ディスクユニオンから新レーベルが誕生! その名も『RNB MADNESS』!

R&Bの発掘から復刻まで厳選した盤をピックアップしていくというプロジェクトの一枚目の盤がコチラ、C.C.の『Lets Go Back』です。

'96年にリリースされるも諸問題で一般リスナーの手に渡ったのはごく僅かという一枚。

このC.C.、2016年にアルバム『In The Moment』をリリースしており、そちらの方でこの名前を目に、耳にしているリスナーも多いかと。

本名コーネル・カーター。カリフォルニアはサンフランシスコを拠点に活動するこの男のファースト・アルバム、聴いていきましょう。

ソングライトからプロデュースまでほぼC.C.と、ベイエリアを中心に活動するプロデューサーKZO(キッゾ)ことカーク・クランプラーの共同制作になってます。 このカーク・クランプラー、'80年代に活躍したファンク・バンド、コラージュのメンバーでもあるんです。

生演奏ライブ仕立ての一部を録音したイントロに続いてのTK-2「Get Yo Ass Up」bpm89は生ホーンの鳴りがカッコイイ、思わず身体を揺さぶりたくなるミッド・チューン。この辺、モロに当時のR&Bですよね~。

TK-3「Me & My Folks」bpm90はシャンシャンと鳴り響くSEと最初のフックから入る合いの手、そしてサビのコーラスがうわモノのコード感とちょっと合ってないんじゃね?と思うも、この荒削りな曲に引き込まれていきます。 キッゾの弾くベースが曲を引き締めてますね。この曲は'96年にリリースされたキッゾが監修した『The Best Kept Secret』にも収められていた曲です。

TK-5「Do Yo Thang」bpm100も生ベースが肝となる、ファンクテイスト満載なフロア・チューン。 低音のしっかり出るクラブのサウンド・システムで聴いたら気持ちいいですよ、これは。

TK-6「Thank You」bpm96は多重録音された自身によるコーラスがブ厚く、インディらしさを感じないオトナなミッド・ダンサーです。

TK-7「Here We Go」bpm73は'80年代後期のブラコン風味が落ち着ける一曲。後半登場するロリータ・スゥイート嬢のヴォーカルが素晴らしいですね。彼女も、前述のキッゾ監修のコンピ・アルバムで一曲、「Get Nasty」って曲を披露してます。フル・アルバムもリリースしていて、それなりにキャリアのある人のようです。

TK-8「Ever Since」bpm70、TK-9「Its Alright」bpm63、TK-10「Do You Like It」bpm82、この辺は酒も進みそうなアーバン・ミッド~ミッド・スロウ群。ハズしません。

アルバム・タイトル曲、TK-11「Lets Go Back」bpm63はイントロがTLCの「Red Light Special」を思わせる、スロウ・テンポながらアルバム中一番明るいナンバーです。

他の曲でもそうですが、まるでグループの曲を聴いているような濃密なコーラスを楽しめるのがTK-12「Cant Imagine (Remix)」bpm65です。

全12曲と小振りではありますが、オーソドックス故に5年後、10年後にも聴いていられそうな普遍の良さがあるアルバムだと思います。


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DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数 多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。

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