ジャンルを超えた音楽的実験とソングライティングで見せる大胆なアプローチ――新世代のポップ・スター候補として名乗りを上げているオマー・アポロは、ジャンルや民族、言語の境を軽々と超え、多彩でカラフルなポップ・サウンドを創り出している。2022年4月にデビュー・アルバム『IVORY』を発表。マイアミで共にレコーディングしたファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴがプロデュースし、バラク・オバマの2022夏のプレイリストにフィーチャーされたことでも話題となった曲「Tamagotchi(タマゴッチ)」や7週に亘って米ビルボードHOT100にエントリーした「Evergreen (You Didn't Deserve Me At All)」、「Killing Me」、「Invincible(Feat.Daniel Caesar)」、「Bad Life(feat.Kali Uchis)」や「Go Away/ゴー・アウェイ」など、数々のヒット・シングルが生まれたアルバムとなった。
そのオマー・アポロにとって約2年振りとなるニュー・アルバム『GOD SAID NO』は、情熱的な恋愛の終わりに残された感情の残骸を探求した作品だという。アルバムの制作に取り掛かる時、彼はギターをベースにした雰囲気たっぷりのファンキーなメロディーを導くのは詩であると決めた。2023年、SZAとのツアーやマディソン・スクエア・ガーデンでのダニエル・シーザーとのコ・ヘッドライン・ショウを終えた彼は、その年の秋、ロンドンに3か月滞在することとし、雨に濡れた石畳の道を往復しながら、メアリー・オリヴァーやヴィクトリア・チャン、オーシャン・ヴォンらの詩からインスピレーションを得ようとしていた。その後、信頼するコラボレーター達、テオ・ハームやカーター・ラング、そしてブレイク・スラットキンらとともにアビー・ロード・スタジオへ入り、本作の骨格作りに取り掛かったのだった。