ROSSINI: 9 OVERTURES (SACD) / ロッシーニ: 序曲集 (9曲) (SACD)

RICCARDO CHAILLY リッカルド・シャイー

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSD90218
通販番号
CL-1008083386
発売日
2020年03月14日
EAN
4907034222919
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤

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イタリアの若獅子シャイーここにあり!
俊才の輝きを世界に知らしめたCD最初期の名盤、
初の DSD リマスタリングで復活。 


■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で継続して高い評価をいただいているエソテリックによる名盤復刻シリーズ。発売以来 LP 時代を通じて決定的名盤と評価され、CD 時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたこと のない名盤をオリジナル・マスターからDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を 実現してきました。最近では初期デジタル時代の名盤を続々とSuper Audio CDハイブリッド化しており、 このリッカルド・シャイーによるロッシーニ序曲集もそのカテゴリーに入る極め付きの名盤の復活といえましょう。 

■アバド、ムーティに続くイタリアの新星、リッカルド・シャイー
1960 年代から台頭したクラウディオ・アバ ド(1933-2014)、その次の世代として 1970 年代から世界的な活動を開始したリッカル ド・ムーティ(1941年ナポリ生まれ)は、20世 紀後半にクラシック音楽界に新風を吹き込 んだイタリア楽派の指揮者でした。それに 続いたのがパウル・ヒンデミット門下の音楽 学者・作曲家であるルチアーノ・シャイーの 息子としてミラノに生まれたリッカルド・シャ イー(1953年生まれ)で、この3人に共通す るのは、それまでのイタリア人指揮者といえ ば歌劇場における現場での叩き上げ、とい うイメージが強かったのに対し、オペラだけ ではなく交響曲・管弦楽曲も含む広範なコ ンサート・レパートリーを持つこと、また緻密 なアナリーゼに基づいた理知的な視点を 音楽解釈に持ち込んだことでしょう。イタリ ア人らしい歌心溢れた熱いカンタービレを 冷静に統御する知性、音楽の構成感への完璧な目配りによって、それまでにないタイプの指揮者とし てイタリア国内だけでなく、世界的に広く活躍する存在になりました。 
 
■1970年代後半に彗星のごとく各地でデビュー、レコーディングも開始
シャイーは、ローマ、ペルージャ、ミラノの音楽院で学び、シエナでは名匠フランコ・フェラーラに師事。 指揮者デビューはわずか14歳の時で、1972年からはアバドの元でミラノ・スカラ座のアシスタントとつと め、1974 年にはシカゴ・リリック・オペラでプッチーニの「蝶々夫人」を指揮してアメリカ・デビュー、1978年にはミラノ・スカラ座でヴェルディの「群盗」を指揮してスカラ座・デビューを果たすという俊英ぶりを 発揮。レコーディングを開始したのはその翌年の1979年で、マスネ「ウェルテル」をドイツ・グラモフォン に録音した後、ロッシーニ「ウィリアム・テル」(デッカ)、「セビリャの理髪師」、「イタリアのトルコ人」(以上 リコルディ)と立て続けにロッシーニのオペラを録音しています。一方シンフォニックなレパートリーでは、 1979年にロンドン・フィルとメンデルスゾーンの「讃歌」(フィリップス)を、さらに翌年にはウィーン・フィル とチャイコフスキーの交響曲第 5 番(デッカ)を録音し、名門オケを相手に自らの主張を貫いた爽快な 名演はその才能の豊かさを実感させるのに十分なものでした。時はまさにデジタル時代の到来を告げ ており、デジタル録音やコンパクトディスクという新たなメディアのソフトが待ち望まれていたこともあり、 シャイーはそのニーズの波に乗ってレコーディング・アーティストとしても快進撃を続けることになります。 
 
■世界に飛躍した 1980 年代の端緒となったロッシーニ序曲集
シャイーが真の意味で世界的に飛躍したのは 1980 年代のことで、1982 年からはベルリン放送交響 楽団(現ベルリン・ドイツ響)首席指揮者、1986 年からはボローニャ歌劇場音楽監督に就任し、30 代に して自らのオーケストラとオペラハウスを持つに至ったのです。レコーディングも 1980 年以降はデッカ と専属契約を結び、幅広く個性的なディスコグラフィを築き上げていきますが、その端緒となったのが 1981年と1984年に録音されたロッシーニ序曲集といえるでしょう。アバドもムーティも、あるいはその前 の世代のジュリーニやトスカニーニもロッシーニ序曲集の録音を残しており、それぞれの時代で名盤と されてきましたが、このシャイー盤は文字通り 1980 年代を代表するロッシーニともいうべき、溌溂とした アンサンブルの見事さ、曲ごとの鮮明なキャラクタライゼイションのほかに、デジタル的な緻密さ、鮮度 の高さを備えた演奏です。 
 
■録音専門のナショナル・フィルの功績
このアルバムの成功の一翼を担ったのは 1960 年代にヴァイオリニストのシドニー・サックス(1913– 2005)をリーダーとして設立された録音用のオーケストラ、ナショナル・フィルでした。フリーランスを含む ロンドンのさまざまなミュージシャンを、レコード会社のニーズに応じて、録音のレパートリーやプロジェ クトごとに編成するオーケストラで、もともと機能性の高いロンドンのオーケストラの中でも、録音に特化 した分、優れた奏者が集結し、ニュートラルでありながら見事なアンサンブルを誇る存在となっていまし た。クラシックに限らず映画音楽までをさまざまなレコード・レーベルに録音していますが、特にアナロ グ後期からデジタル初期にかけてはデッカが積極的に名歌手を集めたオペラのセッション録音に起用 し、シャイーも「ウィリアム・テル」を皮切りに、「イタリアのトルコ人」、「アンドレア・シェニエ」の全曲盤で 共演しています。 
 
■最高の状態での Super Audio CD ハイブリッド化が実現
録音は定評あるロンドンの録音会場であるキングスウェイ・ホールとウォルサムストウ・タウン・ホールで 行われました。特にキングスウェイ・ホールはその優れた音響効果によって、20 世紀後半以降、つまり LP 時代以降のクラシック音楽界の録音産業に大きく貢献した録音会場でした。1984 年初頭をもって 録音会場としては使われなくなったので、このロッシーニ序曲集(9曲のうち 7 曲がキングスウェイ・ホー ルで収録されています)はその 最後の輝きを刻印した録音と いえるでしょう。デッカ録音の最 上の例ともいうべきクオリティで、 各パートの鮮明度を保ちつつ、 オーケストラ全体のパースペク ティヴがホールの響きも含め きっちりと捉えられています。キ ングスウェイ・ホールのセッショ ンは、1960 年代にコロンビア・ レコードでジョージ・セルやピ エール・ブーレーズらの録音を 手がけた知性派のプロデュー サ ー 、 ポ ー ル ・ マ イ ヤ ー ス(1932-2015)が手掛けているのも興味深いところでしょう。デジタル録音の初期で、LP 発売がほぼ CD 発売と同時だったころの録音であるため、本格的なリマスタリングが行われるのは、今回が初めてとなり ます。今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの 選定から、最終的な DSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特に DSD マスタリングにあたっては、DA コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整 された ESOTERIC の最高級機材を投入、また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリ ジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。 (エソテリック株式会社)

【収録内容】
ロッシーニ:
 1. 歌劇「セビリャの理髪師」序曲 
2. 歌劇「ブルスキーノ氏」序曲 
3. 歌劇「ランスへの旅」序曲 
4. 歌劇「絹のはしご」序曲 
5. 歌劇「どろぼうかささぎ」序曲 
6. 歌劇「イタリアのトルコ人」序曲 
7. 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
8. 歌劇「セミラーミデ」序曲 
9. 歌劇「ウィリアム・テル」序曲 

【演奏者】
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー 
 
[録音]1981 年 1 月、ロンドン、キングズウェイ・ホール(2~7,9)、1984 年 9 月(1)、1984 年 6 月(8)、ロンドン、ウォル サムストウ・アセンブリー・ホール
 [初出]2~7、9:400 049-2(1982 年)、1、8:414 407-2(1985 年) [日本盤初出]2~7、9:L28C1171 (1982 年 8 月 25 日/LP)、400 049-2(輸入盤) (1982 年 10 月 20 日/CD) 1、8:L28C1957(LP)、F35L50275(輸入盤/CD)(1985 年 11 月 1 日) 
 
[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー]ポール・マイヤース(2~7,9)、マイケル・ハース(1、8)
[レコーディング・エンジニア]ジョン・ペロウ(1)、コリン・ムーアフット(2~7、9)、スタンリー・グッドール(8)

[Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ)
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 近藤憲一
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社