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のちにソロで花開くTODD RUNDGRENがベーシストCARSON VAN OSTENとともに67年フィラデルフィアで結成、YARDBIRDSの"THE NAZZ ARE BLUE"からバンド名を拝借したご存知ブリティッシュ・インベイジョン影響下パワー・ポップ・バンドNAZZ。
68年1ST『NAZZ』
第2のMONKEESとして売り出しが図られた彼らの記念すべきデビュー作。レコード会社の目論みは外れ商業的には成功しなかったものの、72年ソロ『SOMETHING/ANYTHING?』で再録されスマッシュ・ヒットとなった"HELLO IT'S ME"のオリジナル・レコーディングや『NUGGETS』にも収録された"OPEN MY EYES"、ブルース・ロックな"BACK OF YOUR MIND"、ソフト・ロックな"SEE WHAT YOU CAN BE"にキャッチーなメロディック・ポップ"WHEN I GET MY PLANE"、ハードでビートな"LEMMING SONG"などなど、ヴァラエティに富みながら時代のサイケデリック・ガレージ・ロックを展開した名盤です。
69年2ND『NAZZ NAZZ』
当初のTODDの狙いでは『FUNGO BAT』というタイトルの2枚組アルバムとなる予定だった69年2NDアルバム。68年11月から始まったレコーディング・セッションは69年の3月に終了したものの、TODDのワンマンぶりとバンド内の意見の違い、そしてそれによるTODDのソロ・キャリアへのシフトの為に一旦頓挫、結果としてTODDのヴォーカルを差し替えたシングル・アルバムとして世に出ることになり、やはりその直後にTODDはバンドを脱退しています。モッドでサイケなメロディーメイカーとしての資質が爆発したドライヴィン・パワー・ポップ"FORGET ALL ABOUT IT"、キャッチーでクールでドリーミーな"NOT WRONG LONG"、ハモンドも跳ねる"RAIN RIDER"、シンガー・ソングライター・ライクにジェントルでセンチメンタルな"GONNA CRY TODAY"、50Sロックンロールな"KIDDIE BOY"、ストリングス・オーケストレーションも麗しい大作"A BEAUTIFUL SONG"などなど、独創的なサウンドの中で光るTODD節はすでに全開の全11曲。
71年3RD『NAZZ III』
TODDがバンドから去ったのちにレコード会社によってリリースされたファイナル・アルバム。TODDは70年6月に1STソロ・アルバム『RUNT』をリリースし、シングル"WE GOTTA GET YOU A WOMAN"はチャート・ヒット。そんな中で残されたバンド側とレコード会社が『FUNGO BAT』レコーディング時の残りのセッション音源を流用してリリースしたのが本作です。とはいえ寄せ集めアルバムであるにも関わらずそこはTODD RUNDGREN。こちらでもほとんどのヴォーカルが差し替えられたものの、フォーキー・ロックな"SOME PEOPLE"、そのままTODDのソロとして通用するマジカル・ポップ"ONLY ONE WINNER"、キャッチー・ハード・ポップ"HOW CAN YOU CALL THAT BEAUTIFUL"、美メロ・バラッド"YOU ARE MY WINDOW"などなど、シンガー・ソングライターLAURA NYROに強く影響を受けた若きTODDがピアノをベースに紡ぎ上げたTODD節全開の名盤に仕上がっています。
ラジオ・コマーシャルやアルバム・アウトテイク、デモやオーディション・テープ音源にシングルのモノ・ミックス等、貴重音源を大量ボーナス追加。クラム・シェル・ボックス装。
NAZZ / ナッズ