MILES DAVIS GREAT 5 / マイルス・デイビス・グレート5(5HYBRID SACD)

MILES DAVIS マイルス・デイビス

小編成からオーケストラまでマイルス・デイビス全盛期の魅力満載ボックスセット

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
5
規格番号
ESSS90154/58
通販番号
1007250231
発売日
2016年12月10日
EAN
4907034221486
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商品詳細情報

至宝のビンテージ・マスターテープで復刻!

小編成からオーケストラまでマイルス・デイビス全盛期の魅力満載ボックスセット
1950年代を中心に1966年までのアナログ全盛期、モダンジャズが最も隆盛で、しかもその中でのリーダー的存在であったマイルス・デイビスのコロンビア・レーベルに残された歴史的名盤5タイトルをSuper Audio CDハイブリッド化。


新しいモダンジャズを探求するマイルス・デイビスの軌跡を辿る名盤5タイトル
1955年、マイルス・デイビスは大手コロンビア・レーベルと録音契約を結びます。ここから彼の偉大なジャズ・ポピュラー音楽家としての活動は始まりました。まず契約第1弾として、黄金のクインテットによる『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』を吹き込みます。そこから彼は快進撃を続け、ハード・バップの次に来る新しいモダンジャズのスタイル「モード手法」の探求に勤しみます。そうした50年代のコンボによる演奏2作が、ここでは選ばれ、加えて、同時進行のように進められていたジャズ界の鬼才、名アレンジャーとして名高いギル・エヴァンスとのオーケストラ協演も2作ラインアップされています。
そして60年代に入り第2期黄金クインテットといわれた新進気鋭の若手を集めた超近代的な「モード・ジャズ」による演奏が1作収められています。ジャズが最も力を持っていた時代の、実力も、リーダーシップもナンバーワンであったミュージシャンの10年間の記録がここに示されています。



最高の状態でのSuper Audio CD ハイブリッド化が実現
ジャズのステレオ化は50年代の後半からですが、いまだに主流はモノーラルの時代、ここではモノーラル録音に若干の利点があると判断し、最初のコンボ演奏による2作はモノーラルのオリジナルマスターによるマスタリングを採用しました。ジャズ特有の熱気や力強さはモノーラルにより一層浮かび上がっていると確信しています。ギル・エヴァンスとの作品においては、そのオーケストレーションの微妙で繊細なテクスチャーを何とかしてリスナーの皆様にお伝えしようと、ステレオ音場を正確に伝えながら、綿密なマスタリングを施しました。マイルス・デイビスの魅力の1つ、ミュート・トランペットの音色とオープン時の音色の対比にも注目してください。これらを考慮しながら、エソテリック特有の丁寧なマスタリング、製盤作業を行いました。
各ディスクで録音状況に違いはありますが、「マスターに残された音、そのものを再現する」ように心がけました。今回のSuper Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化することができました。
このSuper Audio CDハイブリッド・ソフトはエソテリックの独占販売で、主にオーディオ販売店にて限定4,000セット販売されます。



■'ROUND ABOUT MIDNIGHT / ラウンド・アバウト・ミッドナイト


メジャー・レーベルへ移籍し、ジャズのみならずポピュラー音楽界のリーダーへと突き進んだマイルスの記念すべき第1弾
1955年7月17日、第2回ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルのオールスター・バンドが結成されました。これに急遽にマイルスが加わり「ラウンド・ミッドナイト」をミュートでプレイすると会場は大騒ぎ。その光景を見ていたコロンビアのプロデューサーは早速マイルスとレコーディング契約を結び、同年秋、この第1作『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』が生まれました。
ワン・アンド・オンリーの魅力を持つマイルスのミュート・プレイによる「ラウンド・ミッドナイト」はギル・エヴァンスのアイデアによるものですが、冒頭のこの曲は実に印象的なアレンジが施されていますし、4曲を占めるミュート・プレイはどれもが彼ならではオリジナリティに溢れた演奏です。


「かつてないグループ全体のダイナミズム」
「なんといっても聴きものはタイトル曲“ラウンド・ミッドナイト”。大胆なアレンジにより、セロニアス・モンクの名曲に新たなインパクトを与えている。」 - 『モダンジャズ名盤500』


「一度は耳にするほどの基本的なライブラリー」
「オリジナル・クインテットの名演を収めた必携盤。ジャズ・ファンなら必ず一度は耳にするほどの基本的なライブラリーだ。」 - 『ジャズ・レコード百科 '73』


Super Audio CDハイブリッドの音質
マイルスのミュート・プレイが目の前で感じられるのが今回のマスタリングの魅力です。実に落ち着きのある雰囲気が生まれていますし、迫力は十二分に感じられるサウンドになりました。全ての楽器の音色が質的に向上していて、それが音楽と周辺のイメージの豊かさにつながっています。眼前に定位するミュートですが、そこにしっとりとした情感が並立していることが何よりも望んだ部分です。



■MILESTONES / マイルストーンズ


音楽的にもサウンド的にも厚みを増したセクステットによる演奏
収録が行われた1958年、ジャズは“新しいもの”を求めて揺れ動いていました。マイルス・デイビスも彼なりの新機軸を打ち出し始めます。ギル・エヴァンスとともに模索していたモード・ジャズです。マイルスが作曲した「マイルストーンズ」はグループによる初のモード手法による曲としても注目されます。もう一つ、本作の特徴はアルト・サックス奏者キャノンボール・アダレイが加わったセクステットによる演奏になっている点です。「ブルースに根差したキャノンボールのアルト・サックスを、和声的でフリーなアプローチをとっているコルトレーンのテナー・サックスと対比させてみたかった。-中略- バンドのサウンドは、どんどん厚くなっていった。」(マイルス・デイビス自叙伝(1)より)とマイルスは語っています。自己の主張と同時にグループのサウンドを重視するという、まさにマイルス・デイビスというミュージシャンの真骨頂がここに表れています。


「モード手法による傑作」
「いわゆるモード手法を導入した一里塚(マイルストーンズ)的なアルバムである本作品でのタイトル曲は、この手法による傑作である。」 - 『モダンジャズ百科 '73』


「マイルスが新生面を打ち出そうとする姿勢がうかがえる作品」
「全編を通してマイルスはミュートを用いずオープン・ホーンで吹いている。この作品は従来と異なっているのだ。そんなところからも、新生面を打ち出そうとする姿勢がうかがえる」 - 『マイルス・デイビス コンプリート・ディスク・ガイド』


Super Audio CDハイブリッドの音質
モノーラルながら中央に存在する楽器に距離感が感じられ、ソロイストの背後にいるリズムセクションが小気味良いサポートをしているのが見てとれます。2曲目「シッズ・アヘッド」はベースの深いうねりが心地よく、マイルスが弾くピアノの伴奏も鮮明で、奥底から湧くようなイメージ。ベースとドラムスだけの伴奏となるトランペットのソロでは、音色も冴え、オーディオ的には本作の白眉といってもいいでしょう。6曲目「ストレート, ノー・チェイサー」はアルト・サックスとテナー・サックスの音色の区分けがはっきり聴きとれ、奏者の口つきの違いまでがこちらに伝わってきます。



■PORGY AND BESS / ポーギーとベス


大手レーベルでしか成し得なかった2人のコラボレーション
大手コロンビアと契約したマイルスにとってオーケストラとの協演も一つの魅力でした。『ポーギーとベス』はギル・エヴァンスとのコロンビア第2弾。「ポーギーとベス」の曲目を題材としたマイルス・デイビスとギル・エヴァンスの創作が聴かれます。ここでマイルスは『マイルストーンズ』同様、数曲でモード手法によるソロを展開しています。「アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー」や10曲目の「ご自由に」などで絶妙なモード手法によるソロが展開されていて、オーケストラとの協演でも時代を先取りしたようなモダンで新鮮な演奏を聴くことが出来ます。そこで重要なのはギル・エヴァンスが醸し出す管楽アンサンブルの微妙な音色の重なり。それがどのように表現されるのか、マスタリングの善し悪しはここで決まると言ってもいいでしょう。


「幻想的に靄のかかったようなオーケストラル・サウンド」
「ギルならではの幻想的で靄がかかったようなオーケストラル・サウンド、そしてそれをバックにフリューゲルホーンでメロディを綴っていくマイルスのシンプルなプレイが、ガーシュウィンの書いたメロディの美しさを最大限に表現している。」 - 『ゴールドディスク辞典』


「歌詞の意味を大切にするマイルスがここに証明されている」
「マイルスは本作の苦労話として“ベスよ、お前は俺のもの”(ベス、ユー・イズ・マイ・ウーマン・ナウ)というセリフをマイルスは8回も意味を変えて吹かなければならなかった、と述べている。マイルスがいかに歌詞の意味するところを大切にしているかを証明することとなっている。」 - 『ジャズ・ジャイアンツ これが決定盤』


Super Audio CDハイブリッドの音質
楽器の各音が鮮明に再現されています。また、それに一種の潤いが加わり、クラシカルなオーケストラ作品に接するような情緒に満ちた安定感を再現することができました。ESOTERIC盤だけに使用される周辺機器による効果がここにも現れています。明瞭かつ潤いに満ちたギル・エヴァンス特有の微妙なオーケストレーションのテクスチュアがナチュラルさを携えながら響き渡ってきます。音像は引き締まっているのに、豊かで太さをも感じさせるマイルスの音色にも注目してください。トランペットの音色は歌手が歌っているようなふくよかさになりました。
5曲目「サマータイム」のミュートの鋭さと情緒感、バックのアンサンブルの微妙な音色の交わり…。50年以上も前の収録音ですが、微細な箇所も再生できるように心がけました。



■Sketches of Spain / スケッチ・オブ・スペイン


アレンジ、ミュージシャンの度重なる変更を経てやっと完成した大作
1959年、マイルスはロサンゼルスの友人宅で「アランフェス協奏曲」(第2楽章)を聴き、ギル・エヴァンスによるオーケストレーションとの協演を思いつきました。ギル・エヴァンスはその依頼に対し、いくつものアイデアを呈示しながらやっとのことでオーケストレーションを完成させました。そうして出来上がったアレンジの下での演奏に対して、マイルスはジャズ的でブルース・フィーリングをもった演奏で対峙します。そうしたミュージシャン同士のせめぎ合いを経て完成へたどり着いたのが、この作品なのです。ここで演奏される「アランフェス協奏曲」(第2楽章)は作曲者ロドリーゴが創り上げた「アランフェス」とは違う、マイルスとギル・エヴァンスによるまさに“スケッチ・オブ・スペイン”なのです。


「まったく新しい芸術作品」
「ギル・エヴァンスはこの曲(アランフェス~)のメロディを、単なるジャズのための素材としてではなく、まったく新しい芸術作品に変えてしまっている。その完成度の高さから言っても、これはロドリーゴの作品に少しもひけをとるものではない。」 - 『ジャズ・レコード百科 '73』


「“ブルースのスペイン版”この作品は驚くほどブルージーである」
「オーケストラを指揮したギル・エヴァンスはこの作品を完成させるため、世界中の民俗音楽のレコードを聴き、文献をさらったという。マイルスはこれを“ブルースのスペイン版”と考えていた。この作品は驚くほどブルージーである。」 - 『マイルス・デイビス コンプリート・ディスク・ガイド』


Super Audio CDハイブリッドの音質
このサウンドなら何回でも聴き返したい! そう思える程に、細部まで克明に描写されながら、しなやかな雰囲気を醸し出すマスタリングが行われています。マイルスの意図した“スペインを題材にしたブルース・フィーリング”という意味が、今回初めて感じられたサウンドとも言えるでしょう。
「アランフェス協奏曲」では管楽アンサンブルの中から、そっと姿を見せるマイルスの音色の素晴らしさ。マイルスと交わされるフルート・アンサンブルの音色の対比、これこそが本作品でギル・エヴァンスがリスナーに聴いてほしかったサウンドではないでしょうか。小さく奏でられるハープの質感にも心打たれますし、各パートのアンサンブルとマイルス、それをサポートするリズムセクションが三位一体となり、サウンドを築き上げていく様子が的確に描かれています。



■MILES SMILES / マイルス・スマイルズ


17歳のドラマーがマイルスの60年代を創り上げる
60年代に入り、マイルスはまたまた新しいサウンドを模索し始めます。いくつかのメンバー交代を経てたどり着いたのが第2期黄金時代と呼ばれるメンバーでした。20代のハービー・ハンコック、ロン・カーター、そしてマイルスをして“天才”と言わしめた若干17歳のドラマー、トニー・ウィリアムス。これこそが60年代を席巻したジャズ・グループだったのです。このクインテットによる最初のスタジオ録音は、結成の翌年65年初頭に行われました(『ESP』)。その後再びライヴ活動を行い、日々サウンドが進化・急成長を遂げたグループの1年後の記録が、この『マイルス・スマイルズ』です。レコーディング期間においても日々変化・進歩するグループの、そして60年代のジャズを代表する演奏がここには収められているのです。


「《保守性の中での前衛》それが明確な形でここに!」
「(グループ・メンバーが固定化されてから)マイルスは、それまで以上に音楽の方向性を明確なものにしていく。フリー・フォームもとり入れながら、ジャズの伝統を発展させていくというスタイルだ。」 - 『マイルス・デイビス コンプリート・ディスク・ガイド』


「マイルス・グループがひとつの頂点に達したことを示した作品」
「ウェイン・ショーターを加えたマイルス・グループがひとつの頂点に達したことを示した作品としても、すこぶる興味深かったアルバムである。フォームそのものが自然体であり、リズムとソロの緊張感溢れる連鎖のうえに成り立っている全体の構築と流れが、その実際の緊密さやポリフォニックな完成度の高さにもかかわらず極めてスムーズで明快なのである。」 - 『モダンジャズ百科 '73』


Super Audio CDハイブリッドの音質
『マイルス・スマイルズ』はマイルス・デイビスの60年代収録の中でも音質的に高い評価を得ていた作品です。最初に印象に残ったのが、各音像の密度と充実感。レンジも十分にとれて安定感がある一方、若干気になっていたノイズ的な混濁感が一掃されているのです。それ故に、アンプのボリュームをどんどん上げることが出来るのも魅力の1つ。上げても煩さはなく、迫力のみが加わってきます。
歪み感が抑えられているために全体の見通しがよく、ドラムスの細かい変化が楽しめます。独特とも言える60年代モード・ジャズ的なベースとドラムスのリズムが克明に捉えられているため、音楽へ没入することができるマスタリングが施されています。
最後に聴こえる、マイルスのハスキーを通り越した声も実に鮮明です。