高木壮太のソウルブルース相談室

高木 壮太

ミュージシャン・戯作者
1990年代よりスタジオミュージシャン、CM音楽作家として活動。著作に『プロ無職入門』(P-Vine Books)、『荒唐無稽 音楽事典』(焚書舎)など。映像作品に『RAWLIFEとその時代』など。

現在はちいさなファンクバンドCAT BOYSの鍵盤奏者として、また井の頭レンジャーズのプロデューサーとして活動中。
https://twitter.com/TakagiSota

高木壮太のソウルブルース相談室 VOL.1 『ダニー・ハサウェイ "ライブ" はなぜこんなにも私達の心を打つのでしょうか?』

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  • 2016.01.21

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    Q.ダニー・ハサウェイ"ライブ"はなぜこんなにも私達の心を打つのでしょうか?

    A. この名盤の最大の聴きどころである歓声や観客の大合唱には巧妙なオーバー・ダビングが大量に施されています。もしあなたがあのコール&レスポンスや鋭い反応に感動したというのならば、あなたはアトランティックのプロデューサの術中にマンマとハマっているのです。

    その他"Jealous Guy"のコーラスもあからさまなダビングですし、有名なウィリー・ウィークスのベースソロもまるっと編集が施されています。A面のトルバドールとB面のビターエンドでは会場の規模が3~4倍違いますから響きの違いを聴きとってみるのもよろしいでしょう。

    夢を壊すようではありますが、オトナの事情に舞台裏、浮世は全てイカサマです。だからといってこの作品の真価が失われるということはまったくなく、それゆえ本盤はソウルジャズファンク不滅の金字塔でありつづけるのです。

    ハサウェイの映像は少ないのですが1971年のライブから"ゲットー"をどうぞ。弾いているエレピがウーリッツアではなくローズなのでライブのあの音色じゃないのが画竜点睛を欠きますが貴重ゆえ紹介します。





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