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Mack Avenue Recordsの“Erroll Garner Octave Remastered Siries”は、これで10作目となり、完結まであと2枚。
この『Gemini』は、1971年12月2日にニューヨークで録音されていますが、その年の春からガーナーのグループにはベース奏者のアーネスト・マカーティ,Jr.が新たに参加、1967年以来のメンバーであるドラマーのジミー・スミスと、66年からガーナーと共演を続けてきたコンガ奏者ホセ・マングアルを加えたクァルテットで活動を続けていました。
『Gemini』をレコーディングした翌年には、この4人で来日を果たし、ガーナーも元気なプレイで日本のファンを魅了しましたが、残念なことにガーナーの来日は一度だけにとどまり、77年に亡くなってしまいました。というわけで、来日公演を聴いた方には懐かしさが募るアルバムですが、ガーナーはここで珍しくハープシコード演奏を披露しており、その点もこのアルバムの魅力の一つです。
ハープシコードの撥弦の原理からいって、ガーナーの“ビハインド・ザ・ビート”奏法はさらにその特徴が強調されることになるので、「When A Gypsy Makes His Violin Cry」と「Tea For Two」におけるハープシコード・プレイは実に興味深く、忘れ難いものとなっています。
このシリーズの恒例となっている追加未発表曲は、何と「Misty」! このメンバーによる「Misty」は、オリジナルにも負けぬ魅力にあふれた演奏で、このアルバムの価値をさらに高めています。
なお、ベースのアーネスト・マカーティ,Jrは、この後間もなく演奏活動からは退き、ミュージカルなどのコンポーザーとしてまたグロリア・ゲイナーやオデッタのミュージカル・ディレクターとしても活躍しています。
ERROLL GARNER / エロール・ガーナー