入荷♪ スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズ第 10 弾。今回は『Merzbird Variation』、『Plasma Door』が登場!!

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2020.11.20

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これまで 9 つのシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第 10 弾に突入。
今回のシリーズでは 2004 年から 2005 年にかけての音源がリリースされる。

この時期メルツバウは『Merzbird』、『Sphere』、『Turmeric』などをはじめ膨大な数の作品を発表し多くの海外公演を行うなど多忙であり、完成された状態で未発表となっていた音源は少なかったため、今回のシリーズでは主にライブ用のリハーサル音源を編集したものが収められている。

リハーサル音源ではライブを想定した楽曲構成がとられており、当時のライブで繰り返し使用されていたパターンも含まれていたが、重複する部分は編集でカットされ作品としての個別性は確保されている。
ライブのリハーサル音源以外では当時ごく少数しかリリースされなかった作品からの再収録や既発曲のロング・ミックス、アウトテイク等が収録されている。

メルツバウは 2005 年の後半頃からライブでラップトップに加えて自作楽器やアナログ機材を併用するようになるため、本シリーズの時期は 1999 年から試みられたラップトップのみでの演奏/制作の到達点と捉えられるだろう。
また、2003 年から思想的に Vegan になった関係で音楽制作のテーマも Veganarchism (Vegan Anarchism) へと向かい、アートワークやタイトルなどにも動物のモチーフが数多く登場するようになる。

『Merzbird Variation』は国内外のライブ用のリハーサル音源を集めたアルバムで『Merzbird』、『Merzbuddha』の楽曲のリズム・ベース・パターンが使用されている。
これらのアルバムは同時期のメルツバウ作品の中でも低音が強調されアシッド・ハウスにも通じるようなうねりのあるグルーヴが特徴となっていたものであり、本作に収められたリハーサル音源もそういった特徴が色濃く反映されたダンサブルな内容となっている。

『Plasma Door』においては 1、2 曲目でアヒルやニワトリの鳴き声がサンプリングされておりサウンドにおいても思想的に Vegan になった影響が見られる。
3 曲目は 2005 年の 4 枚組 CD 作『Turmeric』に収録されている「Deaf Composition」のアウトテイク、4 曲目はライブのリハーサル音源で『Bariken』(2005) のリフが使用されており、スラッシュメタルを過剰に膨張させたかの如きサウンドが生まれている。


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