入荷♪ メルツバウ・アーカイブ・シリーズは第 10 弾 に突入。今回のシリーズでは主にライブ用のリハーサル音源を編集したものが収められた『1633+』と『Sphere Sessions』がCDで登場

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2020.10.16

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これまで 9 つのシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第 10 弾に突入。

今回のシリーズでは 2004 年から 2005 年にかけての音源がリリースされる。
この時期メルツバウは『Merzbird』、『Sphere』、『Turmeric』などをはじめ膨大な数の作品を発表し多くの海外公演を行うなど多忙であり、完成された状態で未発表となっていた音源は少なかったため、今回のシリーズでは主にライブ用のリハーサル音源を編集したものが収められている。

リハーサル音源ではライブを想定した楽曲構成がとられており、当時のライブで繰り返し使用されていたパターンも含まれていたが、重複する部分は編集でカットされ作品としての個別性は確保されている。
ライブのリハーサル音源以外では当時ごく少数しかリリースされなかった作品からの再収録や既発曲のロング・ミックス、アウトテイク等が収録されている。

メルツバウは 2005 年の後半頃からライブでラップトップに加えて自作楽器やアナログ機材を併用するようになるため、本シリーズの時期は 1999 年から試みられたラップトップのみでの演奏/制作の到達点と捉えられるだろう。
また、2003 年から思想的に Vegan になった関係で音楽制作のテーマも Veganarchism (Vegan Anarchism) へと向かい、アートワークやタイトルなどにも動物のモチーフが数多く登場するようになる。

『1633+』は 2004 年に独 en/off より 25 枚限定でリリースされたレコード『1633』の音源に未発表音源を 1 つ加えた完全版。
冒頭から非常にヘヴィーなノイズと律動が襲い掛かる 1 曲目、物音のようなサウンドが空間を駆け回りノイズや反復音と奇異な音響によって様々な展開が生み出される 2 曲目、周期の長いバーストするような音の動きが印象的な 3 曲目とそれぞれに異なるアプローチが聴き取れ、かつ完成度の高さを感じさせる傑作。

『Sphere Sessions』は 2005 年に Tzadik からリリースされたアルバム『Sphere』のアウトテイクとロング・ミックスを収めた一作。
『Sphere』は Ikue Mori を通じて Tzadik 主宰の John Zorn から伝えられた「ドラムを使用した作品をリリースしたい」との要望に答えて制作されたもので、同時期にメルツバウが自発的に制作した音源とは作風に相違がある。
当時のメルツバウはドラムを使用した作品は制作していなかったため、押入れからスネア・ドラムを取り出し部屋の片隅でいくつかのパターンを叩いて録音し、それをサンプリングして制作されている。
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