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★ゆったりとしたテンポで重量感たっぷりの骨太な演奏。それでいて細部までバランスが保たれ、弱音の正確さなど特筆すべきクレンペラーの指揮!音はモノラルながら、各パート、細部までしっかりと捉えられています。 ★クレンペラーにとって、ベルリン・フィルとのコンサートはそれほど定期的に行われていません。 ・1948年に2回(マーラーの「2番」と「4番」) ・1954年に1回(「ハイドン変奏曲」「ペトルーシュカ」、ベートーヴェン「7番」) ・1958年に1回(ブルックナー「7番」) ・1964年に1回(バッハ「組曲第3番」、モーツァルト「29番」、「田園」) 音楽作品の構造を重視する指揮者、解釈が知的な側面に向かう指揮者は、"アンサンブルの比類ない精神"や"崇高な美しいカンタービレ・トーンの表出"とは相容れないことに気づいていました。カラヤン指揮下の演奏とは明らかに異なる解釈を織り込もうとしてしていたのです。 「コンサート評は異口同音に"古老の巨人"による"素晴らしい一夜"だったと褒め称えた。コンサートでは、ここに収められた2つの交響曲の前に『レオノーレ序曲第3番』が演奏された(音源は残っていない)。ロッテ・クレンペラー(娘)が日記に書いているように、このときもクレンペラーはリハーサルで、彼のベートーヴェンの特質であるダイナミクス(とくに弱音)の正確さと木管楽器のバランスを確保するため、オーケストラの演奏を"しばしば"中断した。彼は自分自身をも共演者たちをもけっして過度に褒めることはなかったが、チューリッヒの友人に宛てた手紙で、オーケストラは「よくまとまっており、じつに巧みに演奏した」と書いた。」(マイク・アシュマン/川嶋文丸訳、ライナーノーツ/日本語解説書より) (資料提供:キングインターナショナル) 【収録内容】ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60、交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」 【演奏者】オットー・クレンペラー(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、録音:1966年5月12日 フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)MONO
OTTO KLEMPERER / オットー・クレンペラー
ドイツ帝国領ブレスラウ(現・ポーランド共和国ヴロツワフ)出身の指揮者(1885-1973)
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ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番
1,500円(税込)
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