ゲオルク・ショルティ&バイエルン放送響、チャイコフスキー:交響曲第4番 他 【2CD】

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2025.10.07

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このプログラムは聴きたい!
ショルティとバイエルン放送響による初出ライヴ音源登場。

チャイコフスキー:交響曲第4番 & プロコフィエフ:《ロメオとジュリエット》抜粋

シカゴ響、あるいはウィーン・フィルとのイメージの強いショルティですが、バイエルン放送響との正規録音のCDはR.シュトラウスのアルプス交響曲(1979年、Decca)しかありません。
こここに登場するのは1984年2月10日にヘラクレスザールで行われた特別演奏会のライヴ。曲目はショルティ得意のロシアもの。
いずれも同時期にDeccaへの録音があり、解釈は共通していますが、プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》抜粋はDecca盤とは曲の選択が異なり、ここでは14曲がバレエの進行順に演奏されています。チャイコフスキーの交響曲第4番は、第3楽章以外はテンポが若干速めでライヴならではの高揚を感じさせ、最終楽章での爆発的なエネルギーの放射がショルティらしく、バイエルン放送響のアンサンブルも見事。
Deccaの分析的な録音に対して、ヘルクレスザールの音響効果とバイエルン放送の収録スタイルが相まって、オケ全体の溶け合った響きやホットな中にもまろやかさを感じさせるサウンドが魅力です。

ショルティ以外も注目作品続々登場!!

【内田光子、1970年第8回ショパン国際ピアノ・ コンクール・ライヴ】

1970年の第8回ショパン・コンクールで堂々の第2位に輝き、2021年の反田恭平と並んで「日本人歴代最高位」としての名声を、2025年10月6日現在まで保持している内田光子の歴史的音源。
内田の名声を高め、世界的ピアニストとしてのキャリアを切り拓いた重要なコンクールでありながら、かつて一部の曲目(ソナタ第2番等)が限られたLPやCDに収録されながらも殆どが入手困難となっており、コンクールの全体(第1次予選、第2次予選、ファイナル・ステージ)がまとまってアルバム化されるのは初の機会となります。

【芥川也寸志 & 新交響楽団、名演集第二弾】

当時としては画期的なデータテープによるデジタル録音を復刻。

記念すべき第100回定期演奏会での「第九」は筋肉質でスマートな快演。合唱の扱いにも通じた芥川ならではの細かい変化が独創的で聞き手を唸らせます。
モーツァルトの名交響曲も2曲、ワルターを思わせる上品でかつロマンの薫りを隠そうともしない情熱的な名演。
生涯を通じて紹介に奔走したショスタコーヴィチの第5番、沈黙・熱狂・静謐・狂騒・絶望から解放の全てがぶちまけられた凄絶なライヴ。フィナーレの加速の凄まじさに圧倒されます。
1988年、新響との最後の定期演奏会、オール・ファリャ・プログラムも収録。

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