2026.01.17
SIOUXSIE AND THE BANSHEES スージー&ザ・バンシーズ
SIOUXSIE SIOUX自身の選曲で贈るダークで華麗なポスト・パンク編集盤!
2025年12月25日 / CD / IMPORT
秋の祝祭をテーマにしたメンバーの選曲による2022年コンピが限定再発
鋭いギターとダークなアレンジで70年代末以降のUKポスト・パンク~ゴシック・ロック・シーンを牽引してきたSIOUXSIE SIOUX率いるロンドン・パンクス、SIOUXSIE AND THE BANSHEES。デビュー期の『THE SCREAM』や81年作『JUJU』、80年代半ばの『HYAENA』などで鋭利なリフと妖しいメロディを両立させ、JOHN MCGEOCHやBUDGIEらが積み重ねた実験性とポップさの同居が、いまも多くのオルタナ・バンドに影響を与えています。
本盤はSIOUXSIE SIOUX自身が選曲を手がけ、アビー・ロード・スタジオでリマスターされた2022年編集盤で、ハロウィンや死者の日など秋の祝祭をテーマに「不気味さ」と「祝祭感」を併せ持つ楽曲を集めたコンピレーション。82年のシングル期から90年代の作品までを横断しつつ、メジャー・ヒットを並べるベスト盤ではなく、バンドのマカブレな側面に焦点を当てたキュレーションが特徴です。1988年のシングル『THE LAST BEAT OF MY HEART』のB面として知られる"EL DIA DE LOS MUERTOS"も収録され、スペイン語タイトルが示す通り死者の祭りへの眼差しが強く刻まれています。
鋭く刻むギターと跳ねたドラムが緊張感を走らせる"SPELLBOUND"、妖しく揺れるベースと不穏なリフがハロウィンの高揚を描く"HALLOWEEN"、BEN E. KINGのヒット曲を歪んだダンス・トラックへ引き寄せる"SUPERNATURAL THING"など、初期パンクの荒さと後期のスタジオ・ワークが一枚のなかで交差します。冷気を帯びたコーラスと薄闇のシンセが漂う"SWEETEST CHILL"、切り裂くようなリフと呪術的リズムが迫る"RAWHEAD AND BLOODY BONES"、不協和なストリングスとヴォーカルの反復で焦燥を煽る"WE HUNGER"、コラージュ感覚とポップなフックが共存する"PEEK-A-BOO"まで、SIOUXSIE SIOUXのヴォーカルが常に中心にありながら、時期ごとの音像の変遷を一望できる構成です。
ポスト・パンクの尖りとゴシック・ロックの妖しさ、そしてポップ・ソングとしての強度を、秋の儀式というテーマでまとめ上げたSIOUXSIE AND THE BANSHEESならではの編集盤。長年のファンにとっては名曲群を新たな文脈で聴き直せる構成であり、これから触れるリスナーには『JUJU』や『HYAENA』へと繋がる入り口にもなる一枚です。
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