入荷♪ 1981年に Vanity Records よりカセットテープでオリジナルがリリースされた福島市の斎藤英嗣による DEN SEI KWANの『POCKET PLANETARIA』と未発表アルバム『P'』が初の単独 CD 化。

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2020.09.18

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1981年に Vanity Records よりカセットテープでオリジナルがリリースされた福島市の斎藤英嗣による DEN SEI KWAN『POCKET PLANETARIA』との未発表アルバム。阿木譲の所蔵カセットテープから発掘された音源『P'』が初の単独 CD 化。

『POCKET PLANETARIA』のオリジナルは単独でのリリースもなされたが、“時代の風景としての騒音群” という意味を込め発表された『ノイズ・ボックス』という6本組のカセット・ボックスの一部としても世に出ている点が興味深い。
DEN SEI KWAN の音楽は無機的な反復音の存在や簡素なダビングによって形成されるといった点では他の『ノイズ・ボックス』収録作に通じるが、多くの曲で反復音に拮抗するようなバランスで不規則な(または即興的、ランダム的な)振る舞いをするノイズ・サウンド、歪んだ物音、ラジオ音声などが入り込んでおり、単一の規則では捉え切れない一風変わった音風景を描き出している。


未発表アルバム『P'』は『ロック・マガジン』02 号 (1981/03) の評を受け 1981-1982 年に制作されており、そこでの阿木譲の「彼のレコードをいつか作りたい」といった発言を鑑みるに、LP リリースを視野に入れ保存されていたものかもしれない。
収録されている全 8 曲のうち冒頭の 2 曲ほどでは反復音やノイズを軸とした『POCKET PLANETARIA』から地続きの音楽性を見せるが、以降トラックが進むにつれ個々の音の境界は溶け、得体の知れないくぐもった音響の蠢きへと歩を進めている。
レーベル・プロデューサーの阿木譲は『POCKET PLANETARIA』に添えられた “因果交流、電燈は少年のズボンの隠しでカチコチなる一箇のビー玉であります(ポケット・プラネタリーム概論)” とのテキストを踏まえて DEN SEI KWAN の作風に稲垣足穂へ通じるポエジーを読み取ったが、今作ではテキストの添付はなく、またアルバムタイトル、トラックタイトルにも記号的に文字や数字が付されるのみで、故に音によって喚起される神秘性に焦点が当てられた一作に思える。
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