2,200円(税込)
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「生けるものすべてのいとなみが紡いでいく「奇跡」たちは、あらゆるものをつないで、どんなに小さくても光ってる。そのちいさなきせきを、どうか見逃しませんように」より美しく、そして驚くほどの強靭さを湛えた、たゆたうのセカンド・アルバム。その生々し過ぎる躍動と変化に、あなたは間違いなく驚き、心震わされるだろう。
ここに記された8ピースの楽曲は、希代のサウンド・アーティスト/エンジニアである大城真との丁寧な共同作業によって産まれたもの。2010 年の夏、瀬戸内海の豊島に滞在中、そのドキュントの録音を大城が担当(その音源は本作には未収録)。その時の信頼感を繋げたまま、大城の自宅スタジオにおいて、うんざりするほどの多重録音を施した結果が、この『糸波』には収められている。
アルバムは、たおやかなアコースティックギターのコードトーンで始まる。この1音のくっきりとした輪郭、そしてそこに導かれる天上のハーモニーだけで、このアルバムに収められている「意思」がはっきりと伝わってくるはず。目の前で鳴っている音の先にあるもの……バイオリンのボウが奏でる弦の軋み、声を発する直前の小さなブレス、アルペジオを紡ぐ指先の暖かさ、楽器を持つ瞬間の緊張感……そんな細やかな音以外の音が耳をくすぐり、そして脳を悦ばせてくれることだろう。このような真摯な作品に対して、「癒し」だの「森ガール」だの、「ゆるゆる」だの「京都系」だの……そんな曖昧な表現でごまかす輩は、その舌の根をひっこ抜いてやる! 本気で。
大城はもちろん、SAKEROCK の伊達男ベーシスト田中馨、バウロン奏者トシバウロン、テニスコーツさや、森ゆに、annayamada、bobo ……この数年の間に出会った人たちとの大切な繋がり。小さな点が線を繋ぎ、そして、今、大きな円を描き始めている。3曲目の「つきにうたかた」を聴けば、その「円」がどのような形をしているかが分かるだろう。本作は、本当に真面目過ぎるほど真面目に、一歩一歩前に進んできたアーティストとしての彼女たちのマイルストーンとも言える大きな大きな作品。心して聴いていただければこれ幸いです。
(新譜案内より)
たゆたう