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YMOという現象が照らし出す、文化の転換点
1978~1984年。テクノポップ、DCブランド、角川映画、ニューアカデミズム――
あらゆるカルチャーが実験精神に満ち、互いに共振した稀有な時代。
その中心にいたYMOの軌跡から、日本の文化が「エッジ」を失う前夜までを徹底的に検証する。
多くの文献・証言から浮かび上がる、80年代カルチャーの真実
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が疾走した6年間は、日本のポップカルチャーが最も輝いた時代だった。
3人の天才による電子音楽の革新。渋谷・原宿を中心とした都市文化の勃興。DCブランドに代表されるファッションの隆盛。
角川映画のメディアミックス戦略。そして「軽薄短小」という時代精神―――
YMOの軌跡を縦糸に、同時代の先鋭的な文化現象を横糸に織り込みながら、芳醇で濃密な文化の土壌があった時代を多角的に描き出した一作。
【目次】
はじめに
INTRO
Disc I YMOバイオグラフィー
Track1. 突如出現した電子音の魔法
Track2. メタモルフォース――音楽的先鋭性の第二形態
Track3. 散開からレガシーへ
Disc II 都市、アート、ファッション、映画
Track1. 都市とアートの冒険
Track2. ファッション――流行という名の自己表現
Track3. 邦画に変革をもたらすアウトサイダー
Disc III ニューウェイヴ・ポップカルチャーの時代性とコンテクスト
Track1. 1980年代(昭和後期)の空気感
Track2. ファッション・映画におけるエッジの消滅
Track3. 大衆化に向かう日本の音楽カルチャー
OUTRO
あとがき
参考文献
MOTONOBU NAKAMURA / 中村元信