◆このアルバムは、現在と過去はもちろんのこと、未来にも目を向けており、最も困難な時代であっても希望は続いていく、という確固たる信念を持った作品だともいえるだろう。「Hideaway Girl」や「Lightning People」、「Tenement Time」といった楽曲はアンセミックな盛り上がりを持つ曲だが、「The Speed Of Love」や「Rubicon」といった楽曲では、このプロジェクトが強調する空間を最大限に活用した内省的で探求的な曲となっている。ここにある総ての曲に共通するのは、2つの重要な要素だ。それは、ジョニー・マーという男が歩んできたキャリアにおける、多種多様な音楽の響き、そして、ジョニーが「歌の言語(The Language of the Song)」と呼ぶ、より直接的で、感情的で深い人間性を持った歌詞だ。
◆昨年、Crazy Face Factoryでレコーディングが行われたこの『FEVER DREAMS PTS 1-4』は、共同プロデューサーのドヴィアック、ベーシストのイワン・グロノフ、ドラマーのジャック・ミッチェル、といったジョニー・マーの長年のバンドと共に創り上げられたアルバムだ。また、今作にはマサチューセッツ州を拠点にするシンガー・ソングライター、メレディス・シェルドンがアルバム全編でバッキング・ヴォーカルで参加している他、3曲ではプライマル・スクリームのシモーヌ・マリーがベースで参加している。