入荷♪ 1981年にVanity Records よりカセットテープでオリジナルがリリースされたNISHIMURA ALIMOTI による『SHIBOU』、IRELESS SIGHT『ENDLESS DARK DREAM』と東京の丹下順子によるプロジェクトtoleranceの発掘カセット音源が初の単独CD化。

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2020.10.16

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1981年に Vanity Records よりカセットテープでオリジナルがリリースされた WIRELESS SIGHT『ENDLESS DARK DREAM』、村有望のソロ名義 NISHIMURA ALIMOTI による『SHIBOU』と東京の丹下順子によるプロジェクトTOLERANCEの発掘カセット音源『DEMOS』が初の単独 CD 化!


『ENDLESS DARK DREAM』はピアノ、メトロノーム、ラジオ・ノイズのみによって綴られた静謐な音楽作品であり、『ノイズ・ボックス』収録作に多く見られる反復の要素も一応はメトロノームの作動音によって見出せるものの存在感は(丁度我々が普段秒針の音を意識しないように)希薄で、控えめな雨粒のようにポツポツと落とされるピアノと、それが地面に残す模様のように朧げに浮かび上がるラジオノイズ、といった構成はむしろ Vanity Records がその発足当初に構想した方針の一つである” 家具としての音楽” が高純度で具現化されたもののように響く。
カセットの AB 面に同じ内容が収録されていたことからもループ再生によって空間に定着しいずれは意識されない存在へと行き着くことへの希求が見て取れる。


『SHIBOU』はロック・マガジン編集部に送られたデモ音源の時点ではタイトルは日本語で『脂肪』と表記されており、その他の曲名の表記も同じく日本語であった。
またその内容もギター、ベース、ドラム、声による宅録バンド的な音楽であり、『ノイズ・ボックス』内の他作品とは様々な点で異なった感性が感じられる。
レーベル主宰の阿木譲が「民族音楽的なインダストリアル・ミステリィ・ミュージック」と評したように、密室性を感じさせる音像や呻きのような声、軋むようなギターなどの退廃的なサウンドを有していながらも重い足取りの(かつ時折トライバルな)ドラム演奏がどっしりと居座る楽曲が多く、それらは虚ろなダンス・ミュージックといった仕上がりだ。
一方でプライベートな雰囲気の「Tori Ga Tonda Rarara」なども収められており、作品全体を通じて「スタジオに入って音を作らなくても作れる音楽をカセット・テープに録音してほしい。それとももっと私的な個人的な音楽とかね」という阿木譲の発言が思い起こされる。


丹下順子によるプロジェクトTOLERANCEの発掘カセット音源『DEMOS』は制作時期は正確には判明していないが tolerance の活動時期を鑑みると 80 年前後と思われる。
音源は発掘されたカセットテープからのデジタルリマスタリング。
いくつもの曲の断片が切れ目なく繋がれたミックステープのような収録内容となっているが、この状態は完成形ではなくあくまでデモ音源故にとられた形態であった可能性も伺える。 しかしながらその左右にフラフラと揺れながらいくつものサウンドが浮かんでは消えるといった構成は、tolerance の音楽が常に含んでいた霞のようなサウンドの扱い、アトモスフェリックな魅力をより際立たせている。
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