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55年の初作品から日本電子音楽の総本山であったNHK電子音楽スタジオを、技術者の立場からアーカイヴした歴史的グッド・ジョブ・シリーズ 『音の始源を求めて』 に、待望の第6弾が登場。 今回は、誕生から成熟期と言える50年代から70年代まで、西畑作太郎、塩谷宏、高柳裕雄の3技師による作品を収めている。日本で始めてのステレオ放送実 験となった柴田南雄の作品から、NHK技術スタッフによるデモンストレーション音源まで驚異の貴重音源を収録。日本の電子音楽マスター・ピースです!!
柴田南雄 「立体放送の為のミュージック・コンクレート」 (55年) エンジニア: 西畑作太郎
黛敏郎による日本で始めての電子音楽作品 「素数の比系列による~」 3部作と同じ年、芸術祭参加番組として制作された作品で、NHK第1とNHK第2から放送される放送を2台のラジオで受信、それにより日本初となるステレオ放送を試みた作品。
武満徹 「空、馬、そして死」 (58年) エンジニア: 塩谷宏
武満徹最後の純粋なテープ音楽作品となった 「空、馬、そして死」 は、ミュージック・コンクレートで作られた谷川俊太郎のラジオ・ドラマ 「ある男の死」 (ビリー・ザ・キッド) (NHK57年) の音楽を再編成した作品。3分程の作品に 「空」、「馬」、「死」 のテーマを反映させた傑作テープ作品。なお、この作品の初演は米国の実験音楽グループ、ヴォルテックスが行っている。
黛敏郎 「電子音楽のための 『カンパノロジー』」 (59年) エンジニア: 塩谷宏
黛敏郎の代表曲 「涅槃交響曲」 (57年) は、各地で採取した梵鐘の音をスペクトラム解析しオーケストラに反映させた作品として知られているが、その時の梵鐘の音を採取したテープに電気処理を施 し、電子音で作成した梵鐘と合わせ再構築したのが、本作品 「電子音楽のための 『カンパノロジー』」 (59年) である。楽章を 「カンパノロジー」 とし、後に続く 「カンパノロジー」 シリーズへとつなげていく。
NHK技術スタッフ / 「立体放送のための電子音楽」 (60年)
今回の目玉作品といえる貴重音源。当時の電子音楽制作システムは、作曲家がアイデアを出し (作曲)、電子音楽スタジオの技術者がそのアイデアを音に現して作品としていたが、技術スタッフによる作品も制作されていたよである (56年には、技術スタッフによるミュージック・コンクレート作品が番組に使われている)。ステレオ効果をふんだんに用いた5分程度の電子音楽作品。まれ に 「現代の音楽」 などのNHKラジオ番組で放送をされているようだが、こうして音源としてリリースされることは快挙と言える。
松平頼暁 「アッセンブリッジス」 (68年) エンジニア: 高柳裕雄
NHK電子音楽スタジオの設立から10年を迎えた67年にカールハインツ・シュトックハウゼンが来日、5チャンネルのテープ作品 「テレムジーク」 とフィードバック・システムを用いたライヴ・エレクトロニクス作品 「ソロ」 という傑作電子音楽の制作をNHK電子音楽スタジオでおこなっている。そして70年の大阪万博博覧会へとつながるこの時期、NHK電子音楽スタジオは益々 成熟を極めていく。松平頼暁の 「アッセンブリッジス」 はそういった時期に制作された電子音楽である。その4年前、米ネオ・ダダの一人ロバート・ラウシェンバーグが来日しているが、ラウシェンバーグのコンバイ ン (アッセンブラージュ) を思わせる、さまざまなマテリアルを寄せ集め過激に接合した、松平頼暁の傑作電子音楽と言える作品。なお、この作品で使われている図形波音発生装置フォト フォーマは、クセナキスのUPCI と似たような機能を持つが、まったくのNHKオリジナル機器である。しかし正確な波形音は発生できずお蔵入りとなってい たが、「不確定要素」 の一因とする松平氏の要望もあり使用されたとか。この作品は、フォンテックからリリースされている 『松平頼暁作品集』 にも収録されている。
広瀬量平 「フローラ1971」 (70年) エンジニア: 高柳裕雄
おそらく71年の公演以降演奏されていないのではないかと思われる日本電子音楽の埋もれた作品。作品の情報も殆どないが、川崎弘二著 『日本の電子音楽』 の 「日本の電子音楽主要作品 (年譜)」 に記述があった。高橋アキがピアノで参加、ピアノ、チェレスタと電子音をコンポジションした作品。広瀬氏は全編電子音による作品を希望されたらしいが、制 作時間の制約から 器楽等を取り入れた作品となったようである。クリック・ジェネレーター (エンヴェロープを自動生成する装置) 、可変フィルターを用いたホワイト・ノイズの連続的変化など、豊かな音色が楽しめる傑作。
V.A. (NOISE / AVANT-GARDE)
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