DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.12 『WILL DOWNING / BLACK PEARLS』

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2016.09.07

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ちょっと久しぶりの更新になってしまいましたが、今回はウィル・ダウニングの、シャナキー(SHANACHIE)からのリリースとなったニュー・アルバム『Black Pearls』をご紹介します。古くから活躍しているアーティストがこのレーベルから出す盤は安心感がありますよねぇ。彼の得意なスタイル、オール・カヴァー集の本作は全て女性アーティストの曲を歌うという企画盤です。

まずはアルバム発売前の先行曲ともなったTK-1「Everything I Miss At Home」(bpm93)からスタート。 オリジナルは'88年シェレールの『Affair』に収録されていた佳曲。そこでお相手を務めてたはアレキサンダー・オニール。男女の絡みが絶対重要になってくるこのナンバー、ここではウィルの奥方でもある元アンリミテッド・タッチのオードリー・ウィーラーがガッチリ脇を固めてます。

余談ですがこのオードリー、2年ほど前のチャカ・カーンのジャパン・ライヴにバックコーラス隊として同行していて、自分が声を掛けたら恥ずかしそうにはにかむシャイな人でした。

TK-2「Don't Ask My Neighbors」(bpm73)は言わずもがなのエモーションズの名曲カヴァー。TK-3「Your Smile」'85年のリネイ&アンジェラからの選曲。 この辺は渋いところを突いてきますねー。TK-5「Street Life」(bpm108)はクルセイダーズとランディ・クロフォードのクラシックス。中盤でのサックス・ソロはナジーのブロウです。 先日も店でプレイしたらこれは誰?とすぐ問い合わせのあったナンバー。

TK-6「Everlasting Love」(bpm87)も最高ですね~。オリジナルは'75年のルーファス&チャカTK-7『Black Butterfly』'84のデニース・ウィリアムスから。原曲以上に切なく歌い上げるウィルには胸が締め付けられられます。

TK-8「Nights Over Egypt」(bpm111)も年代問わず人気のあるエヴァーグリーンな一曲。TK-10「Don't Let It Go To Your Head」(bpm105)は'78年、ジーン・カーンのフィリークラシックス

ちょっと短い気もしますが飽きさせずにサラッと聴かせてくれる全10曲。ベタなメジャー曲だけでなく合間合間にTK-3、TK-7、TK-9あたりを挟んでくるこの全体の構成も素晴らしいと思いました。 オール自身のプロデュース、そしてオール生演奏っていうのが、本来の意味の洗練された都会的なアーバンな雰囲気を醸し出してるんでしょうね。 こんなセットでのディナーショウなんか観れたら最高だなー。


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DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。


●DJ daddykay マンスリースケジュール

第一土曜日 横浜 LUTHER
第二木曜日 新宿 カブキラウンジ (the beats annex)
第二土曜日 亀戸 Charlie
第三金曜日 新宿 NEO Masquerade (Mo' Better Beats)
第三土曜日 千駄木 GROOVE
第四金曜日 喜多見 Mirror Ball
第四土曜日 亀戸 Charlie