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2015年11月の来日公演で大絶賛を浴びたエベーヌ四重奏団。 ヴァイオリンの2人は音楽学校でジャズドラム、チェロはジャズピアノを専攻していたというちょっと異色のメンバーなのですが、多彩な音色とダイナミックレンジの広いアンサンブルからはとてつもない音楽が生まれてきます。 2014年にエベーヌQは、名ピアニスト、メナヘム・プレスラーとともにシューベルトの「ます」を録音し、こちら高い評価を受けています。 今回のシューベルトの弦楽五重奏曲は、シューベルト最晩年の作品で、通常の編成と異なる、ヴァイオリン2台、ヴィオラ1台、そしてチェロが2台という低音が充実した響きが特徴です。 今回の演奏は新しくメンバーに加わったばかりのヴィオラ奏者アドリアン・ボワソー。そして名チェリスト、ゴーティエ・カピュソンも加わり素晴らしいハーモニーを披露しています。 またカップリングには、最近ますますその美声に磨きがかかるバリトン、マティアス・ゲルネを迎え、「死と乙女」をはじめとしたシューベルトの歌曲が演奏されています。 どれもが「死」と「苦しみ」をモティーフにした歌曲ですが、こちらはエベーヌQのチェリストであるラファエル・メルランが弦楽五重奏(2Vn, 1Va, 1Vc, 1Vb)伴奏用に編曲した版を用いることで、伴奏部に独特のまろやかさを与えるとともに、シューベルトの歌曲の持つ暗い面をも強調するかのような多彩な表現力をも感じさせることでしょう。 (資料提供:ワーナーミュージック)

【収録内容】
シューベルト:
[1] 弦楽五重奏曲 ハ長調 D956
[2] ギリシャの神々 D.677
[3] 死と乙女 D.531
[4] 若者と死 D.545
[5] アニュス D.585
[6] 愛しい星 D.861

【演奏者】
エベーヌ弦楽四重奏団
ゴーティエ・カピュソン(チェロ:1)
マティアス・ゲルネ(バリトン:2-6)
ロレーヌ・デュランテール(コントラバス:2-6)

【録音】
2015年9~10月, パリ、サル・コロンヌ(デジタル:セッション)