COLUMBIA RECORDINGS

JELLY D'ARANYI イェリー・ダラーニ

ラヴェルやバルトークに名作を書かせたヴァイオリニスト / 英コロンビアに録音した小品を集成

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2,530円(税込)

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レーベル
BIDDULPH RECORDINGS
国(Country)
IMPORT
フォーマット
CD
規格番号
BIDD85056
通販番号
1008993580
発売日
2025年03月07日
EAN
4589538820350
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商品詳細情報

【収録内容】
1. ヴィターリ:シャコンヌ(シャルリエ編)
2 .J. S. バッハ:アダージョ(ジロティ編) - トッカータ、アダージョとフーガ BWV564より
3. デスプラネス:イントラーダ
4. ヴェラチーニ:グラーヴェ(コルティ編)
5. パリゾッティ(伝ペルゴレージ):アリエッタ
6. ナルディーニ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調より アンダンテ
7. グルック:メロディ(クライスラー編)
8. クライスラー:ディッタースドルフの様式によるスケルツォ
9. クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
10. ブラームス:ハンガリー舞曲 第8番(ヨアヒム編)
11. フバイ:ハンガリー詩曲
12. ドリーブ:パスピエ(グルエンベルク編)
13. ドルドラ:想い出
14. ガッティ:バガテル
15. クラーマー:シルエット
16. アルベニス:タンゴ(ドゥシュキン編)
17. ファリャ:ホタ(コハンスキ編)
18. モーツァルト:ハフナー・セレナードよりメヌエット ト短調
19-21. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K. 216 (カデンツァ無し)

【演奏者】
イェリー・ダラーニ(ヴァイオリン)
コンラート・V・ボス(ピアノ)・・・1,6,7,9,10&17
アーサー・バーグ(ピアノ)・・・2-5,8,11-16
エオリアン・オーケストラ・・・18-21
スタンリー・チャプル(指揮)・・・18-21

録音(すべてMONO)/音源(初出盤を使用)
1. 1929年3月6日/Columbia 50267-D (matrix W 98637)
2. 1931年3月10日/Columbia 2443-D (matrix W 151412)
3. 1931年3月10日/Columbia 1744-D (matrix W 148027)
4. 1929年3月20日/Columbia 2092-M (matrix W 148114)
5. 1931年3月10日/Columbia 2443-D (matrix W 151411)
6. 1928年2月9日/Columbia 50165-D (matrix W 98455)
7. 1928年2月6日/Columbia 147-M (matrix W 145610)
8. 1931年3月10日/Columbia 1774-D (matrix W 147931)
9. 1928年2月9日/Columbia 147-M (matrix W 145629)
10. 1928年2月7日/Columbia 2061-M (matrix W 145620)
11. 1928年2月7日/Columbia 2042-D (matrix W 98641)
12. 1929年3月5日/Columbia 2042-D (matrix W 148026)
13. 1929年3月21日/Columbia 2092-M (matrix W 148115)
14. 1929年3月5日/Columbia 2126-D (matrix W 147939)
15. 1929年3月20日/Columbia 50165-D (matrix W 98639)
16. 1929年3月5日/Columbia 2126-D (matrix W 147932)
17. 1928年2月6日/Columbia 2061-M (matrix W 145614)
18. 1925年11月/Vocalion A0244 (matrix 04025)
19-21. 1925年11月6日/Vocalion A0242/44 (matrix 04020/24)
復刻プロデューサー: Eric Wen
復刻エンジニア: Raymond Glaspole
マスタリング: Rick Torres

ラヴェルのツィガーヌやバルトークの2曲のヴァイオリン・ソナタの来歴を調べたことのある人ならば、それらを献呈され、作曲者と演奏を重ねたヴァイオリニストとしてイェリー・ダラーニの名前に見覚えがあることでしょう。1893年、ハンガリーに3人姉妹の末っ子として生まれたイェリーは、当初ピアノを学んで6歳で初のコンサートを行ったものの、8歳の時に姉アディラのヴァイオリンを指導した人物に才能を見込まれて転向。アディラから6週間の指導を受けた後にブダペスト・アカデミーに合格し、フバイらの指導を受けました。10歳で大叔父ヨーゼフ・ヨアヒムの前でシュポアの協奏曲を演奏、ヨアヒムが将来の指導を約束しますが、イェリーが成長する前にヨアヒムは亡くなってしまい、以後ほとんど独学でヴァイオリンの演奏を続けました。そのこともあってか、姉アディラは洗練されたスタイル、妹イェリーは野生的で奔放とのイメージがありますが、ここに聴く小品の数々では、高音域の敏捷な弓捌きをはじめとする洗練されたテクニックに加え、繊細で甘美な抒情の表出にも長けていたことがわかります。イェリーは10代で姉のアディラ(結婚後の姓ファキーリで知られる)と共にイギリスに移住し、ソロ、姉とのデュオ、マイラ・ヘスとのデュオやトリオなどで活躍。ウィグモア・ホールでのリサイタルはタイムズ紙で「音色で何ができるか、音色とはいかにあるべきかの手本を示した」と称賛され、プロムスには43回も出演。第2次大戦前のヨーロッパ楽壇のミューズとして多くの聴衆、演奏者、作曲家を魅了して、新作の献呈を受け、初演も行いました。レーベルによれば、イェリーが献呈を受けたラヴェルのツィガーヌやバルトークのソナタを彼女が録音した記録は無く、このアルバムでは英コロンビアに吹き込んだ小品録音をすべて復刻したとのこと。盤質が良かったのかSP復刻としてはノイズの少ない音で、またヴァイオリン・メインの収録もあって、艶やかな高音やヴィブラートの使い分けを聞き取ることができます。現代では耳にすることの稀な曲を通じて当時の流行を知ることができるのもこうした復刻の魅力の一つでしょう。余白に収められたモーツァルトはVocalion音源で、ややノイズが多く、またカデンツァがカットされています。

(ナクソス・ジャパン)