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バーンスタイン指揮イスラエル・フィル
マーラー第9交響曲1985年8月ライヴ
「イスラエル・フィルのレーベル」Helicon Classicsに、ついにバーンスタインが登場。
イスラエル・フィルを指揮して、マーラーの第9交響曲を演奏した超弩級の内容です。
■バーンスタインによるマーラー
レナード・バーンスタインといえば、その経歴が端的に示すように、言わずと知れたマーラーのエキスパート。いち早くアメリカ時代の1960年代に交響曲全曲をセッション録音すると、1970年代には交響曲全曲の映像をライヴ収録、晩年の1980年代にもライヴ録音で全集に取り組みながら、第8番の収録を残し完成間近に世を去っています。マーラーを指揮しているときのバーンスタインはやはり別格で、作曲家・指揮者としての自らの姿とを完全に重ね合わせるかのような瞬間もあり、バーンスタインの演奏を通じてマーラーに目覚めたというファンは数知れず、おおいに受容に貢献した功績については異論の余地のないところです。
■バーンスタインによるマーラー第9番のレコーディング
バーンスタインによるマーラーの第9交響曲について、正規の商業録音として以下の4つの演奏が知られています。
1965年12月 ニューヨーク・フィル(セッション録音)
1971年3月 ウィーン・フィル(ライヴ録音)※映像作品
1979年10月 ベルリン・フィル(ライヴ録音)
1985年5、6月 ロイヤル・コンセルトヘボウ管(ライヴ録音)
録音年が下るにつれて、全体の演奏時間が拡大する傾向が認められ、濃厚なうたい回しと主情的な表現が一種独特の世界を醸し出し、そこがまた「バーンスタインのマーラー演奏」の魅力として熱い支持を集める要因にもなりました。
■日本公演でのイスラエル・フィルとのマーラー第9番
ただ、これらのレコーディングとは別に、比較するもののない空前絶後の大演奏として語り草となっているのが、1985年9月の来日公演でバーンスタインが指揮したマーラーの第9番。終身桂冠指揮者としてイスラエル・フィルを率いた全9公演のうち、マーラーの第9番を演奏したのは4公演、なかでも初日3日の大阪・フェスティバルホールと、8日の東京・NHKホールがことのほか凄絶な内容であったとは衆目の一致するところのようで、8日の東京公演を目の当たりにした音楽評論家の許光俊氏も、当時を振り返り次のように述べています。
「実際、あれ以後、この曲でそれ以上の演奏は聴いていません。期待もしていないほどです。あまりに強烈すぎて、あれ以上のは、バーンスタイン自身が蘇らない限りあり得ないと思われます。」
■日本公演直前のライヴ
このたび登場する音源は、歴史的とまで騒がれたその日本公演の直前、1985年8月25日にテルアビブにある本拠マン・オーディトリアムでおこなった同一プログラムのコンサートの模様を収めたものです。バーンスタインにとって本公演に臨むにあたり、上記のように、同じ年の5月29日から6月3日にかけてアムステルダムでロイヤル・コンセルトヘボウ管とマーラーの第9交響曲のライヴ収録を終えていることもプラスに働いているようにおもわれますし、晩年の様式に顕著な途方もないスケールと感情移入全開の歌い込みが特徴のRCO盤とは演奏時間もほぼ同じであることからも、ここでもほとんど同傾向の演奏内容がおこなわれているとみて間違いないでしょう。率直なところ、時期もほとんど同じに、バーンスタインがイスラエル・フィルとマーラーの第9番を取り上げていたことも驚きですが、音源がこのような形で残されていたことに感謝の念を禁じ得ません。日本公演の内容が未だCD化の目処すら立っていない現状では、このたびのリリースの価値はファンにははかりしれないものといえそうで、長年の渇きを癒すに足る内容の可能性に期待したいところです。 (資料提供:キングインターナショナル)
【収録内容】
マーラー:交響曲 第9番ニ長調
【演奏者】
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
【録音】
1985年8月25日 マン・オーディトリアム(テル・アヴィヴ、イスラエル)におけるライヴ
LEONARD BERNSTEIN / レナード・バーンスタイン
アメリカの指揮者、作曲家、ピアニスト (1918-1990)
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