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ブラジルのガット奏者、パウロ・ベリナッチとのデュオ作で知られる、MPB女性ヴォーカリスト、モニカ・サルマーゾの2011年作。神秘的でミステリアスな響きを持った伸びやかな歌声が素晴らしい。数多くの大物ミュージシャンをサポートしてきた名セッション・ソリスト達の集合体とも言えるブラジル・コンテンポラリー・ジャズ・グループPAU BRASILの、フルート&サックス奏者、ピアニストとの3人だけで演奏しています。彼女とは何作か作っており、気の置けない仲間達とのとてつもなく優しげな甘美な音の紡ぎ。#1の冒頭、春を迎えた小鳥のようなフルート、軽やかなピアノ、M4はリリカルな響き、美しく広がる豊穣な風景。豊かな自然、大らかな大地のイメージを膨らませてくれるイマジネイティブな作品。ノーマ・ウィンストンやフローラ・プリムのような神秘的で独特の声が魅力のモニカ・サルマーゾ。もっと注目されてもおかしくない。真の才能はじわじわと広がっていくと信じて止まない。
(Jazz TOKYO)
MONICA SALMASO / モニカ・サルマーゾ