主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら

チョン・アウン

15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来

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レーベル
DU BOOKS
国(Country)
JPN
フォーマット
四六判
規格番号
DUBK329
通販番号
DUBK329
発売日
2023年01月20日
EAN
9784866471891
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商品詳細情報

「主婦は家でぐうたら」している?

日本よりも家父長制が根強く、日本と同様に共働き世帯が急増する韓国で、

社会から卑下されマイノリティになりつつあるひとりの主婦が、
日本でも翻訳されている話題の書を含む15冊を読み解き、
こんな言葉を生む社会の仕組みの始まりをたどる旅へ──


「出産したばかりの頃、社会やジェンダーの本を読むと、家事育児をしている自分が責められているように感じた。
チョン・アウンが私が立ちすくんでしまったその先にいく。

『何故この本に傷つくのか? この本に励まされるのは何故か?』

一冊を通じて得た違和感や学びを武器に、次々と本を手に取り、家事労働を無償にしなければ立ち行かない、
この社会の真実をつまびらかにしていく彼女は、私にとってのヒーローだ。」

──柚木麻子(小説家)



◆ブックファースト新宿店開店15周年記念「名著百選2023 私が今年、出会った一冊」にて選出されました!選者は近藤文恵さん(小説家)です。

本の長屋フェス「ことしのベスト本を語る」(2023.11.19)にて、ベスト本3冊に選出いただきました!選者は、角田光代先生、井上理津子先生、三砂慶明さんです。

◆北九州市立男女共同参画センター・ムーブ発行「カティング・エッジ」第79号にて書評が掲載されました!評者は里村和歌子(九州大学アジア・オセアニア研究教育機構学術研究員)さんです。

毎日新聞(2023.5.6)にて書評が掲載されました!評者は清水有香さんです。

ふぇみん」(2023.4.15)にて書評が掲載されました!

朝日新聞「好書好日」にて著者インタビューが掲載されました!

信濃毎日新聞」(2023.3.18)にて書評が掲載されました! 評者は尹雄大さんです。

三鷹の書店ユニテさんのYoutubeチャンネルにてご紹介いただきました!

現代性教育研究ジャーナル」(No.143)にて紹介されました!

北海道新聞Webにて書評が紹介されました!評者は、瀧波ユカリさんです。

K-BOOK振興会サイトにて紹介されました!

NeoLにて紹介されました!



「夫が妻を扶養しているのではなく、妻が、
夫を働きに出られるように扶養しているのだ。」

女性、男性、非婚女性、すべての人類のこれからを考えるための教養エッセイ!


目次
第1章 主婦たちの暮らす離れ島 「家で遊んでるんだって?」
主婦たちの住む世界はどうしてこうも違うのか ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論』
もう一度あの頃に戻るとしたら、やっぱり会社を辞めるだろうか レスリー・ベネッツ『女にとって仕事とはなにか』
私はどうして料理が嫌いになったのだろう ラ・ムンスク『専業主婦ですが』


第2章 問題の核心は”カネ"
私が生きている世界はどんなところか カール・マルクス『資本論』
私はなぜに会社を懐かしがるのか ゲオルク・ジンメル『貨幣の哲学』
どうして私はニュースに出てこないのか カトリーン・マルサル『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』
3人の子どもを育てあげた専業主婦はなぜ年金をもらえないのか ナンシー・フォルバー『見えざる胸』


第3章 資本主義社会で女性として生きるということ
誰が、なぜ、女性に火をつけたのか シルヴィア・フェデリーチ『キャリバンと魔女』
誰が、誰に、依存しているのか マリア・ミース『国際分業と女性―進行する主婦化』
共存のためになにをすべきか パク・カブン『フォビアフェミニズム』
内側の見えない自分をどうのぞき込むか ロイ・バウマイスター『消耗する男』


第4章 境界線を越えたところの世界
なぜ、家事労働に賃金が必要なのか シルヴィア・フェデリーチ『革命のポイントゼロ』
尼僧が『父親授業』という本を出したらどんな反応がくるか 法輪『母親授業』
非婚女性と既婚女性は連帯できるか キム・ハナ、ファン・ソヌ『女ふたり、暮らしています。』
主婦はなぜ家族のことしか考えないのか ソ・ヨンナム『たんぽぽ麺屋』


訳 生田美保