DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.11 『J. MARIE / I WANT IT ALL』

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2016.06.21

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Artist: J. MARIE
Title: I WANT IT ALL

Vol.8でご紹介したキース・ジョンソンも所属する注目のレーベル、Diggy Down Recordzからリリースとなった、J. マリーのデビュー・アルバムが到着しました。

2010年ワッズのコンピ・アルバム『So Smooth』収録の「Boy Toy」でその歌声はお披露目済み。 TK-1.「I Ain't You」でのほんのりオートチューンも効かせたヴォーカルは2000年代初期のU.S. R&Bの雰囲気があります。bpm100。TK-2.「A Letter To You」は、イントロの物悲しげなピアノの後にカチッとした硬質なビートに乗って歌うその声がまるでエイメリーのよう。メロディーも最高で、この曲にはヤラれちゃいました。bpm84。

TK-3.「Tonight We Party」はエムトゥーメイの「Juicy Fruit」に似たビートにピーヒャラ・シンセが被ったGなテイスト満載なレイドバック・チューン。それもそのはず、制作はワッズが担ってます。bpm92。ここでも印象的なピアノと生音ドラムがノスタルジーを感じるTK-4.「Better」も軽く及第点を超えるミッド・チューン。bpm81。

このアルバムに一つだけ苦言を呈するなら、明らかに異質な明るいポップ・チューンTK-5.「Keep On Dreamin'」はいらなかったんじゃないかなぁ。アルバム・タイトル曲のTK-6.「I Want It All」では、クラブやカーステで低音を上げながら聴くと気持ち良さそうな、ブリブリなベースがアクセントになったG・チューン。bpm97。TK-7.「Show Me You Care」もワッズのオトです。カラッとしたカリフォルニアの太陽の下でドライヴしながら聴きたいスムースなダンス・チューンはしばらくは現場でヘビロテしそうなナンバー。bpm103。

TK-8.「Crazy World」も昼間の爽やかな気候が似合いそうな気持ち良さ。後半のサックスのソロが耳に残ります。bpm98。彼女の持ち味の一つとも言えるちょっと憂いのあるミッド・チューンが続いた後は唯一のミッド~スロウ曲TK-11.「Don't Trust Him」でクール・ダウン。bpm75。TK-12.「Boy Toy (Wadz Remix)」はオリジナルとほぼ変わらない作りながら、ほんの隠し味程度に施されたワッズのリミックス・ワークに、ニクいなぁーって感じました。bpm107。

雨の多いこの季節にも活躍してくれそうなナンバーも多く収録されているこのアルバム、個人的なフェイヴァリットはTK-2、TK-7、TK-12ですかねー。


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DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。


●DJ daddykay マンスリースケジュール

第一土曜日 横浜 LUTHER
第二木曜日 新宿 カブキラウンジ (the beats annex)
第二土曜日 亀戸 Charlie
第三金曜日 新宿 NEO Masquerade (Mo' Better Beats)
第三土曜日 千駄木 GROOVE
第四金曜日 喜多見 Mirror Ball
第四土曜日 亀戸 Charlie