DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.7 『MYA / SMOOVE JONES』

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2016.03.29

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Artist: MYA
Title: SMOOVE JONES

デビューから約18年、2009年のミックステープ含むと8枚目と、まずまずのペースでリリースを続けるマイアのニュー・アルバム『Smoove Jones』をご紹介します。

アルバム・タイトルを冠した一分弱のインタールードを経てTK-2.「Welcome To My World」の流れは私の音楽をじっくり聴いてねとアピールしてる様に聴こえます。 それもその筈、今回は自身のレーベル、Planet 9からマイアの全編コントロールの下制作されたので気合の入り方も違うのでしょう。キック連打にスペイシーなシンセが散りばめられた気持ちいいトラックに乗って、丁寧に訴えかけてくる歌にはすごく好感が持てます。


TK-4.「Elevator」は控えめなボトムとパシャっと強調したスネアが効いた、最近のR&B作品とミックスしても相性が良さそうなイマ風な作り。後半ではマイアのラップも披露。bpmは105。TK-5.「Phya」は語りから入り、ネチッこく歌い上げるナイス・スロウジャム。哀愁感たっぷりのフックのメロディはグッときます。

その後もミッド・スロウチューンが続きTK-9.「One Man Woman (Ol' Skoo' Joint)」で完全ノック・アウトさせられちゃいました。イントロ2小節目のシンセからノスタルジック感タップリ。とにかく曲そのものが良いんです。年齢(36才)の割には可愛く聴こえる歌声も、どことなく切なく響くのは円熟の証でしょう。本アルバムの個人的ベスト・トラックかなぁ。

TK-10.「Circle Of Life (Ol' Skoo' Joint)」も前曲と同じ、タイトルの後にオールド・スクール・ジョイントと銘打たれた、80'sのディスコ・エッセンスを含んだスムースなフロア・チューンです。現場では最近のブギーな曲とミックスしてプレイしているナンバー。 ヴェテランが新作でこういう曲を入れてくるのはホント、嬉しいです。

TK-11.「Smoove Jones Afta Glow Show (Outro)」は短いTK-1.の続編で6分強の長尺ヴァージョン。気だるくやるせない雰囲気はアルバムのラストに相応しいナンバー。最後の1分40秒くらいはインスト状態になり、違う世界に引きずり込まれそうになります。 TK-12.はボーナス・トラックとして収められたTK-9.のアンプラグド・ヴァージョン。あまり代わり映え無く、軍配はもちろんTK-9の方。フィジカル盤(配信では無くCDという形態)の流通が少ないのはちょっと残念。

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■NEWS!
2016年4月17日 林剛・荘治虫著『新・R&B教室 - マイケル・ジャクソンでつながるソウル/ブギー・ディスク・ガイド1995-2016』刊行記念リリース・パーティ開催が決定! 著者とも縁の深いDJのdaddykay氏もゲストDJとして参戦!



DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。


●DJ daddykay マンスリースケジュール

第一土曜日 横浜 LUTHER
第二木曜日 新宿 カブキラウンジ (the beats annex)
第二土曜日 亀戸 Charlie
第三金曜日 新宿 NEO Masquerade (Mo' Better Beats)
第三土曜日 千駄木 GROOVE
第四金曜日 喜多見 Mirror Ball
第四土曜日 亀戸 Charlie