DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.25 『TRUITT & TWENTY WEST / NEOTERIC』

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2018.01.31

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TRUITT & TWENTY WEST / NEOTERIC

今回ご紹介するのはdisk unionがR&Bの良盤を発掘、復刻していくシリーズ、RNB MADNESSの6枚目、TRUITT & TWENTY WEST『Neoteric』をピック・アップしました。インディの香りプンプン、埋もれてた感満載のこのジャケがまたイナタい。


元々はライヴ会場等で手売りのみの流通経路だったそうなので、オークションなどで市場に出回った時の高額プライス取引も容易に想像がつきます。

ジャケで一番手前に写ってるのがリーダーであり、レーベル・オーナーでもあるREGG TRUITTです。

イリノイ州、シカゴから南に約50キロ南下したグレンウッドというのどかな街に居を構える自身のレーベルから発信されたこの盤、リーダーのレッグはヴォーカル、キーボード等、ブライアン・ヒルはベースにギター、マイケル・プライスはキーボードにドラム担当というバンド体制の三人組から繰り出される音は、1999年当時主流のカッチカチな硬質ビートとはかけ離れたハートウォーミングな音を作り出し、聴かせてくれます。


TK-1のインタールードに続いてのTK-2「Brother, Brother」bpm89はイントロで聴こえてくる、成り切れてないアーニー・アイズレー張りのギターが印象的。
夢見心地にさせてくれるキーボードと、随所で聴ける4倍速高速スネアのビートが気持ち良いミッド・チューン。


TK-3「Out Of Time」bpm75はどことなく憂いを感じるメロディに引き付けられる、ノー・ギミックなレッグのヴォーカルが光る小品。


TK-4のインタビューを交えてTK-5「Neoteric (Here We Come)」bpm89は生音ながら低重心なビートにサンダーストームの擬音とザ・ロウなるデュオのラップをフィーチャーした静かに身体を揺さぶらせてくれるナンバー。


TK-6「Part Of The Plan」bpm80は80年代後期のブラコン・テイストな哀愁ミッド。どこかやるせない気持ちになってきます。


インタールードTK-7に続いてTK-8「One Chance」bpm44、この辺りからもう甘~いナンバーのオンパレードです。トロットロなんだけど、チラチラッと通り過ぎる物悲しいメロディ・ラインは、他の曲でも言えるけどレッグの持ち味ですね。


TK-9「Now That You're Gone Away」bpm52は夜明け前あたりに聴きたい切ないスロウ・ナンバー。
ファルセット・コーラスとヴォーカルの絡みが絶妙です。
1985年、ドクター・ヨークの「Only A Dream」を思い出しました。



TK-10「All I'll Do」bpm53も身を委ねるしかないドリーミー・スロウ。
完璧とは言えない下手うま感のある荒削りなコーラスがまたマッチしてるんですよねー。


TK-11のインタビューの後はあっという間のラスト曲。
TK-12「Exitus」bpm80はTK-6のオケに乗せてリスペクトしているアーティストやお気に入りのミュージシャン名を連呼していくアウトロ作品。
1989年マンハッタンズの渋~い語り曲「Just A Matter Of Time」が頭をよぎりました。


ライヴ会場でしか売られてなかったような盤を発掘するバイヤー氏の嗅覚には、今後も一人のリスナーとして期待します!




■DJ daddykayのKeep On Spinnin' 過去の記事一覧はこちら

DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数 多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。


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