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イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ四重奏団がハイドンに挑む!
SACDハイブリッド盤。今をときめくヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ四重奏団。2016年4月、団としての初来日は大成功をおさめました。BIS初登場となる期待の新録音ではハイドンに挑みます。古典派と初期ロマン派のレパートリーを演奏する当団は仏Aparteレーベルよりベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーンのディスクをリリースし、いずれも好評をしております。
今回収録されたのは6つの弦楽四重奏曲Op.20より第1~3曲(弦楽四重奏曲第31~33番)です。全体を通し活気を保つ第31番変ホ長調。第1楽章のソナタ形式は均衡を保ち楽想の配分も巧みです。フィナーレはソナタ形式によっており、ほとんど一貫して強奏されております。第32番ハ長調。第1楽章はモデラートのテンポによるソナタ形式で、第1主題の構造は堅固で構築的です。第2楽章はカプリッチョと注記されて、二部分から構造上の自由さがあります。第4楽章は、「四主題フーガ」でコーダに入るまでは一貫してソット・ヴォーチェで演奏されています。第33番ト短調。第1楽章のソナタ形式は堅固に構築され、第1主題が支配的です。展開部でも各フレーズが第1主題によって開始されます。ハイドンの旋律的パラフレーズがあらわれる作品です。キアロスクーロ四重奏団のキリっとしまった演奏はハイドン向き。美術用語で、コントラストを印象づける明暗法そして陰影法を意味する"Chiaroscuro(キアロスクーロ)"らしい陰影に富んだ演奏と言えましょう。 (資料提供:キングインターナショナル)
【収録内容】
ハイドン(1732-1809):
[1] 弦楽四重奏曲第31番 変ホ長調 Op.20-1
[2] 弦楽四重奏曲第32番 ハ長調 Op.20-2
[3] 弦楽四重奏曲第33番 ト短調 Op.20-3
【演奏】
キアロスクーロ四重奏団 〔アリーナ・イブラギモヴァ(1stヴァイオリン)、パブロ・エルナン・ベネディ(2ndヴァイオリン)、エミリー・ヘルンルンド(ヴィオラ)、クレア・ティリオン(チェロ)〕
【録音】
セッション録音:2014年2月/センデザール(ブレーメン)
CHIAROSCURO QUARTET / キアロスクーロ四重奏団
第1ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ、第2ヴァイオリン:パブロ・エルナン・ベネディ、ヴィオラ:エミリー・ヘルンルンド、チェロ:クレア・ティリオン