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テディ・ペンダーグラスがリードを務めた黄金期に隠れてしまいがちな後期の彼ら。
しかし隠れた名作と呼べる作品も多い。そんな80年代の彼らのスタートとなった81年MCA原盤が世界初CD化!HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES!!
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツといえば、言わずもがなフィリー・ソウルの名曲「If You Don't Know Me By Now」をはじめとするテディ・ペンダーグラスがリード・ヴォーカルを務めた黄金期である70年代の作品の印象が強い。大ヒットし、一般的な知名度もさることながら、その完成度はまさに”フィリー・ソウルの代名詞”であった。しかし、グループの看板であったリード・ヴォーカルのテディが75年にグループを離れ、フィラデルフィア・ソウルも80年代を目前に、その輝きを失っていった。そんな中でも彼らは活動を続けた。その軌跡がこのMCA原盤の81年作である。
ドゥーワップ時代から培ったチーム・ワーク、そして時代に適合してゆく順応性があったからこそ、80年代に生き残ることができた。これはテディ不在の後、グループ一丸となって力強いヴォーカルを披露してゆく彼らのスタイルに顕著に表れている。
プロデュースはリーダーであるハロルド・メルヴィン本人によるもの。フィリー・サウンドと80sを融合させたアーバンなサウンドはなかなかのもの。(バック陣営が不明ですが、おそらくフィリー人脈)後の84年発表の80s名作『TALK IT UP (TELL EVERYBODY)』(PHILLY WORLD原盤)でのマイケル・フォンテ~ニック・マルティネリのプロデュース作の原型が、この時点ですでに確立されている。黄金期に隠れてしまいがちな後期の彼らの隠れた名作であります。
【黒汁通信ISSUE 053 2010年9月号掲載商品】
テディペンが去った後の隠れ名盤。それが本盤の大方の評価でしょうか。しかしです、ちょっとまって欲しい。この盤、良いんです。普通に良いんです!なんといってもサウンドにテディペン時代には無かった軽やかさがあります。語弊を恐れずに言うなら、良い意味で肩の力が抜けてる感じ。「Wake Up Everybody」なんかに代表されるテディペン時代の”誠実系フィリーソウル感”がちょっと薄れた感じががまた良いんです!例えるなら”銀座で揉まれた出来杉君”みたいな。遊びを覚えた大人感漂いまくりのウキウキ盤です。テディペン無き後の隠れ名作なんて構えた聴き方をせずとも楽しめるナイスソウル盤であることは間違いありません。
(渋谷ジャズ/レアグルーヴ館 菊地亮太)
HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES / ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ