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日本初ライヴ・レコーディング2003(劉生容記念館ライヴ)
伝説のピアニスト、一期一会の日本初ライヴ!
「これこそが本当のピアノの音だ! 」 ピアノの音の概念を覆す幻の巨匠ルース・スレンチェンスカ、78歳にして初の日本公開演奏ライヴ・レコーディング。「モーツァルト依頼最も輝かしい神童」(ニューヨーク・タイムズ)。「私が知る限り最も才能のある人である」(ラフマニノフ)。ホロヴィッツが尊敬してやまないピアニスト。20世紀ピアノ(演奏史)の歴史の生きた証人スレンチェンスカが日本のクラシック・ファンに贈るピアノ音楽の神髄。
ルース・スレンチェンスカ( Ruth Slenczynska)
1925年カリフォルニア生まれ。5歳でカーテイス音楽院に入学、(同級生にかなり年長だったチェルカスキー、ボレット、バーバーがいた)6歳でベルリン、8歳でN.Yデビュー、9歳で急病のラフマニノフの代役を務めるなど、ニューヨーク・タイムズが「モーツアルト以来もっとも輝かしい神童」と称え、14歳までにヨーロッパ、アメリカ全土を演奏するも、スパルタの父親に反発、19歳で家出して大学で心理学を学ぶ。26歳の時ステージにカムバック、一躍聴衆に熱狂的に迎えられ、多くの名指揮者と共演、40代後半までに世界で3,500回を超えるコンサートを行い、デッカより12枚のゴールドディスクを出すなど、ピアノの女王として一世を風靡した。46歳の時サウス・イリノイ大学のレジデンス・アーティストとして、演奏を続けながら教育にも力を注ぎ、多くの優秀なピアニストを育てた。92歳まで現役のピアニストとして、円熟のテクニックと魂に共鳴する音楽で、多くのファンを魅了し続けてきた。2003年、78歳の時歯科医師三船文彰との出会いにより、2017年まで9回来日し、2005年1月岡山にて80歳記念を兼ねたラスト・コンサートを含め、20数回のコンサートを行い、その間に制作した13枚のCD「ルース・スレンチェンスカの芸術I~VII」は「レコード芸術」誌などで絶賛された。ルース・スレンチェンスカのラスト・コンサートを綿密に記録したNHKの「ラスト・コンサート」、2007年4月の醍醐桜への奉納演奏をまとめたOHKの「千年桜がはじめて聞いたピアノ」ドキュメンタリー番組は再放送を重ね、ともに全国的な感動を呼んだ。アメリカを代表するピアニストの一人として、トルーマン大統領の時代から度々ホワイトハウスで演奏を披露し、2005年2月と2013年12月の二回にわたり、招かれて美智子皇后と御所で親しく音楽を共有した。ホフマン、ラフマニノフ、ペトリ、シュナーベル、バックハウス、コルトーなどの巨匠に学び、ロシア、ドイツ、フランスの3大ピアニズムの系譜を受け継ぎ、ホロヴィッツが尊敬していたピアニストであり(21歳年長のホロヴィッツとは、生涯親友としての付合いが続いた)、多くの名演奏家と親しい交友関係を結び、諸先輩をも凌ぐ独自の世界を切り開き、20世紀のピアニズムに寄与したルース・スレンチェンスカは、まさに20世紀のピアノ演奏史の生きた証人であり、最後の巨匠と呼ばれるにふさわしい。2017年の夏は岡山と台北で演奏会及びモーツアルトとベートーヴェンのソナタ8曲を録音するなど、92歳の現在でもピアニズムの頂点をさらに高らしめるべく歩みを続けている。 (制作元提供資料)
RUTH SLENCZYNSKA / ルース・スレンチェンスカ
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