DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.29 『T-GROOVE / GET ON THE FLOOR』

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2019.01.08

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T-GROOVE / GET ON THE FLOOR

えっ?まだ二枚目?昨年も頻繁にその名前を目にした、耳にしたハード・ワーキング・マン、我らがT-Grooveの『Move Your Body』に続くセカンド・リーダーアルバムが到着しました。レーベルは勿論Diggy Down Recordzから。

その間には15曲収録の氏のリミックス集があったり、T-Groove & Two Jazz Project名義のフル・アルバム『Nu Soul Nation』があったりとここ1~2年の仕事量は尋常じゃない量産ぶりです。だからと言ってクオリティが低下してるなんて事は全く無く、最初に気になってチェックしだした時と同じ感動を与え続けてくれています。
クレジット買い出来る稀有なクリエイターのニュー・アルバム『Get On The Floor』を聴いていきましょう。


アルバム・ジャケットの左上部に印刷されているModern Disco Funkの文字を見て興奮を隠し切れない好き者の期待を裏切らない音が一曲目から流れてきます。
TK-1「Get On The Floor」bpm118はカナダのプロデューサー・デュオ、プレシャス・ローズをフィーチャーした、軽快な四つ打ちビートとグイグイ迫ってくるブ厚いベースが最高に気持ちいい、アルバムの幕開けに相応しいディスコ・チューンです。



TK-2「it's All About Love」bpm115はいぶし銀、リオン・ビールが疾走感のあるブギー・ビートに負けず劣らず渋~い声を聴かせてくれます。 サラッとハーモニカが挿入されているのがカッコいい。



TK-3「You're The One」bpm110は、もう、イントロのカシーフの全盛期を思わせる独特のベース・ラインでKOされちゃいました。



TK-4「Lost In Love」bpm107はレーベル・メイト、B・トンプソンが哀愁感たっぷりに歌うミッド・ダンサー。


TK-5「Let's Feel Good」bpm120はアニア・ガーヴィーの円熟味のあるヴォーカルと後半で絡んでくるシンセ・ホーンがオシャレなモダン・ディスコに仕上がってます。


TK-6「Love Today」bpm116。スティーヴィー・ワンダーと同じハンディキャップをものともせず、アップリフティングなビートに乗ってグルーヴィーなヴォーカルを披露している、こちらもレーベル・メイトのジョーヴァンをフィーチャー。



TK-7「Don't Be Afraid」bpm108はTK-3と同じ、ラドーン・モニークが歌う、イントロの美しいシンセからビートが被ってくるところが印象的な、小粒ながら心の琴線に触れる一曲。



TK-8「Started My Fire」bpm86は、過去にはルビー・ターナーのバック・ヴォーカルも務めた事もあるという30年以上のキャリアを持つラリック・イーバンクスをフィーチャーしたメロウなナンバー。



TK-9「Anything」bpm107は2015年のアルバムも最高だった、頭から炸裂する、ウィンフリー自身が演じるトークボックスが心地良いミディアム・ダンサー。


TK-10「Floating Endlessly」bpm90はTK-8同様このアルバムの中でホッと和ませてくれる優しいナンバー。サミーなる女性アーティストを起用。


TK-11「Groove For Free」bpm120は再びジョーヴァンをフィーチャーした、スピード感のあるビートと突っ走ったベース・ラインが最高なダンス・チューン。


TK-12「Physical Attraction」bpm115は、シングル単位で「Too Hot」や「Sunshine」など良曲の多いポーラ・レータンをフィーチャー。 自然と身体を揺さぶらせてくれるアーバン・ブギー・チューンです。



TK-13「Let's Feel Good (Initial Talk Remix)」bpm120はTK-5のリミックス。ドラムの質感がモロにレイト80'sです。



2019年もますます我々を楽しませてくれそうなT-Grooveサウンド。 次はどんな音捌きを披露してくれるんだろう。

■DJ daddykayのKeep On Spinnin' 過去の記事一覧はこちら


DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数 多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。