シュ・シャオメイ、バッハ:ゴルトベルク変奏曲 【CD】

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2026.02.17

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バッハが眠る場所で、音楽は新たに息づく
聖トーマス教会に響いた、シュ・シャオメイの祈りのゴルトベルク、遂にCDとしてリリース!

フランスを拠点に活動する中国人ピアニスト、シュ・シャオメイ。文化大革命という過酷な時代を乗り越え、自らの道を切り開いてきた彼女の音楽は、その半生からは想像できないほど静謐で深い安らぎに満ちています。とりわけバッハの演奏では、緻密な構成力と洗練された表現が結びつき、純粋な音楽そのものが立ち上がり、聴く者の心に静かに響きます。
本作は、2014年ライプツィヒ・バッハ音楽祭で演奏された《ゴルトベルク変奏曲》のライヴ録音です。バッハが生前に活動し、そして永眠の地となった聖トーマス教会で収録された特別な公演であり、この公演のライヴ映像(ACC20313DVD)はすでに発売されています。
シュ・シャオメイの《ゴルトベルク変奏曲》といえば、フランスの音楽誌『ディアパゾン』で5つ星を獲得した1990年録音の名盤がよく知られています。さらに25年後の2016年に録音されたCD(ACC30372CD)では、バッハへの深い洞察と透明なピアノの響きが結びつき、多くの演奏の中でも際立つ魅力を示しました。彼女はこの録音に際し、老子の言葉「反は道の動なり(The Return is the Movement of Tao)」を引用し、アリアに始まりアリアに戻るこの作品を“生と死の循環”として捉え、聴き終えたあとに「生」への希望を感じてもらえる演奏を目指したと語っています。
《ゴルトベルク変奏曲》は彼女の国際的キャリアの出発点であり、生涯における「最も偉大な音楽的出会い」です。バッハが眠る聖トーマス教会での忘れがたい当公演は、彼女の音楽的キャリアにおけるひとつの到達点といえるでしょう。

【録音】
2014年6月19-21日、ライプツィヒ、聖トーマス教会