マーラー: 交響曲第6番 (SACD)

PIERRE BOULEZ ピエール・ブーレーズ

限定生産・SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG-90231
通販番号
CL-1008220883
発売日
2020年12月20日
EAN
4907034223572

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商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売
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何も足さない。何も引かない。
マーラーの音楽の本質のみをダイレクトに提示したブーレーズ とウィーン・フィル最上の成果が、
世界初 Super Audio CD ハイブリッドディスク化。

■エソテリックならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト

オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で高い評価をいただいているエソテリックによる名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名 盤と評価され、現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから DSD マスタリングし、世界初の Super Audio CD ハイブリッド化を実現してきました。


■感情移入から作品を解き放ち明晰さで勝負する指揮者

ピエール・ブーレーズ(1925-2016) は、20世紀後半から21世紀初頭にか けて音楽史及び演奏史に重要かつ 個性的な足跡を残したフランスの作 曲家・指揮者です。パリ音楽院でメシアンらに学び、セリー形式の作品を作 曲し、ダルムシュタット現代音楽講習 会で注目を浴びる一方で、指揮者とし ては 1950 年代から現代音楽アンサンブル「ドメーヌ・ミュジカル」を組織して活動を開始。1967年からジョージ・セルのもとでクリ―ヴランド管弦楽団の首席客演指揮者をつとめ、以後同管 音楽アドヴァイザー、ニューヨーク・フィル音楽監督、BBC響首席指揮者を歴任し、さらに 1977年にはIRCAM (フランス国立音響音楽研究所)設立に関わりその初代所長を務めました。 ブーレーズが指揮者としての名声を 確立したのは、ドビュッシー以降の近代~20 世紀音楽において、過度の感情移入から作品を解き放ち、一つ一つの音に徹底的にこだわり、細部まで緻密かつ明晰な解釈を施すことで整然と立ち現れて くる作品像を提示する手腕によるものといえるでしょう。そして時に冷徹ささえをも感じさせたその演奏 解釈を世界の音楽ファンに伝えたのが1966年に開始され1980年代初頭まで継続された米CBSへの 膨大な録音でした。


■一皮むけた 1990年代以降のブーレーズによるマーラー 

IRCAM所長を 1991年に辞したブーレーズは、IRCAM時代に封印していた世界各地のオーケストラへの客演を再開し、時を同じくしてドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、CBSへの録音で定評のあったレパートリーを中心に再録音を開始します。ドビュッシー、ラヴェル、新ウィーン楽派、バルトーク、ストラヴィンスキーなどお得意の作曲家の体系的な録音にエネルギッシュに取り組み始めました。ブーレーズの演奏解釈も、緻密でクリアな音のリアリゼーションはそのままに、70年代までの CBS録音の冷厳なとげとげしさに代わって繊細さやふくよかさを体得し、年相応の円熟味や風格を感じさせるものへ と変化を遂げていったのです。その「1990 年代以降」のブーレーズが力を注いだのが、CBS時代には ごく一部しか取り上げなかったマーラーの交響曲の全曲録音でした。1994年の第6番から 2010年の 第10番アダージョまで、16年という年月をかけ、ウィーン・フィル、シカゴ響、クリーヴランド管、ベルリン・シュターツカペレという4つのオーケストラを振り分けて完成させた全集は、最円熟期ともいうべき ブーレーズの代表盤といっても過言ではないでしょう。ブーレーズにとってマーラーは決して新しいレパートリーというわけではなく、1970年代からBBC響やニューヨーク・フィルで定期的に取り上げ、1976年にはニューヨークでマーラー・フェスティヴァルを開催しています。1990年代のブーレーズが取り組んだマーラー演奏にはそうした 1970年代からの着実な演奏の積み重ねが、円熟味を加えて結実したものでもありました。 


 ■相乗効果をもたらしたウィーン・フィルとの共演

その第 1 弾となったのが、今回 Super Audio CDハイブリッド化されるウィーン・フィルとの交響曲第6番「悲劇的」です。1994年5月の第9回定期とウィーン芸術週間の3回の公演の合間を縫ってムジークフェラインザールでセッション収録されたものです。ブーレーズの指揮のもと、マーラーの交響曲の 中でも最も強面で、しかも人間の生・愛と死をテーマとするなど感情的な面でも極めてパワフルな作品 であるこの第6番「悲劇的」が、むしろ古典的な4楽章形式の作品として整然と鳴り響くさまは爽快なほ ど。しかもウィーン・フィルの歌心と色彩感に溢れたサウンドは、第1楽章や第4楽章のクライマックスなどでどんなに音楽が密集しても決して混濁しない明晰な透明感を保ち、濃厚なウィンナ・ホルンの咆哮、 チャーミングなオーボエやクラリネットなどが随所に花を添えています。第4楽章で打ち鳴らされる木槌 (ハンマー)の打撃(全集版に従って2回)も突出せずあくまでも音楽的な範囲にとどまっているのも ブーレーズならでは。いわば指揮者・オーケストラ両者の長所が相乗効果となって結実した演奏といえましょう。ブーレーズとウィーン・フィルとの初共演は 1962年、つまりブーレーズが指揮者としての活動 に力を入れ始めた頃に遡りますが、その時点では相思相愛とはならず、再共演はその 30年後の1992年まで待たねばなりませんでした。これ以降は定期的な共演が続き、2003年にはウィーン・フィルの舞 踏会の開幕演奏にも招かれているほどの蜜月関係となります。カラヤンとバーンスタインを相次いで 失った 1990年代のウィーン・フィルにとってブーレーズは、常連だったメータやアバド、マゼールよりも 年配の世代の指揮者として、いわば守護神的な存在となったと思われますが、その出発点がこのマーラーの交響曲第6番であったといえるでしょう。 


 ■最高の状態での Super Audio CDハイブリッド化が実現

ウィーン・フィルの本拠地ムジークフェラインザールでの収録を手掛けたのは、ドイツ・グラモフォンのヴェルナー・マイヤーとライナー・マイラード(1990年 DG 入社。現在はエミール・ベルリナー・スタジオ社長)というヴェテランと気鋭のコンビ。ライヴではなくマイクのセッティングが自由なセッション収録とい うこともあって、ムジークフェラインらしい暖色の豊かな響きの中で、スケールの大きなオーケストラ・サ ウンドが捉えられています。マーラーが随所で使用したチェレスタやカウベルといった隠し味的な響き も遠近感を保ちながらもきっちりとした輪郭をもって再現されているのは、ブーレーズの見事なオーケ ストラ・バランスのコントロールとその意思を組んだエンジニアリング側のバランスづくりの相乗効果の賜 物。初出以来何度も再発売されている名盤ですが、今回は初のリマスタリングとなります。今回の Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最 終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特に DSDマスタリ ングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整された ESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・ マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。 (エソテリック株式会社)

【収録内容】
グスタフ・マーラー(1860-1911):交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」
 [エルヴィン・ラッツ校訂による国際マーラー協会全集版(改訂版)]
[1] 第 1 楽章 アレグロ・エネルジーコ、マ・ノン・トロッポ 激しく、しかし気骨をもって
[2] 第 2 楽章 スケルツォ 重々しく
[3] 第 3 楽章 アンダンテ・モデラート
[4] 第 4 楽章 フィナーレ ソステヌート~アレグロ・モデラート~アレグロ・エネルジーコ 

【演奏者】
ピエール・ブーレーズ(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
1994 年 5 月、ウィーン、ムジークフェラインザール 

 [初出] 4458352(1995 年 3 月 15 日) [日本盤初出] POCG‐1848(1995 年 3 月 25 日) 

 [オリジナル・レコーディング] [エグゼクティブ・プロデューサー] ロジャー・ライト [レコーディング・プロデューサー] ヴェルナー・マイヤー [トーンマイスター(バランス・エンジニア)] ライナー・マイラード [レコーディング・エンジニア] ラインヒルト・シュミット、シュテファン・フロック [エディテイング] マーク・ビュッカー [コープロダクション] エーヴァルト・メルクル 

 [Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
 [Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 岩下真好
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社