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シュタイアーが弾く、モーツァルト最後のピアノ協奏曲 【演奏】 ゴットフリード・フォン・デア・ゴルツ(指揮)、 フライブルク・バロック・オーケストラ、 アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ;1) ロレンツォ・コッポラ(クラリネット;2) フライブルク・バロック・オーケストラの本領発揮、 ソロ部分の弦楽伴奏は、弦楽四重奏編成 古楽オーケストラの東の横綱、フライブルク・バロック・オーケストラによるモーツァルトのシリーズ最新盤は、なんとびっくり!シュタイアーと名手コッポラをソリストに迎えてのモーツァルトの最後の協奏曲。メンバーを聞くだけで、とっても気になってしまう1 枚の登場です。 ま ず、ピアノ協奏曲では、冒頭のオーケストラから、上品さは保たれたまま、とってもピチピチとした音楽。思わず心がうきうきしてしまいます。シュタイアー は、「行進できないトルコ行進曲」で我々の度肝を抜いたのと同一人物とは思えない、実に丁寧な仕事ぶり。手入れの行き届いた演奏で、一音一音が胸に染み入 ります。しかし、期待を裏切らない(?)ハッチャケぶりを見せてくれているのが第3 楽章のロンド。ロンド主題が回帰する直前に挿入されるソロの部分が、実になんとも「シュタイアー節」で、毎回毎回ロンド主題が回帰するのが待ち遠しくなっ てしまいます。最後のカデンツでは、「ちゃんと主題に戻れるのだろうか・・・」と少し心配になってしまう即興ぶりです。興味深いのが、自筆譜でピアノパー トに「ソロ」と書かれた部分のオケの弦楽パートが弦楽四重奏編成になっていること(トゥッティの部分は別)。これは、オケのメンバーが当時の演奏習慣を様 々に研究、検証した結果なのですが、このことにより、各パートとピアノとの絡み合いがくっきりと浮かび上がっており、また、合いの手の管楽器の音色が極め て効果的に響いてきます。 うってかわってクラリネット協奏曲は、どこまでもしっとりと曲の美しさが探求されたもの。それだからこそ、オーケストラ のメンバーの一人一人のうまさも輝きます。思わず神の存在を感じるような、天上から降りてくる一筋の光のような第2楽章はただただ呆然と聴き入ってしまう のでございます。クラリネットのソロのコッポラは、リベラ・クラシカの2 月の演奏会でもソリストとして招かれることになっています。 |
ANDREAS STAIER / アンドレアス・シュタイアー
ドイツの鍵盤奏者