VIVALDI: LE QUATTRO STAGIONI, ETC (SACD) / ヴィヴァルディ: 四季、他(SACD/LTD)

I MUSICI イ・ムジチ合奏団

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSD90238
通販番号
CL-1008260923
発売日
2021年03月10日
EAN
4907034223695
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤

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※制作元完売の際は何卒ご容赦ください。

20世紀後半のバロック音楽ブームの火付け役となった、
美麗なカンタービレと豊潤な歌に満ちた、最もイタリア的な《四季》
最新 Super Audio CD ハイブリッド化。 
 
■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で高い評価をいただいている ESOTERIC による名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名 盤と評価され、現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから DSD マスタリングし、世界初の Super Audio CD ハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモ フォンと旧フィリップスの名盤から、アナログ・ステレオ初期、ステレオ完成期、そしてデジタル時代初期 という 3 つの時代を代表する名録音 3 タイトルを Super Audio CD ハイブリッドで発売いたします。

■巨匠トスカニーニが絶賛したアンサンブル 
20世紀中盤に実現した LP レコー ドの到来・普及とともに一気に加速 したのがいわゆるバロック音楽への 関心でした。1952年、ローマのサン タ・チェチーリア音楽院の学生に よって結成され、イタリア語で「音楽 家たち」という名を冠したイ・ムジチ 合奏団は、そうしたバロック音楽へ の人々の関心を感じ取り、19 世紀 風のロマンティシズムに歪められた ヴィヴァルディやコレッリを始めとす るイタリア・バロック音楽の表現を正 したい、という思いで演奏活動を開 始。第 1 ヴァイオリン 3-第 2 ヴァイ オリン 3-ヴィオラ 2-チェロ 2-コ ントラバス1という弦楽アンサンブル 11 名にチェンバロ 1 名を加えた 12 名というコンパクトな編成を採用し、レパートリーを含む演奏方針に ついてはメンバー全員による合議制という体制を整え、第 2 次大戦後に加速したバロック音楽につい ての研究や楽譜の出版という学術的な正当性をバックグランドにすることで、クラシック音楽の新たな ジャンルの開拓に乗り出したのです。イ・ムジチ合奏団は、1952 年にデビュー後、数年のうちに大きな 成功をおさめ、ヨーロッパのみならず南米アメリカを含む世界的な人気を獲得。イ・ムジチの演奏に接 した巨匠アルトゥーロ・トスカニーニも「ブラヴォー!ブラヴィッシモ!音楽は死んでいなかった!」と激 賞し、その人気の高まりにお墨付きをつける形となりました。 

■空前のベストセラーとなった伝説の《四季》
戦後のバロック音楽ブームは、SP 盤特有のノイズに煩わされずより微細な響きを聴き取る必要のあるこ のジャンルの音楽の特性に最適だった LP レコードの開発とともに大きくなり、1950 年代後半に開発さ れたステレオ技術はそれをさらに加速させました。そうしたブームの象徴となった曲がヴィヴァルディの 《四季》であり、この曲の人気を世界的に爆発させたのがイ・ムジチ合奏団でした。彼らはアンサンブル としてのデビュー後間もなく英コロンビアに録音を開始しますが、1955 年にこのヴィヴァルディの《四 季》のモノーラル録音でオランダのフィリップス・レーベルにデビューしてフランスのディスク大賞を獲得。 そのわずか4年後にステレオで再録音したのが今回久々にSuper Audio CDハイブリッド化される当盤 で、この 2 枚合わせてトータルのセールスが 180 万枚を超えるというクラシック音楽のレコードとしては 空前の記録を達成したのでした。 

■《四季》といえばイ・ムジチの代名詞
イ・ムジチ合奏団の持つ、明るくしかも艶をおびた音色、溌溂としたリズムと明晰さ、見事なレガート奏法、そして各奏者の均質性は、このヴィヴァルディの名曲の再現には最適で、20 世紀後半のこの曲の イメージの原点となったといっても過言ではありません。曲に付されたソネットに記されているような描 写性を特に強調せず、即興的な装飾なども加えず、自然な緩急をつけながらも全体としては妥当なテ ンポを採り、楽譜を忠実に再現する極めてオーソドックスなアプローチは、この曲の持つ美しさを純粋 に味わうことのできるうえでかけがえのないもの。イ・ムジチは CD 時代に至る半世紀以上にわたって フィリップスに《四季》をさらに 4 回の録音を重ねていますが(2012 年に別レーベルに通算 7 度目の録 音を行っています)、その原点ともなったのがこの 1959 年の最初のステレオ録音(通算では 2 度目)で した。ヴァイオリン・ソロを担ったのはコンサートマスターのフェリックス・アーヨ(1933 年スペイン・バスク 地方のセスタオ生まれ)。イ・ムジチの創設メンバーの一人で、1968 年まで 17 年間にわたって在籍し、 第 1 期黄金時代を築き上げました。アーヨの特徴は、何といっても楽器を豊かに鳴らして生み出される 磨き上げられた音色と絶妙なボウイングによる美しいフレージング。これによって、歌う楽器としての ヴァイオリンの魅力が極限まで発揮されています。 

■美しく究められた、尽きることのないレガートの魅力
このイ・ムジチの 1959年盤の特徴は、全編にわたって繰り広げられる途切れることのないレガート奏法の魅力とい えるでしょう。その最高の例が〈春〉の第 1 楽章のあの有名 な主題で、この主題が登場するたびにレガートで奏され、 曲の魅力をこれ以上ないほどに聴き手に伝えます。同じ アーヨが独奏した1955年のモノーラル盤でも、アーヨ以降 のイ・ムジチによるどの《四季》の録音でも、1959 年盤ほど の陶酔的なレガートを採用した例はありません。一つ一つ の音符に歌心を込めることを優先するためにやや遅めの テンポを設定しているのもこの盤の独自性で、そのおっと りとした魅力は他には代えがたい魅力を持っています。併 録の《調和の幻想》からの 3 曲は、アーヨの次代のコン サートマスターとなるイタリア人のロベルト・ミケルッチ (1922-2010)がリードした 1962 年録音の全曲盤に含まれ ているもので、メリハリのはっきりとしたある意味よりモダンな演奏が指向されていることがよくわかりま す。 

■2度目の Super Audio CD ハイブリッド化による決定盤
イ・ムジチの録音の多くは時計で有名なスイスのラ・ショー・ド・フォンにある音響効果抜群のサル・ド・ ミュジックで行われましたが、当盤の《四季》はウィーン(会場不詳)で、《調和の霊感》がスイスとオラン ダ(こちらも会場不詳)で録音されています。いずれも後年のイ・ムジチの録音ほど残響感はないもの の、適度な広がりと明晰度で中低音の響きが充実した、ボディのある弦楽のサウンドを味わうことができ ます。プロデュースを手掛けたヴィットリオ・ネグリ(1923-1999)はヴィヴァルディの研究者として知られ、 イ・ムジチが演奏する楽譜の編纂にもかかわり、1950年代後半からはフィリップスのプロデューサーと してイ・ムジチを始めとする数多くの録音をプロデュースした人物。モーツァルト学者として著名な指揮者のベルンハルト・バウムガルトナーのアシスタントを務めたこともあるプロの指揮者でもあり、後年は ヴィヴァルディの宗教曲集や歌劇《ティート・マンリオ》など指揮者としての録音もフィリップスに残してい ます(アーヨとは 1975 年にベルリン室内管弦楽団と《四季》を再録しており、この 1959 年盤とは正反対 の、アイデア満載で、手練手管を尽くした立体的で歯切れのよい演奏を成し遂げています)。

極め付き の名盤ゆえに初発売以来常にカタログから落ちたことがなく、デジタル時代初期からも CD 化され、 Super Audio CD ハイブリッド(2004 年)、DSD マスタリング(2017 年)も含め、繰り返し再発売されてきま したが、今回は 17 年ぶり 2 度目の Super Audio CD ハイブリッド盤としての発売となります。今回の Super Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最 終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特に DSD マスタリ ングにあたっては、DA コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整された ESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・ マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。 (エソテリック株式会社)

【収録内容】
アントニオ・ヴィヴァルディ
ヴァイオリン協奏曲集《四季》
協奏曲 第 1 番 ホ長調 RV269 《春》
[1] 第 1 楽章 アレグロ
[2] 第 2 楽章 ラルゴ
[3] 第 3 楽章 アレグロ(ダンツァ・パストラーレ[田園舞曲])

協奏曲 第 2 番 ト短調 RV315 《夏》
[4] 第 1 楽章 アレグロ・ノン・モルトーアレグロ 
[5] 第 2 楽章 アダージョープレストーアダージョ
[6] 第 3 楽章 プレスト(テンポ・インペトゥオーソ・デスターテ[激しい夏のテンポで]) 

協奏曲 第 3 番 へ長調 RV293 《秋》
[7] 第 1 楽章 アレグロ(バッロ、エ・カント・デヴィラネッリ[村人たちの踊りと歌]
[8] 第 2 楽章 アダージョ・モルト(ウブリアキ・ドルミネンティ[眠っている酔漢])
[9] 第 3 楽章 アレグロ(ラ・カッチァ[狩り]) 

協奏曲 第 4 番 へ短調 RV297 《冬》
[10] 第 1 楽章 アレグロ・ノン・モルト
[11] 第 2 楽章 ラルゴ 
[12] 第 3 楽章 アレグロ 

【演奏者】フェリックス・アーヨ(ヴァイオリン) 

協奏曲集《調和の幻想》 作品 3 から
ヴァイオリン協奏曲 第 6 番 イ短調 RV356    
[13] 第 1 楽章 アレグロ
[14] 第 2 楽章 ラルゴ
[15] 第 3 楽章 プレスト 
 【演奏者】ロベルト・ミケルッチ(ヴァイオリン) 

2 つのヴァイオリンのための協奏曲 第 8 番 イ短調 RV522
[16] 第 1 楽章 アレグロ 
[17] 第 2 楽章 ラルゲット
[18] 第 3 楽章 アレグロ 
 【演奏者】ロベルト・ミケルッチ、アンナ・マリア・コトーニ(ヴァイオリン)
 
4 つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 第 10 番 ロ短調 RV580
[19] 第 1 楽章 アレグロ
[20] 第 2 楽章 ラルゴーラルゲットーラルゴ
[21] 第 3 楽章 アレグロ 
 
 【演奏者】ロベルト・ミケルッチ、アンナ・マリア・コトーニ、ワルター・ガロッツィ、ルチアーノ・ヴィカーリ(ヴァイオリン) エンツォ・アルトベッリ(チェロ) 

イ・ムジチ合奏団 

[録音]
1959 年 4 月 29 日~5 月 6 日、ウィーン(《四季》) 1962 年 9 月 24 日~10 月 2 日、スイス(《調和の霊感》~第 6 番・第 10 番) 1962 年 6 月 10~14 日、オランダ(《調和の霊感》~第 8 番)
 
[初出]  《四季》: 835 030 AY(1961 年) 《調和の霊感》~第 6 番・第 8 番: 835 163 AY、第 10 番: 835 164 AY(1963 年)
 
[日本盤初出]
《四季》: SFL7507 (1961 年 8 月)
《調和の霊感》: SFL7617~9(3 枚組) (1963 年 5 月) 

[オリジナル・レコーディング]
[レコーディング・プロデューサー] ヴィットリオ・ネグリ
[レコーディング・エンジニア] トニー・ブツィンスキ、ハンス・ラウターシュラーガー 


[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ)) 
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 志鳥栄八郎 萩谷由喜子 
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社