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トップ・ヴァイオリニストとしての地位を確立したルノー・カピュソンが、バッハ作品に傾倒するダヴィッド・フレイをパートナーに繰り広げるバッハの傑作。バッハの本作品群は、それまで伴奏楽器の扱いであったチェンバロを独奏楽器として位置づけ、旋律楽器と鍵盤楽器の二重奏のスタイルを音楽史上確立させた画期的な作品。ルノーとダヴィッドは全6曲の作品群から4曲をセレクトしたもの。 近年のバッハの演奏は、オリジナル楽器、またはピリオド奏法を用いるのが一般的となってきています。ルノー・カピュソンのレパートリーは、ロマン派から現代を基本としていますが、ここではバッハをあえてモダン楽器、モダン奏法でこの曲に挑んでいます。ルノーは「バッハ:ヴァイオリン協奏曲集」を1回録音していますが、その時同様、弓の全てを使い力強さをもった速い楽章。緻密な細い線でなぞっていくような緩い楽章。ひと弓でもその中に強弱を付けながらの緊迫感あるワンフレーズ。最近では最もモダンと感じられるに違いありません。 ピアノのダヴィッド・フレイは、バッハをレパートリーとしており、絶妙な抒情的でしなやかな強弱をあやつりことによって、デュナーミクの妙と、そこから生まれる色彩感の豊かさが、バッハの音楽の美しさを際立たせています。ルヴィエの教えである「音楽に対する品(ひん)」が感じられます。このふたりの音楽観の融合は、『美しさの極み』ともいえる独自の表情、豊かな歌と表現が込められたものです。 (資料提供:ワーナーミュージック) 【収録予定曲】 J.S.バッハ: [1]ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018 [2]ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調 BWV.1016 [3]ヴァイオリン・ソナタ第4番ハ短調 BWV.1017 [4]ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調 BWV.1019 【演奏】 ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、 ダヴィッド・フレイ(ピアノ)、 【録音】2017年17-21日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会
RENAUD CAPUCON / ルノー・カピュソン
フランスのヴァイオリニスト