STRAVINSKY: LE SACRE DU PRINTEMPS / SCRIABIN: POEM OF ECSTASY, PROMETHE (SACD) / ストラヴィンスキー: 春の祭典 / スクリャービン: 法悦の詩、プロメテウス(火の詩) (SACD)

VALERY GERGIEV ヴァレリー・ゲルギエフ

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSD90267
通販番号
1008575980
発売日
2022年12月11日
EAN
4907034224685

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原初ロシアのパワフルな迫力を再現する超ド級の名演・名録音。

■ESOTERICならではのこだわりの Super Audio CDハイブリッド・ソフト

マスターサウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいている ESOTERICによる名盤復刻シリーズ。発売以来 LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤を貴重なマスターから進化したテクノロジーと感性とによって DSDマスタリングし、新たな Super Audio CDハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモフォン、旧フィリップス、旧 EMIの名盤から、アナログ時代およびデジタル初期を代表する名演・名録音4タイトルを Super Audio CDハイブリッドで発売いたします。


■ロシア音楽の魅力を世界に発信するゲルギエフ

ワレリー・ゲルギエフ(1953 年モスクワ生まれ)は、1988 年、35 歳の時にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場(当時はレニングラードのキーロフ劇場)の音楽監督に就任し、この古い名門オペラハウスを全面的に改革・刷新し、ボリショイ劇場を超える名声をもたらすことに成功しました。ロシア・オペラでは人気曲はもちろんのこと知られざる作品も網羅的に取り上げ、ロシア国外とのネットワークを強固にして海外ツアーを積極的に実施することで、ロシア音楽の奥深さと魅力を世界中に届けてきました。ロシア国内でも 1993 年には白夜祭音楽祭を、2006 年にはコンサートホールを創設し、次いで 2013 年にはマリインスキー劇場新館(マリインスキーII)を開業、さらにウラジオストクやヴラジカフカスにもマリインスキー劇場支部としてのホール機能を持たせることで、マリインスキー劇場
は世界中のどこにも匹敵するものがない程の大規模な複合施設と変貌を遂げたのです。ロシアのウクライナ侵攻により、ロシア国外のさまざまなポストを剥奪され、国外ツアーも不可能な状況にある現在でも、ゲルギエフはマリインスキー劇場の日常の公演にほぼ連日出演し、モーツァルトからドビュッシーにいたる幅広いレパートリーを自ら指揮しています。


■名声を広めた旧フィリプス・レーベルへの録音

歌劇場の引っ越しツアーのみならず、CD 録音もゲルギエフにとっては重要な意味を持っていました。1989年にオランダのフィリップス・レーベルと契約を結び、1990 年のプロコフィエフ《ロメオとジュリエット》からマリインスキー劇場管との録音を開始し、翌 1991 年のムソルグスキー《ホヴァンシチナ》からはロシア・オペラの全曲録音にも乗り出しました。グリンカ、リムスキー=コルサコフ、ボロディン、チャイコフスキー、プロコフィエフらのオペラ作品を続々と録音し、ロシア・オペラの真価を録音でもアピールする一方で、マリインスキー劇場管弦楽団単体でのコンサートやツアーが増えるにしたがって、オーケストラ曲の録音も徐々に増えるようになりました。そうした時期に録音されたのが当アルバムに含まれている3曲です。


■バーバリックなまでの原石のパワフルさと輝き

1997年のスクリャービン《プロメテウス》も 1999年のストラヴィンスキー《春の祭典》とスクリャービン《法悦の詩》も、いずれもロシア国外のツアー先で録音されたものであり、後者は日本ではレコード・アカデミー賞大賞銀賞(2001年度)を受賞するなど、発売当初から高い評価を得てきた名演です。ゲルギエフとマリインスキー劇場管の演奏の特徴は、何と言っても生命力と情熱に満ち、濃厚な原色的色彩感覚に溢れ、ドラマティックな激しさと壮大なスケールを備えたもの、ということになるでしょう。20 世紀末の潮流として細部まで精緻に整えられた演奏が指向される傾向が強くなっていましたが、ゲルギエフとマリインスキー管はそれを原点へと呼び戻し、作品が構想された時点での、ある意味常軌を逸した、バーバリックなまでの原石のパワフルさと輝きを蘇らせたのです。このアルバムの 3曲もそうしたゲルギエフの手腕があらゆる面で発揮されており、私たちが長い間忘れていたプリミティヴな迫力を再発見させてくれるのです。《春の祭典》のあちこちで聴かれる見得を切るような大胆なルバート(特に曲の最後で極度にテンポを落として終結する部分)、スクリャービンの2曲で息切れせず最後まで音量を更新しトップギアで走り続ける強靭さは、このコンビならではの魅力と申せましょう。


■響きと音の明晰さが両立するロシア国外のホールでの録音

ゲルギエフとマリインスキー歌劇場管の旧フィリップス録音は 1991年に開始された時点では、椅子を取り払ったサンクトペテルブルクのマリインスキー歌劇場の平土間にオーケストラを置いて行われていました。しかしもともと歌手の声を明晰に客席に届けるのが目的のオペラハウスであるため残響が皆無で、録音上で豊麗なサウンドを創り出しにくいきらいがありました。そのため徐々に歌劇場やオケの海外ツアーの際にツアー先の音響の優れたホールで録音されるようになり、当アルバムもドイツのバーデン=バーデンとフィンランドのミッケリで収録されています。バーデン=バーデン祝祭劇場は 1998年に開場し、コンサートとオペラの舞台上演両方に使える客席2,500 のホールで、ゲルギエフとマリインスキーのアンサンブルは長い間このホールの企画の常連でした。舞台上演もできる大きな空間を備えていることもあって適度な響きと音の明晰さが両立するホールと思われます。


■スケールの大きなサウンドに呑み込まれるような臨場感の豊かさ

《プロメテウス》が収録されたフィンランドのミッケリにあるミハイル・ホールは1998年の開場で、客席は694と少ないながら、舞台が大きくフル・オーケストラの演奏も可能とされています。録音時期からすると、開場前のトライアルで録音したのかもしれません。いずれのホールの録音でも、オーケストラの全体の空間性や量感の表出が見事な上、大編成の多彩なパートやソロ楽器の定位感も明確で、スケールの大きなサウンドに呑み込まれるような臨場感の豊かさがあります。作品及び演奏の特徴である音量・音域のダイナミック・レンジの幅広さもあるべき形で確保さえています。スクリャービンの 2曲では重要なソロ楽器として登場するトランペット(《法悦の詩》)やピアノ(《プロメテウス》)はソロとしての存在感を示しながらもオーケストラのマスのサウンドの中で違和感がないようにミックスされています。《プロメテウス》の終結部にだけ登場する合唱も巧みなバランスで独自の音色を添えています。いずれも発売当初から優秀録音で知られるアルバムだけに、リマスターは今回が初めてです。
今回の Super Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的な DSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、新たに構築した「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整された ESOTERICの最高級機材 Master Sound Discrete DAC と Master Sound Discrete Clockを投入。また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
(エソテリック株式会社)

【収録内容】
イーゴル・ストラヴィンスキー(1882-1971): バレエ《春の祭典》(1947年改訂版)

第1部:大地礼讃
[1] 序奏
[2] 春のきざし―乙女たちの踊り
[3] 誘拐の遊戯
[4] 春のロンド
[5] 敵の都の人々の戯れ
[6] 賢者の行進
[7] 大地への口づけ
[8] 大地の踊り

第2部:いけにえ
[9] 序奏
[10] 乙女たちの神秘な集い
[11] いけにえの賛美
[12] 祖先の呼び出し
[13] 祖先の儀式
[14] いけにえの踊り

アレクサンドル・スクリャービン
[15] 《法悦の詩》(交響曲第 4 番作品 54)
[16] 《プロメテウス―火の詩》(交響曲第 5 番作品 60)

アレクサンドル・トラーゼ(ピアノ) [16]
キーロフ合唱団 [16]
マリインスキー劇場管弦楽団
指揮:ワレリー・ゲルギエフ

【録音】
1999年7月 24日~27日、ドイツ、バーデン=バーデン、祝祭劇場(春の祭典、法悦の詩)
1997年7月、フィンランド、ミッケリ、ミカエリ・ホール(プロメテウス)

[初出]468 035-2(春の祭典、法悦の詩)(2001年)、446 715-2(プロメテウス)(1998年)
[日本盤初出]UCCP1035(春の祭典、法悦の詩)(2001年7月25日)
PHCP11121(プロメテウス)(1998年10月1日)

[オリジナル・レコーディング]ヤープ・デ・ヨング真空管機材による録音
[エクゼクテイヴ・プロデューサー]アンナ・バリー
[プロデューサー]スタン・タール(春の祭典、法悦の詩)、アンナ・バリー(プロメテウス)
[バランス・エンジニア]ヤープ・デ・ヨング(春の祭典、法悦の詩)、エルド・フロート(プロメテウス)
[レコーディング・エンジニア]ティース・ヘクストラ
[エディティング・エンジニア]スタン・タール(春の祭典、法悦の詩)、ティース・ヘクストラ(プロメテウス)
[マスタリング]オーディオ・アーカイヴィング社(春の祭典、法悦の詩)

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[テクニカルマネージャー] 加藤徹也(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスター]2022 年 9 月 エソテリック・オーディオルーム、「Esoteric Mastering」システム
[解説] 浅里公三、増田良介
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社