CHOPIN: POLONAISES (SACD) / ショパン: ポロネーズ集 (SACD)

MAURIZIO POLLINI マウリツィオ・ポリーニ

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90208
通販番号
CL-1008032436
発売日
2019年12月15日
EAN
4907034222827
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤
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人智を超えたピアノの技が、ショパンの純粋な音楽美を明らかにする
ピアノ演奏史を塗り替えたポリーニの名盤、最新 DSD マスタリング。


■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で継続して高い評価をいただいているエソテリックによる名盤復刻シリーズ。発売以来 LP 時代を通じて決定的名盤と評価され、CD 時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたこと のない名盤をオリジナル・マスターからDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を 実現してきました。1970 年代のポリーニによる先鋭的かつ濃密な演奏を記録した名盤の中から、1975 年に録音されたショパンのポロネーズ集を発売いたします。 

 ■20 世紀ピアノ演奏の極点に到達した 1970年代のポリーニ
イタリアの名ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ(1942 年 1月 5 日生まれ)が一躍その名を世界にとどろ かせたのは、1960 年のショパン国際コンクールで優勝を飾った 18 歳の時のこと。審査員全員一致の 推挙であり、しかも審査員長だったルービンシュタインの「私たち審査員の中で、彼ほど上手く弾ける ものがいようか」という言葉は、ポリーニという存在がいかにセンセーショナルであったかを物語ってい ます。ミラノのヴェルディ音楽院卒業のはるか前の 9 歳でデビューを果たした若きピアニストは、しかし、 この直後に公の演奏活動から身を退き、レパートリーの拡充を含めさらに自らの芸術を深めるための 研鑽を続けたのでした。そしてそのド ロップアウトの期間を経て 1968 年に演 奏活動を本格的に再開し、さらに 1971 年にはヨーロッパ各地への広範 はリサイタル・ツアー、それとドイツ・グ ラモフォンからのデビュー・アルバム 「ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」 からの 3 楽章&プロコフィエフ:ピアノ・ ソナタ第 7 番「戦争ソナタ」」[当シリー ズで Super Audio CD ハイブリッド化済 み]によって、再び世界を驚愕させるこ とになりました。その後「ショパン:練習 曲集」(1972年)、「シューマン:幻想曲 &ピアノ・ソナタ第 1 番」と「シューベル ト:さすらい人幻想曲&ピアノ・ソナタ 第 16 番」(ともに 1973 年)、「シェーン ベルク:ピアノ・ソロ作品集」「ショパン: 24の前奏曲」(ともに 1974年)と、毎年 のようにそれまでの演奏・録音史を根 本から塗り変えるような鮮烈なソロ・アルバムを続々と発表し続けました。
その 1970 年代のポリーニの一つのクライマックスが結実したのが 1975 年から 1977 年にかけて録音されたベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集(その中から、ピアノ・ソ ナタ第28番と第29番「ハンマークラヴィーア」は当シリーズで発売済み)ですが、それ同時期に録音さ れたショパンの「ポロネーズ集」も、因縁のショパン・コンクール以来積み重ねされてきたポリーニのショ パン演奏の一つの頂点に位置するものといえるでしょう。それは 20 世紀ピアノ演奏の極点でもありまし た。 

■きわめて純音楽的なショパン
まだアルトゥール・ルービンシュタインの演奏が究極のショパンとされ、サンソン・フランソワの個性的 な解釈にも愛着を感じる人が多かった 1970 年代に、彗星のごとく再登場し、1972 年の「練習曲集」、 1974 年の「24 の前奏曲」でポリーニが提示したショパンは、これまでのショパン演奏の通念を鮮やかに 打ち破るものでした。ショパンの演奏解釈にまとわりついていたポーランドの民族主義的な要素(愛国 主義や土着の舞曲様式などとの繋がり)を断ち切り、楽譜に書かれた音符や指示を純粋に音楽的に 捉え、緻密に、かつ信じられないほどの精度の高さで音化してゆくことで、逆に純粋な音楽としてのみ 屹立するショパンの音楽の強靭さが際立ち、ユニバーサルな説得力を獲得することになったのです。 1975 年の「ポロネーズ集」もその延長線上にあります。あらゆる音符が吟味・消化され尽くし、余分な感 情や思想の重みから解放され、しかも一瞬たりとも弛緩しない熱を帯びた緊張感の中で整然と奏でら れていく様はむしろ心地よいほどで、まさに 20 世紀後半のピアノ演奏が行きついた究極の姿でもあり ました。ポリーニは77歳を迎えた今でもショパンを弾き続け、新録音を発表していますが、この1975年 の「ポロネーズ集」で辿り着いた境地とは異なる方向へ進んでいることがわかります。

■ムジークフェラインザールとは思えない明晰なサウンド
収録はウィーンのムジークフェラインザールで行われています。客が入らない録音セッションの場合、 残響成分が多く、特にソロのセッション録音には不向きとされるムジークフェラインザールが使われて いるのは珍しいことです。そういう条件ではあっても、収録に当たったバランス・エンジニアはドイツ・グ ラモフォンの名手クラウス・ヒーマンであり、ピアノの音をかなりクローズアップし、ホールの響きに埋没 させないことで、ポリーニの明晰極まりないタッチから生み出される一音一音の鮮烈さが、時折発せら れるポリーニの気合いの唸り声とともに、手に取るように捉えられています。ドイツ・グラモフォンのホー ルトーンを生かしたニュートラルなサウンドからはさらに一歩踏み込んだ名録音といえましょう。

■最高の状態での Super Audio CD ハイブリッド化が実現
この録音は歴史的な名盤だけにCD発売初期からデジタル・リマスター化されており、その後 1990 年 代にはORIGINALSのシリーズでOIBP化され、さらに2003年にはエミール・ベルリナー・スタジオのア ンドルー・ウェッドマンによって DSD 化され Super Audio CD ハイブリッドディスクで発売されています。 それゆえ今回は16年ぶり2度目の Super Audio CD ハイブリッド化とな りますが、これまで同様、使用する マスターテープの選定から、最終 的な DSD マスタリングの行程に 至るまで、妥協を排した作業が行 われています。特に DSD マスタリ ングにあたっては、DA コンバー ターとルビジウムクロックジェネ レーターに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、 また MEXCEL ケーブルを惜しげ もなく使用することで、オリジナル・ マスターの持つ情報を余すところ なくディスク化することができまし た。 (エソテリック株式会社)

【収録内容】
ショパン
1 ポロネーズ 第 1 番 嬰ハ短調 作品 26 の 1 
2 ポロネーズ 第 2 番 変ホ短調 作品 26 の 2 
3 ポロネーズ 第 3 番 イ長調 作品 40 の 1 《軍隊》
4 ポロネーズ 第 4 番 ハ短調 作品 40 の 2 
5 ポロネーズ 第 5 番 嬰へ短調 作品 44
6 ポロネーズ 第 6 番 変イ長調 作品 53 《英雄》
7 ポロネーズ 第 7 番 変イ長調作品 61 《幻想》 

【演奏者】
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

【録音】
1975 年 11 月 21 日~27 日、ウィーン、ムジークフェラインザール 

[初出] 2530 659 (1976 年)) 
 [日本盤初出] MG1040(1976 年 12 月 1 日) 
 
[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー、レコーディング・プロデューサー]ライナー・ブロック
[バランス・エンジニア]クラウス・ヒーマン
[レコーディング・エンジニア]ユルゲン・ブルクリン 

 [Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
 [Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 萩原秋彦
[企画・販売] エソテリック株式会社
 [企画・協力] 東京電化株式会社