J DILLA「RUFF DRAFT」。当時本人がミックスダウンしたオリジナルのマスターテープ版がCDとLPでリリース!!

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2018.04.26

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J DILLA aka JAY DEE ジェイディラ ジェイディー
RUFF DRAFT: DILLA'S MIX
PAY JAY


2003年発売のアナログEPから端を発し、CD/バイナルともに数種リリースされた J DILLAの名作『RUFF DRAFT』が、当時本人がミックス・ダウンしたオリジナルのマスター・テープをもとにリリース!!

豪華2枚組CDはボーナス・トラックとインストを追加収録し、限定レコードもRECORD STORE DAYにあわせて発売されます!
★帯付国内盤仕様2枚組CDには「PAY JAY」ロゴステッカー特典付

J Dillaの晩年である2006年から数えること3年前、彼にとって2003年周辺は人生の岐路とも言うべき混迷期だったようだ。メジャー・デビューが期待されたレーベルMCAからの離脱、彼の「娘の母」であるパートナーとの別れなど、公私ともにフラストレーションを抱える中、自身のレーベル Mummy Recordsから”Jay Dee”名義で10曲入りアナログEP『Ruff Draft』はリリースされた。恐らくその傍らでは、前述のMCA向けのボーカル・アルバムの制作(のちに『The Diary』と題され2016年にリリース)や、Madlibとのコラボ「Jaylib」のアルバムも並行して進められていたようだ。そんな混沌とした状況にも関わらず、誰のコントロール化にも置かれずに専らソロアーティストとして自らが追及するラップ&ビーツに心血を注いだ『Ruff Draft』は、その後の『Donuts』や『The Shining』とは趣を異にする作品として今なおファンから高い評価を得ている。

2006年の逝去を受けて、晩年作『Donuts』と『The Shining』の2作を中心にJ Dilla再評価の気運が高まる中、『Ruff Draft』は2007年にStones ThrowからCDおよびアナログ盤にて、4トラックを追加して再リリースされた。それらバージョンをもって完結したかに思われた同作だが、最近になってオリジナルのマスター・テープが発見されたのを機に、Pay Jayレーベル主導のもと再度の復刻が企てられた。副題『Dilla’s Mix』を冠しリリースとなった本盤は、Stones Throwバージョンのトラック・リストを踏まえつつ、既出の音源とは異なる本人の手によるオリジナル・ミックス・バージョン、ボーナス・トラックとして未発表曲”Rock On”、ディスク2に各曲のインストを収録し、『Ruff Draft』音源をパーフェクトな内容でコンパイル。おまけに、ライナーノート(英文)と秘蔵写真を掲載したブックレットも付属する。

生前のJ Dillaの息吹が吹き込まれたコレクタブルな代物として大いに価値のある本盤だが、一方で、正直なところ既出のバージョンとオリジナル・ミックスのバージョンとでは慎重に聞き比べらないと違いがわからないほど、かなりマニアックなトピックではあるので、恐らく大多数のリスナーにとってはボーナス曲とインスト・バージョンの収録が今回の復刻盤の肝となるであろう。”Jay Dee”による『Ruff Draft』の最終形として是非とも手にしてほしい拘りの逸品である。



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