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全NWファン必聴の80年代未発表パリ音源がLPリイシュー!
ご存知EBM/ノイエ・ドイチェ・ヴェレ先駆デュオD.A.F. (DEUTSCH AMERIKANISCHE FREUNDSCHAFT)の片割れROBERT GOERL。86年のDAFの再度の解散を受け音楽への興味をほとんど失っていた彼は、演技を学ぼうとNYへの逃避行を決意。しかし観光ビザしか持っていなかった為に移民法違反ですぐに強制送還となり、そのまま本国ドイツへと到着しますが、その空港で長年放置していた兵役義務違反に問われ一時拘束。そこから数日後、GOERLはスーツケースと新型シンセサイザーENSONIQ ESQ-1を腕に抱え、ミュンヘンから夜行列車でさらにパリへと逃げ込みます。徴兵逃れの期間をどうにかやり過ごそうと一年間留まるためだけに選んだ郊外の安アパートで、誰に会うことも無く、そもそもフランス語も話せずに孤独に向き合った、一台のシンセサイザーとの長い長い時間。
そんなパリ時代のスーツケースにそのまま残されていたテープが、時を経て兄弟の家の納屋からスーツケースごと発見。本作はその失意の日々と夜々が未完成のままにドキュメントされた ロボティックでロマンティックなある男の極個人的な記録です。重ねられ続けたレイヤー、ひたすらの低音モジュレーション。作り、作りこみ、全消去し、再度取り組んで、それでも完成しなかった全9トラック。その行為それ自体を精神的な治療と捉えるほどに追い込まれた人間が、テクノロジーを介して音と向き合い続けると何が出来上がり出来上がらないのかが静かに強烈に浮き上がってきます。
その後GOERLは本音源をデモとしての新たな制作を決意、ミュンヘンからロンドンへ飛びDANIEL MILLERと計画を練りますが、一旦帰郷したその帰り道に自動車事故で生死を彷徨い、再度全てを失うことになります。そして今度はタイへ移り出家を試みるも頓挫、帰ってきたころにはベルリンのラブパレードに魅せられ、今度はテクノDJへと転身を果たしますがそれはまた別の話。
270枚限定盤。
ROBERT GOERL / ロバート・ゴール