ベートーヴェン: 交響曲第6番「田園」・第4番

SHUNJI ARATANI 荒谷俊治

荒谷俊治追悼盤

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2,934円(税込)

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レーベル
KK-USHI
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
規格番号
KSHKO-81
通販番号
XAT-1245733957
発売日
2020年09月30日
EAN
4988044860506
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商品詳細情報

追悼・荒谷俊治 (1930-2020)
九大フィルとのベートーヴェンを、リニューアル再発売

追悼 マエストロ 荒谷俊治

★2020年元旦、現役最長老の指揮者・荒谷俊治氏が急逝されました。享年89歳、2019年の秋に長年音楽監督を務められた合奏団・東京コールフェラインの定期演奏会での卒寿記念演奏で音楽生活を全うされています。荒谷氏は変わった経歴をお持ちで、九州大学法学部と文学部を卒業され、旧制高等学校時代に福岡合唱協会に入団し大学では九大フィルハーモニーオーケストラ(九大フィル)に入って、当時福岡で音楽活動をしていたマエストロ・石丸寛氏から音楽の指導を受けました。石丸氏が東京交響楽団指揮者に転じた数年後に荒谷氏も音楽家を目指して上京し、石丸氏と作曲家・高田三郎氏に師事して1958年に東京放送合唱団を指揮してデビューし、1968年に東京フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任しました。1970年から文化庁在外芸術研究員としてアメリカとヨーロッパに派遣されて、その間に世界的名指揮者ジョージ・セルに師事し、帰国後1974-1980年に名古屋フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を務めました。

その後は特定の楽団には専属せず、日本オペラ協会に協力した創作オペラや日本音楽集団と協力しての日本の伝統音楽に根ざした音楽の創造に注力し、テレビの音楽番組出演やレコード録音、アマチュアの合唱団やオーケストラの指導に尽力された。その間、一貫して合唱団・東京コールフェラインの音楽音監督・常任指揮者を務めて、日本指揮者協会第4代会長の任に当られました。

私も九大フィル出身ですが、在籍中は東京で活躍されていた荒谷氏とは殆ど接点はなく、日本ビクターに入社後に研究所で録音研究に従事していた時に、新録音スタジオの初録音「荒谷/東フィルによるシューベルト:"未完成"」の録音スタッフとしてご一緒したのが初対面です。その後、スタジオに出向いての音楽録音研究を通じてのトーンマイスター技量の完全な修得後、ボランティアとして多くの大学オーケストラや市民オーケストラに録音技量を提供して録音・CD制作を行なう様になってから、荒谷氏の演奏会を数多く録音しましたがCD化に至ったのは9タイトルしかありません。これらのCDに対して日本の評論家は恐らく相手にしないと思いますが、私が外国でプロの音楽家や音楽専門家にお聴かせして、これらが学生オーケストラの演奏だと思った人は誰もいませんでした。ここでは荒谷氏が最も満足していると確信している2曲のベートーヴェンの交響曲をCD化しました。荒谷氏の演奏を末長く記憶に留めて戴きたいと願っています。(制作者:村岡輝雄)


■村岡輝雄・プロフィール
1967年九州大学大学院を修了。日本ビクター(株)研究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、東京大学先端科学技術研究センター・客員研究員を歴任し、本年3月までは日本女子大学文学部・客員研究員として音文化研究に携った。高校時代よりオーディオに取り組み、大学・大学院で電子通信工学を学んで、日本ビクター(株)に入社後は研究所に所属し録音スタジオと連携して音楽録音技術とアナログレコードの研究に取り組み、高品質レコードの研究で工学博士を取得、また、多くの録音セッションに参画してトーンマイスターの技量を修得した。研究開発領域ではアナログ電子回路と回路網理論、そして信号理論を専門として音響用特殊電子機器の研究開発に携わり、ディジタルオーディオ時代以降は大学時代の音声合成認識研究の延長としてディジタル信号処理に取り組み非調和周波数解析GHAの研究を行なった。大学では音響工学と電子回路工学の研究・教育に携わり、GHA蘇刻の実用化を行なっている。大学時代から吹奏楽とオーケストラに参加してプロの音楽家との交流を通じて音楽を独学し、業務で修得した録音技術を駆使して約80枚のGHA蘇刻盤を含む250枚を越えるCDを制作して今日に至っている。

【演奏者】
荒谷俊治(指揮) 九大フィルハーモニーオーケストラ