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※デジパック/国内盤
★1974年生まれ、数々の演奏キャリアを重ね、今や、現代トップのピアニストの一人と言って過言のない、アーロン・ゴールドバーグ。実に4年振りとなる最新トリオ作品。
★ボストンに生まれ、1990年代初頭にニュースクールで音楽の才能を現すと共に、ハーバードおよび、タフト大学で学位を取得するという異色のキャリアももつアーロン。しかし再び96年にはNYに戻り、本格的に活動。ジャズ・アーティストとしての登竜門的なバンドであったベティ・カーターのバンドも経ての活躍は、現在では広く知られる通りでしょう。ジョシュア・レッドマン、アル・フォスター、ウィントン・マルサリス、カート・ローゼンウィンケル他、大御所のバンドでのジャム・セッションなども経ながら、先輩格のバンドにも引き入れられ、一方では、後人の憧れのピアニストとして屈指の存在といえます。
★本作はそんなアーロンが、メンターの一人であるレオン・パーカーと共に結実させた音楽の結晶。
★1965年生まれのレオン・パーカーは、90年代に鬼才的なドラマー/パーカッショニストとしてシーンに頭角を現し、2人は92年に記念すべきギグを得て、活動を重ねますが、パーカーが2001年にフランスに移住。それ以来、パーカー自身の活動はスローになり、シーンから雲隠れ。しかし、類まれなセンスをもった2人。再会を機に、また創造的な歯車が大きく動き出します。フランスでドラマーを探していたアーロン。一方、以前の演奏記憶に興味をもったレオン・パーカー。二人は10年の時を経ながら、ギグにいたり、リハーサルも無しだったにも関わらず、演奏は予想外のものに到達。結果、パーカーの復活も促して行くことになります。
★経済的には一筋縄でいかなかったものの、a French-American Jazz Exchange (FAJE)の助成も得てさらに前進。ツアーも決行したあと2人は究極の選択としてマット・ペンマンを招き、トリオを結成。バンドとしての演奏曲目も発展させていきます。そんなドラマを経ての演奏には、商業主義や、企画的なものとは別次元の、シンプルに成り立った音楽のしなやかな強さがあります。
☆アーマッド・ジャマルの演奏によって有名な“ポインシアナ”をオープニングにして、伝統的なジャズのフォームに則りながら、輝きをもつトリオの演奏は正に白眉。パーカーのユニークなヴォーカルやボディ・パーカッションも効果的に響かせ、プリミティヴなものを見せる瞬間もあり、ハッチャーソン/ マッコイ・タイナーといったアーティストをリスペクトしながら、スリリングなインプロを聴かせる演奏あり。一方、チャーリー・ヘイデンの『ノクチューン』のオープニングでも蘇った“En La Orilla Del Mundo”は、深い情感が滲む感動的な演奏。慈しみ深く奏でられるピアノ・ソロはアーロン・ゴールドバーグの才能も物語ってやみません。一転、ブラジル音楽へも深い造詣をもつアーロンが、朋友ギジェルモ・クラインのアレンジで斬新に聴かせる“黒いオルフェ”ではプリパード・ピアノや、パーカーのヴォイスもフィーチャー。また2つの異なるオリジナルも魅力的。M2は、アンゴラの政治的な活動家であり、ラッパーであるLuaty Bei raoに捧げた崇高な美しさと芯の強さを感じさせるアーロンのコンテンポラリーな側面があり、ラストは、ズバリ、モダンな響きをもったブルース・・・このオリジナルの幅も興味深いところです。
★それぞれの楽曲8曲が独自の響きをたたえつつ、作品として物語も紡いでいく作品。長く共演を重ね、演奏を深めてきたトリオならではの表現。リューベン・ロジャース/エリック・ハーランドとのレギュラー・トリオとも、オメル・アヴィタル/マーク・ミラルタとのOAMトリオとも、アリ・ジャクソン・ジュニアをドラマーにしたYes Trioとも違う味わい。現代を代表するピアニストのまぎれもないマイルストーン的作品の登場です!(メーカー・インフォメーションより)
■Aaron Goldberg(p)
Matt Penman(b)
Leon Parker(ds, vo, perc, embodirhythm)
(メーカーインフォより)
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AARON GOLDBERG / アーロン・ゴールドバーグ