DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.24『Diamonds T-Groove Works Vol. 1』

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2018.01.09

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V.A.(REMIXED BY T-GROOVE) / DIAMONDS - T-GROOVE WORKS VOL.1(LP)

今年最初のご紹介となるのが、Vol.20でも取り上げたT-Groove(Yuki Takahashi)氏のアルバム『Move Your Body』以前の過去のリミックス作品をまとめた『Diamonds T-Groove Works Vol. 1』をピックアップしました。


TK-1「Soul Life (T-Groove Philly Soul Mix)」bpm120 / Tom Glide feat. Shylah Vaughnは、オリジナルでの派手に前面に出ていたシンセをちょっと控えめにして、ビートのキックが図太くなりベースも強調された低重心仕様の、よりダンスライクなヴァージョンに生まれ変わってます。


TK-2「Party People (T-Groove Urban Disco Remix)」bpm120 / Tom Glide feat. Joe Leavyはタイトル通り、歯切れの良い四つ打ちのビートにフックのコーラスがいきなり絡んでくる、そのイントロを聴いただけでハッピーな気持ちになるパーティー・チューンです。
後半のブレイクもしっかり有り、現場のDJにとってはプレイしやすい作りになってます。
でも、そのブレイク後にやってくるサックス・ソロがかっこいいんですよね~。
オリジナルではサックスと一緒にコーラスも入っていましたが、そのコーラスを排除して裏で薄っすら鳴っていた歓声やハンドクラップの擬似ライヴ感をちょい増しにしたことで、より身体が動いちゃうような施しは流石です。


TK-3「Show Me (T-Groove Remix)」bpm120 / McCreiは、白人姉妹が歌う幾分ポップなテイストの元曲をシンセ・ベースラインがキモとも言える骨太な、現場での爆音にも決して負けない音に組み直されたダンス・チューン。


TK-4「Take My Hand (T-Groove Single Remix)」bpm115 / McCreiはイントロのシンセ聴けば、あぁ、T-Grooveっぽいなぁって感じる、より自分色を塗した疾走感のあるトラックに生まれ変わってます。


TK-5「You Are Love (T-Groove Disco Mix)」bpm120 / Rudi Willburnはなんと年齢60歳台の後半という大ヴェテラン、ルディ ・ウィルバーンが歌うナイス・ダンサー。
ともすればちょっと野暮ったく聴こえるルディのバリトン・ヴォイスも70's後半のディスコ曲を思わせるビートで、踊らせるという役目を果たしてます。


TK-6「Sugar High (T-Groove Remix)」bpm118 / Saucy Ladyはイントロのパーカッションが気持ちいいディスコ作品。


TK-7「Let's Go Together (T-Groove Remix)」bpm119 / Sho Kamijo feat. Ron Brownは爽やかな風が支配するウィルトン・フェルダー風なロンのサックスとSho Kamijoの奏でるギターが夏に似合いそうなフュージョンっぽいナンバーに仕上がってます。終盤ではサックスとギターの掛け合いでフェイド・アウトしていくんですが、ここはずっと聴いていたい心地良さです。


TK-8「Another Weekend (T-Groove Single Remix)」bpm112 / Peo feat. ChrisはスムースなR&Bなんだけど、ベースラインの疾走感が身体を揺さぶらせてくれます。


TK-9「Give It Up (T-Groove Extended Remix)」bpm120 / Cool Million feat. Laura Jacksonはオリジナルでのパシャパシャしたビートから一転、低重心なビートに変わりbpmがアップしたディスコ・グルーヴ感たっぷりのダンサー・チューンに様変わりして
ます。


TK-10「Take This Love (T-Groove Remix)」bpm122 / Two Jazz Project feat. Marie Meney & Didier La Regieは昨今のテイストなディスコ・ブギー作品からヴォーカル・ハウスに移行する時なんかに重宝しそうな、サックスも耳に残るフュージョン色の強いナンバー。


TK-11「Diamonds (T-Groove Remix)」bpm120 / Two Jazz Project feat. Marie Meney & Didier La Regieはふわふわした浮遊感が気持ちいいスペイシーなダンス・チューン。


TK-12「Close Your Eyes (T-Groove Remix)」bpm120 / Miguel Yoblessはオリジナルの高音ハットが耳に残るトラックを、こちらではスネアの鳴りがキモなマイルド且つゴージャスなトラックにチェンジしたインスト作品。


TK-13「Hotter (T-Groove Remix)」bpm105 / The Dogget Brothers feat. Laura Jacksonはアルバム中終盤に来てホッと一息と言った感じのミッド・ダンサー作品。
後半のピアノ・ソロがいいですね~。


TK-14「Dancin' On A Cloud (T-Groove Remix)」bpm120 / Enois Scrogginsはシンセ・ホーンが印象的な、自然に身体が動き出しそうなグルーヴィー・チューン。
TK-5同様、高齢オヤジが今のブギー・ビートに乗って歌うダンス曲、大好きです。


TK-15「Spring Fever」bpm110 / T-Groove feat. Saucy Ladyはこのアルバムの中では唯一の自身名義の作品。
TK-6でも登場のSaucy Lady、ここではしっかりメロディアスな歌を披露してます。


ここ数年でこんなに良い仕事をしていたT-Groove氏も2017年のソロアルバム発表で一気に広く認知された感がありますよねー。


上昇気流真っ只中の氏の次なる作品にも期待しちゃいましょう。



■DJ daddykayのKeep On Spinnin' 過去の記事一覧はこちら


DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数 多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。