デレク・ベイリー:インプロヴィゼーションの物語

BEN WATSON ベン・ワトソン

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レーベル
工作舎
国(Country)
JPN
フォーマット
BOOK
規格番号
通販番号
JZ131121-05
発売日
2014年01月22日
EAN
9784875024545
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商品詳細情報

※こちらの商品はBIBLIOPHILIC & bookunion新宿で先行販売となります。
またBIBLIOPHILIC & bookunion新宿で行われる工作舎刊『デレク・ベイリー:インプロヴィゼーションの物語』刊行記念トークセッションの「お客様観覧用椅子確約チケット」はBIBLIOPHILIC & bookunion新宿店で御予約・お買い上げのお客様のみの対象となりますので予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
※詳細は下記URLでご確認いただけます。
http://diskunion.net/book/ct/news/article/1/41527

フリー・インプロヴィゼーションの可能性を切り拓き、数多くのミュージシャンに影響を与えたギタリスト、デレク・ベイリー。本書はフランク・ザッパ研究で知られる英国気鋭の批評家が、ベイリー本人や共演ミュージシャンたちを長期取材し、その膨大な証言録をコンサート記録やアルバム・レヴューなどとともに再構成。フリー・インプロヴィゼーションが誕生した時代背景、ベイリーがその道を選ぶに至った音楽観と独創的な演奏哲学、ベイリーが組織した即興演奏家集団「カンパニー」の変遷などを浮き彫りにする。60年代以降の英国音楽シーン、さらには日本も含むインターナショナルなシーンに息づく「自由であり続けること」の果敢な物語。

◎ギターについて真剣に考えれば、いずれデレク・ベイリーにたどりつく。そこで知ったことはその人の世界観を粉々にし、知っているつもりだった20世紀の音楽のあらゆる事実について、あらためて考えさせられる。

◎ベイリーは主張している──即興ほど面白いものはないと。電子音楽を聴くにせよ、ロック・グループを眺めるにせよ、交響楽団が名曲を掻き鳴らすのを聴くにせよ、次に何が起こるかを正確に知っていることほどつまらなく、退屈なことはない、と。

◎即興には頑固な生真面目さとか、高邁な厳粛さ、といったイメージがはりついている。なぜそんな誤解が生まれたのだろうか。ゲーテは、「陽気さ」は進歩的な文化の本質的な要素だったと主張した。この姿勢が、フランク・ザッパとデレク・ベイリーの共通点だ。

◎ベイリーの思想は、ヘラクレイトスの思想と合致する──同じ川に二度脚を浸すことはできない。水は変わる、自分も変わる、なにもかも変わる。ファースト・テイクはその一回性ゆえにベストなのだ。

◎真正面から断言しよう。本書は矛盾に満ち、論争的で、未完成の書物だ。そうしようと、あえて意図して書かれた本だ。端的に言えば、即興的で弁証法的な本だ。本書を想像力豊かで思慮深い読者の遊び場にしていただきたいと思っている。
──ベン・ワトソン(本文より)


[目次]

序章 自由について
第1章 子ども時代、十代: 1930-1951
第2章 ギタリスト稼業: 1950-1963
第3章 ジョゼフ・ホルブルック・トリオ: 1963-1966
第4章 ソロ演奏と自由の問題: 1966-1977
第5章 カンパニー・ウィーク: 1977-1994
第6章 インプロヴ・インターナショナル
最終章 インプロヴィゼーションについて
付録1 デレク・ベイリー/インタビュー1998年
デレク・ベイリーの「めかくしジューク・ボックス」完全版 インタビュアー◎ベン・ワトソン
付録2 デレク・ベイリー/インタビュー1978年・1979年
即興音楽と時間──演奏の自在境におもむく インタビュアー◎木幡和枝
付録3 デレク・ベイリー・ディスコグラフィー 1968-2013
付録4 インカス・ディスコグラフィー