ディスクユニオン ソウル / ブルース・SHOP'sバイヤーズ・チョイス 7月

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2023.07.31

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ディスクユニオンのスタッフが最近入荷のソウル / ブルース商品の中からおすすめ商品を紹介!

今月入荷の最新作や最近入荷の準新譜の中から注目タイトルをソウル / ブルースのスタッフがまとめてレビューしました。
毎日のように新譜がリリースされる中、見逃している商品も多いのではないでしょうか?この機会に是非ご一読ください!




DELMARK RECORDS 70TH ANNIVERSARY BLUES ANTHOLOGY
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245772911


1953年、ミズーリ州セントルイスでボブ・ケスターによって始められたこのレーベル、5年後には拠点をシカゴに移し、ジャズ・レコード・マートと併行する形で、ジュニア・ウェルズ、マジック・サムらを筆頭に、歴史的な意義は勿論、我々の記憶にも爪痕を残す数多くの作品をリリースしてきた。時代の流れに云々の話はしたくないが、レーベルの赤字補填の為とも言われたレコードショップも2016年に閉店、2021年にはボブ・ケスターも亡くなった。オーナーの嗜好も反映された音作りとは思うが、シカゴという土地に拘りを持つなら、もっとロウでタフでグリッティなブルースを録音しても良かったのにと思ったりもする。ただ僕自身、20年近く前、当レーベルのブルース新譜を楽しみにしていたのも事実だし、ご当地ならではの現在進行形のサウンドには随分とお世話になった。レコード流行りの今日という事情もわかるが、70年の足跡をこれだけで想起するのは難しい気もする。個人的にはこのレーベルの最大の功労はCD時代になっても、シカゴご当地で活動を続けるブルース・マンを紹介、その過程で獲得した貴重なライヴ音源などを発表したという点につきると思う。観光地化しているとも聞くが…、さて、シカゴのブルース・シーンの明日はどっちだ?

(町田店 秋元伸哉)




SIRUP / BLUE BLUR
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008693599


2019年にJAPANESE R&B CLASSICアルバム「FEEL GOOD」を産み落とし早4年。進化と深化を続ける"SIRUP"が4月にリリースしたEPが12インチシングルにて嬉しいアナログ化。
Chaki Zulu(YENTOWN)、Mori Zentaro(Soulflex)、uin、TiMT(PEARL CENTER)、KM等日本の最先端の音を鳴らすトラックメーカー陣を迎え制作された外しなしの全6曲。

本人のツイートを引用させていただきますが「レコード良すぎてぶっ飛んでる、、良すぎて、良すぎるだろう、、」。

リスニング用、DJプレイ用、部屋のインテリア用、ゲットしとかないと後悔するであろう1枚なのは間違いないです。

(ユニオンレコード渋谷 松本豪雄)



V.A. (CITY SOUL) / シティ・ソウル:デイドリーム~トゥデイズ・ソウル、AOR&ブルー・アイド・ソウル
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245771471


新たな切り口で人気のディスクガイド本『シティ・ソウル』のコンピレーションCD第5弾!
これまでのシリーズ4作同様に2010~2020年代のブルーアイドソウルやAORを中心に収録。

今注目を集めるedbl(エドブラック)やYOUNG GUN SILVER FOXなど現在進行形のAORもバッチリです。

またFUJI ROCK FESTIVAL'23にも出演した今話題のGinger Rootが歌うHALFBY作品など日本のアーティストによる話題曲もあり。毎度選曲センスは流石です。

コンピCDは1枚で様々なアーティストの良曲が楽しめるのがいいところ。

個人的にはジャケットのような、ヤシの木々が並ぶ爽快な気分が味わえる海岸沿いをドライヴしながら聴きたいですね!

様々なシーンに合うこの夏ピッタリのマストコンピです!

(ソウル/ブルース 商品部 鈴木翔吾)




GABRIELS (LA SOUL)  / ANGELS & QUEENS
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008596035


US西海岸で活動するグループGABRIELSによる待望の1STアルバム。

彼らの最初のフィジカルリリースに当たるEP「LOVE AND HATE IN A DIFFERENT TIME」は、60年代頃の黒人女性があしらわれたジャケットにセンスを感じて、オーダーした記憶が残っている。そういう視覚的な部分にもフォーカスを当て作品作りをしているのだろう。

シカゴハウスの重鎮KERRI CHANDLERは、彼らのMVに衝撃を受け、コンタクトを取り、REMIXの12INCHを制作したのだという。

さて、今作でもヴォーカルのJACOB LUSKの顔が悪魔に手を掛けられている様なジャケットは充分に印象的。

このJACOB LUSKはゴスペル出身のアメリカンアイドルにも出演していた歌手で、独特のファルセットが特徴だ。

ここに演奏者兼プロデューサーの二人で構成されているという独特な編成のグループ。

サウンド的には一つのジャンルに縛られる様なものではないのだが、そこにヴォーカルが乗ると、そこはかとなくソウルの香りがしてくるのは不思議なものだ。

自らの出自であるゴスペルのコーラスなども配することで、壮大な世界観が表現された作品。


(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 野口浩生)



ANDRE GIBSON & UNIVERSAL TOGETHERNESS BAND  / APART: DEMOS (1980-1984)
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008676444


UNIVERSAL TOGETHERNESS BANDの未発表曲とデモ音源集がアナログでリリース!!

1979年から82年にかけて存在したコロンビア大学のオーディオ エンジニアリング科で結成されたUNIVERSAL TOGETHERNESS BAND。

2015年にNUMEROからリリースされた音源集が大きな話題を呼んだバンドですが、今回はバンドとそのリーダーであったシカゴ出身のミュージシャンANDRE GIBSOによる未発表曲とデモ音源をリリース。

ラフな手触りのデモ音源も興味深いが、公にリリースされていないとは思えないほどのオブスキュア感満載のトラックを是非チェックしてほしい。

(下北沢店 安田祐士)




ZACKEY FORCE FUNK / XL MIDDLETON  / BLUE BLADE PIRANHA
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008698421


2018年にスプリットシングル発表したり、2019年にはDJ SPINNAとのスプリットを発表した間違いないコラボによるアルバムがCD/レコード/カセットテープの3形態でリリースされました。

どちらもシーンの立役者でもあり最前線でリリースを続ける両者による間違いないアルバムとなっております。

バキバキ、ゴリゴリのサウンドでありながら緩急ある楽曲とハウスや他のダンスミュージックのフレイヴァ―を感じさせるベテランの技は流石の一言!

ZAPPやDAYTONなどの80'Sブギ―な質感のM2「Jam Likely」、流麗なシンセと4つ打ちのダンサブルなM6「Rude Sensation」、90'SエレクトロフレイヴァーなM9「Cocaine Cream」がおススメです!

(ディスクユニオン柏店 及川遼太)



CARMY LOVE  / I JUST CAME TO DANCE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008694827


2021年にキャリアをスタートさせたばかりのノース・ロンドン発新世代のソウル・シンガー、CARMY LOVEの最新シングル!

前作は即完売となった彼女の最新作は2022年のツアーで披露し大好評だった「I Just Came To Dance」待望の7"カット。

往年のエイミー・ワインハウスを彷彿とさせるパワフルかつどこか嗄れた味のあるソウルフルな歌声と豊かな音楽性を存分に発揮したネオ・ヴィンテージ・ソウルの傑作!

B面にはよりダンスフロア向けにアップデートしたSMOOVEによるニュー・ディスコ・リミックスも収録。

はやくも多くの著名アーティストから賞賛されている彼女。

今後目を離せないシンガーの一人です。

(大宮店 佐藤紘史)




SUMMER WALKER  / CLEAR : THE SERIES
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008698424


今回待望のフィジカル・リリースとなった本作は2019年リリースのEP4曲と2017年の1曲に、今年新録された8曲を加えた13曲を収録。

赤裸々な歌詞とトラップな濃厚スロウを持ち味に大ヒットとなった過去2作『OVER IT』(2019年)、『STILL OVER IT』(2021年)とは少々趣きが違う生楽器を使ったオーガニックな雰囲気となっています。

それもそのはずで、今作は最近出産したサマー・ウォーカーの助産師を務めたというエリカ・バドゥからインスパイアされた作品のようです。

前作は付き合ってたプロデューサーの彼氏の子どもを抱いてる悲しめな作品だったけど、今回はハッピーな作品になったそう。

LIVEではギターを持って歌う姿が印象的なので、今作のオーガニックなテイストはよりLIVEにハマるのでは!

(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 山本奈緒)




MAHALIA  / IRL
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245771931


MAHALIAのセカンド・アルバム『IRL』。このアルバム説明不要です。最高です。

と、説明無しで終わりたいところですが、、、

このアルバム何が凄いって最初から最後までダレることなく捨て曲がないんです。普通、アルバム全体通して聞くと、「うーんこれはまあまあかな~」とか、好きなアルバムでさえも感じることってありますよね?それがこのアルバムは最初から最後までずっーと最高なバイブスのまま聞けるんですよ。

個人的に彼女の前回のアルバムはなんかパッとしないな~(好きな人が居たらごめんなさい。)って気がしてたんですが、今作は全然そんなことありません!

もう確実にUKのR&Bシーンを盛り上げるとかの範疇じゃなくて、このアルバムで彼女はR&BアーティストとしてElla Mai、H.E.R.と肩を並べたワールドワイドな存在に更になったのではないでしょうか。

(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 花城清一郎)




JJ WHITEFIELD  / ETHIO MEDITATIONS / DRAMA AL DENTE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008698403


MADLIBが立ち上げた新レーベルのライブラリー・ミュージック・シリーズ第1弾はドイツのギタリスト/プロデューサー、JJ WHITEFIELD。

JJ WHITEFIELDは、THE POETS OF RHYTHMやWHITEFIELD BROTHERSとしても活動したドイツのギタリスト/プロデューサー。

もちろん全18曲すべてキラートラック!!当時数多くのライブラリー・ミュージックの良いとこ取りといったらその通りなんですが、
そこを拘り抜いたクオリティは素晴らしいの一言。

どことなくヒップホップネタなんじゃないかと錯覚するほど、ビートメイカーにもおすすめな作品です。

個人的にもこのジャンルはまだまだ盛り上がってほしいところですので、今後の作品が楽しみです。

(渋谷ジャズ/レアグルーヴ館 横山 尚吾)



KHRUANGBIN & NUBYA GARCIA  / LIVE AT RADIO CITY MUSIC HALL
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245772892

5月から1ヶ月ごとにリリースされているKHRUANGBINのライヴ・アルバム・シリーズ。

MEN I TRUSTやTORO Y MOIといった今注目のインディーロックバンドとの共演も素晴らしいが、こちらはサックス奏者/コンポーザー、NUBYA GARCIAとのライヴ音源が収録。

JOE ARMON-JONES、MOSES BOYDなどとコラボしてきて年々知名度・人気をあげている彼女。彼女以外のバンドメンバーも含めその卓越した技術は、新世代UKミュージシャンの1人として並べられるのにも納得してしまう。

一方KHRUANGBINトリオ編成のシンプルながらもグルーヴィーな演奏がNUBYA GARCIAの演奏とコントラストを生んでおり、こちらも聴き惚れてしまうような好内容。

今作以外にも3タイトル、LP/CDの2フォーマットでリリースされるので、是非そちらもチェックしてほしい。

(ソウル / ブルース WEB 藤原啓)




DEADBUNDY  / Neu Radio
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245771752


名古屋店のある愛知県のお隣、岐阜の至宝DJ MOTIVE氏率いるDEADBUNDY、待望のニューアルバムが登場!

CD初収録となるあの名曲「I Love You」はもちろんの事、全体的な雰囲気は MAC DE MARCOよろしくな、ローファイなレイドバックしたサウンドや、チリンなエレクトリカルサウンドなど多様な表情を魅せる仕上がり。

クラブタイムからドライブのBGM、家でのまったり時間、どの場面にも不思議とピッタリハマる内容となっています。

まずはCD発売との事ですが、アナログリリースも期待大な内容です!

(名古屋店 藤本康寛)




EMILIA SISCO & COLD DIAMOND & MINK  / TROUBLE / IT'LL GET BETTER
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008704960 


安心クオリティのヴィンテージソウルでお馴染み、TIMMIONよりニューシングルです。

アメリカのレコ屋でかかっていたBOBBY OROZAの"THIS LOVE"を「これなんですか?」して黒いラベルの7インチを買って以来、意識し始めたTIMMION/STYLARTレーベル。

それから間もなくリリースされた"DON'T BELIEVE LIKE THAT"も素晴らしくて、でも周りではあまり話題になってなくて...という前シングルが2019年。

4年ぶりにリリースされた今回のシングルですが、そのまんまでした。もちろんいい意味で。BOBBY OROZAのアルバムやSILK SONICのヒットも経て、「現行ビンテージソウル」や「SOULDIES」が以前より注目を集めるものとなりましたが、こういうのもしみじみ買い続けたいところですね。

(新宿ソウル・ダンスミュージックショップ 山本 大騎)




ディスコビーツ  / 偏愛ディスクガイド 7inch国内盤ディスコB面編 (ZINE)
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008705746


 ディスコ期における国内盤EPと聞いて私個人が思い浮かべるコト、それは"謎の邦題(とりあえず「恋の」つけがち)"とか"謎のジャケイラスト(ソウル・ドラキュとか好き。ウヘェーッ!)"とか嗚呼、輝かしき時代があったのだな、と思いを馳せるものでしょうか。

そんな国内盤EPを偏愛的に一挙101タイトル掲載したZINの取り扱いがスタート。

その名も『偏愛ディスクガイド~7inch国内盤ディスコB面編~』。前述の謎邦題や謎ジャケも満載ですが、コレ国内盤があったの!?

と当時のレーベル関係者の尖ったセンスに脱帽したりもする。

オールカラーでの掲載、小粋な解説と実用例(一部ツッコミもあり)は見応え、読み応えバッチリで「買物紀行」と題されたコラムも面白い。最後に裏表紙記載の一文で締めくくりましょう。

「この冊子から無断で興味を得ることは手放しで歓迎されています。何卒。」私からも何卒。

(横浜関内店 鈴木諒祐)




井の頭レンジャーズ  / ライク・ア・ヴァージン / テイク・オン・ミー
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008684701


様々な名曲、キラーチューンをレゲエ、ロックステディでカバーするお馴染みのグループ、井の頭レンジャーズの最新作7インチ。

今回カバーするのは80年代のメガヒットナンバー、マドンナの「Like A Virgin」とアーハの「Take On Me」の2曲。

どーでしょ、夏ですねー。これがまたオルガンインストでレゲエカバーされるとこうもまた印象が変わるのかと、やっぱこの人たちは職人ですね、ほんまに。

アップからミドルな感じの原曲が気持ちよすぎるミドルスローなナンバーに、これはこれで完全にアリですね。

この年代のカバーを更に聴きたい、なんならUKロックとかも聴いてみたいとか思っちゃいます。

(大阪店 江藤玄太)




WILLIE TEE / BRING ON THE HEARTACHES / TAKE YOUR TIME
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008698394


ニューオーリンズのR&B/ソウルシーンのレジェンドの1人といえる鍵盤奏者にしてシンガー、WILLIE TEEの音源がまたまた7インチで復刻。

近年シングルで立て続けにリイシューされている印象が強いWILLIE TEEですが、何と言っても激レア盤の「Teasing You Again」や「First Taste Of Hurt」、そしてRARE GROOVE~SAMPLING SOURCE方面で最大人気のキラー・メロウ「Concentrate」の再発に狂喜した方も多かったのではないでしょうか。

本作は彼の関連アルバムとしては最もレアな70年CAPITOLからの1ST『I'M ONLY A MAN』からカットで、アルバム全体の編曲をオーケストレイションの魔術師、H.B.BARNUMが、またプロデュースをこれまたRARE GROOVEサイドでは間違いない男、DAVID AXELRODが担当しており、ストリングスやコーラスが駆使された洗練されたサウンドが中心ながら、しっかり立っているドラムとニューオーリンズらしい泥臭さも所々に垣間見える絶妙なバランスの同作ですが、じっくりと歌い上げるバラード「Bring On The Heartaches」と滑らか且つディープな歌声が印象的なミディアム「Take Your Time」の2曲がUKや日本のソウル・マニア向けにシングル盤として再登場した次第。

アルバムのアナログ・リイシューも期待しましょう。

(千葉店 沢野太郎)



V.A. / SHADES OF SORROW - RARE CHICANO AND BLUE EYED SOUL BALLADS VOL.3
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008694830


レアなローライダー・ソウルやブルーアイド・ソウルをコンパイルする人気シリーズ、待望の第3弾が到着。
現行アーティストたちの活躍によって日本でも人気が上がってるローライダー系ソウルですが、このシリーズは他と一線を画すマニアックかつ極上の内容を常にキープしています。
今回もローカルなガレージ・ロック・バンドが残した甘く切ないバラードやブルー・アイド・ソウル等、マニア垂涎のレア音源がこれでもかと収録され、しかも全曲良曲という驚異の一枚となっております。
毎回入荷のたびに即完売する人気シリーズですのでお急ぎください!

(ソウル / ブルース WEB 高橋一)


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