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完全即興の名匠、全軌跡


・「JazzTokyo」にて紹介されました!
名門ECMを擁するドイツで刊行され、
キース・ジャレットの実弟が英訳したことで話題の本格評伝
生誕80周年に贈る決定版
神童として知られた幼少期から、
ヴィレッジ・ヴァンガードでのセッション、
盟友マンフレート・アイヒャーとの邂逅、
歴史的名演「ケルン・コンサート」の舞台裏まで
ジャズとクラシック~現代音楽を架橋する稀代のピアニストの芸術に迫る
〈日本語版オリジナル〉
・本文写真の追加10点超
・キース・ジャレットと親交のある訳者が原書刊行後の活動をまとした巻末解説
・ディスコグラフィに最新のリリース作品を追加
〈目次〉
はじめに
1章 1945年5月8日――第二次大戦戦勝日に生を受ける
2章 ニュージャージー州アレンタウンで育つ
3章 ジャズへの3つのステップ――アート・ブレイキー、チャールス・ロイド、マイルス・デイヴィス
4章 理想的なパートナーシップ――ECMとマンフレート・アイヒャー
5章 アメリカン・カルテットの結成
6章 熟達への紆余曲折の足取り
7章 ソロイストとしての系譜
8章 名声と危機の間――『パリ/ロンドン~遺言』
9章 『ケルン・コンサート』の真実
10章 アメリカン・ソングブック――スタンダーズ・トリオの誕生
11章 クラシック音楽家としてのジャズ・ミュージシャン
12章 完全なるアーティストとしての苦悩
13章 究極の否定論者キース・ジャレット
エピローグ
ボーナストラック キース・ジャレット、その後
訳者あとがき
ディスコグラフィ
翻訳: 稲岡邦彌
1943年、兵庫県伊丹市生まれ。早稲田大学政経学部経済学科卒業。
1971年、トリオ株式会社音楽事業部 (トリオ・レコード) 入社。1972年にECMと独占契約、以降10年間にわたりレーベル・マネージャーを務める。国内外アーティストのアルバムを制作、洋楽部長・制作部長を経て、1984年退社。
2004年、ウェブマガジンJazzTokyoを共同創刊、編集長に就任。2020年、ジャズ・レーベルのNadjaを復活、Nadja21としてアルバム制作を再開。音楽ジャーナリストとともにジャズ・プロデューサーとして活動を続ける。
著書に『新版 ECMの真実』(カンパニー社)、共著に『ジャズCDの名盤』(文春新書)、編著に『ECM catalog 増補改訂版』(東京キララ社)、CD-BOOK『及川公生のサウンド・レシピ』(ユニコム)。
デザイン: 清水翔太郎 (tokyo zuan)
ヴォルフガング・サンドナー
1942年7月、旧チェコスロヴァキア・オセック生まれ。
1947年、独フランクフルト・アム・マイン移住。同地のヘルムホルツ学校でロマンス語、歴史、美術史、音楽学を学ぶ。1971年、カール・マリア・フォン・ウェーバーの作品におけるクラリネットをテーマにした論文で博士号を取得。独マールブルク大学で教鞭をとるほか、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙の音楽編集者として約30年間にわたり健筆をふるう。マイルス・デイヴィス、ハイナー・ゲッベルス、アルヴォ・ペルトなど、さまざまなアーティストについて執筆している。著書に『Miles Davis: Eine Biographie』(Rowohlt Berlin, 2010)。