を受けたサミーはティーンエイジャーの頃から作曲を始め、オリジナル・ソングを歌っていたそうだ。まさにシンガー・ソングライターの鏡である。
70年代初頭になるとジョージア大学周辺のコーヒー・ハウスで歌い始める。
1974年に自身の作品をテープに録音することを思いつき、そのテープを「ブロードサイド」誌の編集長、シス・カニンガムとゴードン・フリーゼンに送ったところ、その作品が評価され、「ブロードサイド」誌に掲載されることになった。
「ブロードサイド」誌は60年代の米国フォーク・リバイバル・シーンにおいてプロテスト・ソングを数多く掲載して高い評価を得た有名な音楽雑誌である。
一方、ゴードンがニューヨークのラジオ局、WBAIのボブ・ファスにサミーのデモ・テープのコピーを送ったところ、ボブに認められ、ボブ・ファスのラジオ・ショーに出演することになる。
このショーで初めてサミーのことを知った有名なフォーク・シンガー、フィル・オクスはすぐにサミーの実力を認めて親交を暖めることになり、これがサミーのメジャー・デビューへと結びついていく。
フィルはフォークウェイズ・レコーズからのサミーのファースト・アルバム「ソング・フォー・パティ」のレコーディングを実現させ、自らプロデュースも担当。
そしてワーナー・ブラザーズとのレコーディング契約にも成功し、遂に名盤の誉れ高い1976年にリリースされたセカンド・アルバム「サミー・ウォーカー」の登場となる。
さて、前置きが長くなったが、早速新作「ミスフィット・スケアクロウ」を聞いてみよう。レコーディングにはマンドリンでトニー・ウイリアムソンが参加したのみでサミー自身がギター、ハーモニカ、ピアノ、ベース、バンジョー等を1人でプレイした意欲作である。
1曲目の「クレイジー・ビリー」では冒頭の味のあるギターのカッティングとマンドリンの調べに導かれてボブ・ディランに似たサミーのしゃがれ声が聞こえてきた。
まるで30年もの長い月日が何事も無かったかのように力強く歌うサミーの歌を聞いていると70年代にトリップしたかのような気分になってくる。本当に2008年の新作なのだろうか? もしかして70年代の未発表音源ではないのだろうか?と一瞬疑ってみたくなる、そんなアルバムである。
3曲目のタイトル曲「ミスフィット・スケアクロウ」はバンジョーの弾き語り。オールドタイム風のハイロンサムなサウンドが素晴らしく、力強いサミーの唄声にしばし心を奪われます。
デビッド・ブルーの名盤「ストーリーズ」を彷彿とさせるイントロにはっとさせられる5曲目の「アンド・ザ・ミシシッピ・デルタ・クライド」。力強いプロテスト・ソングである。
美しいピアノのイントロに導かれて歌い始める8曲目の「イフ・ジーザス・ドント・ショウ」。心が洗われるような美しい作品で、聞いているうちにやすらぎの世界にいるような気分になります。
11曲目の「ソング・フォー・ジェシ」はヴァン・モリソンの世界に匹敵するような深い味わいを覚えたこのアルバムのハイライトとも言える名唱。
14曲目の「ア・コールド・ピッツバーグ・モーニング」は1976年の名盤「サミー・ウォーカー」の3曲目に収録されていた名曲の再演。「素晴らしい」の一言。
ノース・キャロライナで新たな活動を開始したサミー・ウォーカー。もう、迷いが吹っ切れたかのような自信に満ちた作品をリリースしてくれたことに往年のファンは感謝したい気持ちで一杯だ。これからも「ミスフィット・スケアクロウ」として我が道を行き、素晴らしい作品を届けて欲しいと切に願う。
SAMMY WALKER(guitar,harmonica,piano,tiple,lyron and healy monster bass guitar on“chuggin' locomotion”,openback 5 string banjo on“misfit scarecrow")
TONY WILLIAMSON(mandolin)
01 CRAZY BILLY
02 ANOTHER SAD SONG ABOUT YOU
03 MISFIT SCARECROW
04 SUPERSTITIONS MINE
05 AND THE MISSISSIPPI DELTA CRIED
06 HOMER BYRON MCGUTHRIE
07 WILL YOU MISS ME WHEN I'M GONE
08 IF JESUS DON'T SHOW
09 MARVIN AND PAULA
10 PROUD AND POOR
11 SONG FOR JESSIE
12 LITTLE TOWN IN LUXEMBOURG
13 IN THE YEAR TWENTY-O-FOUR
14 A COLD PITTSBURGH MORNING
15 CHUGGIN' LOCOMOTION
16 SOMEDAY I'M GONNA ROCK AND ROLL
●こちらの商品は、新宿本館5F 新宿ルーツ&トラディショナル館で取扱いがございます。