■【INTERVIEW】コラボアルバムリリースとなるDJ PREMIER & BUMPY KNUCKLESの二人から貴重なインタビューを掲載!!

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  • 2012.03.21

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    90’sゴールデンエラ以降のヒップホップ・シーンにとって欠くことのできないレジェンダリー・プロデューサー・DJ Premierが、NYC発のご存知剛腕マイカー・Bumpy Knuckles (a.k.a. Freddie Foxxx)との超ヘビー級マッチアップを敢行!

    リリースに際してレジェンド二人の貴重なインタビュー記事を掲載します!!


    ★DJ PREMIERインタビュー

    Q:二人は以前から楽曲単位では何度も共演をしてきていて、我々ファンにとっても馴染み深いタッグなのですが、このタイミングで初のダブルネーム・アルバムをリリースした理由は何でしょう?

    そうだね、まず第一に、ファンは俺達に(ヒップホップ・シーンに)良質なヒップホップを求めていると感じてるんだ。今回の『Kolexxxion』は、2006~2011年に作った未使用トラックでBumpyがラップするというかたちをとってる。俺らは若いラッパー達よりも年季が入っているからね。結局17曲以上になったので、それならアルバムとしてリリースしよう、ということになったんだ。


    Q:Bumpy Knucklesとの初共演は97年のO.C.のアルバム『Jewelz』だと思うのですが、それ以前にも彼とは交流があったのですか?また、初共演時の彼の印象と、あなたが感じる彼の魅力はどんなものか教えてください。

    Bumpyとは1998年にGang Starrの”The Militia”のレコーディングで親しくなったんだ。その前にも91年に、Guruと一緒に俺達の弁護士の事務所に行く途中、テーラードのピンプ・スーツに身を包んだヤツに会ったことがあったな。いずれも彼がFreddie Foxxxとして知られていた時代の話だよ。それは、ヒップホップ史において最も敬意を払うべき時代とも言えるね。Eric B. & Rakim、Kool G. Rap & DJ Polo、EPMD、Public Enemy、LL Cool J、RUN-DMC、 Boogie Down Productions、Kool DJ Red Alert、Marley Marl、Chuck Chillout、Stetsasonicあたりが活躍していた頃だ。MCとしてのBumpyは、ハードコアなリリックとオリジナルなフロウを持ち合わせた、荒々しいスタイルが魅力と言えるね。


    Q:あなたの作り出すトラックは、一聴すればあなたのものとすぐ分かる個性があります。ラッパーにトラックを提供する時は、その人物をイメージして制作をしているのですか?それとも、常にストックしているトラックから最適なものを提供しているのですか?

    ラップするMCをイメージしてトラックを作ることが好きだし、その方が(曲のストックを提供するよりも)良い作品ができる。勿論、ストックのビートを提供することも可能だし、(提供したトラックが)MCに拒まれた場合にオーダーメイドで(彼らの要望に応じたものを)作ったこともある。自分にとってはどっちの方法でも問題ないかな。


    Q:サンプリングはあなたのプロダクションには欠かせないものだと思います。クレイツ掘りはまだしているのですか?している場合、最近はどんなものを好んで掘っていますか?


    レコードを掘ることは人生をかけて愛し続けるよ。この質問についてはコレしか言えないな。


    Q:アナログレコード、またCDも含めてフィジカル・リリースの今後はどうなると思いますか?


    アナログレコードはいつの時もヒップホップにとっては重要なものだから、このジャンルにおいては存在し続けると思う。CDも恐らくそうだろうけど、レコード程ではないかもしれないね。


    Q:オーバーグラウンドは勿論、アンダーグラウンドなヒップホップもかなり多様化、細分化してきていると思います。ゴールデンエラを引き継いだ温もりあるサンプリング・ヒップホップを続けているアーティストも多い一方、最新のハードウエアを利用したデジタルなヒップホップもシーンを席巻しています。そのような音を好んで聴くこともありますか?


    新しい色々なスタイルのヒップホップを聴くのは大好きで、特にスタイルを選んで聴いたりはしないな。自分自身は、1973年から1999年の間のN.Y.サウンドが大好きで、(前述したように)それは最も無垢でピュアな時代だった。「曲を作るぞ」という時にターンテーブルでスクラッチを録ったりしていると、そういう類の曲を作るのは今でもすごく楽しいと感じるよ。


    Q:最近のフェイバリットを、ラッパー、プロデューサー問わず何人か教えてください。特に新人についても是非お聞きしたいです。

    確かにDrakeは今までのヒップホップ・シーンにはいなかった新しい才能だと思う。だけど、やっぱり俺はアンダーグラウンドでがんばっているMCが好きだね。Termanologyや Justo the MC、Joell Ortiz、REKSといった奴らかな。


    Q:あなたとクラシック音楽(Berklee Symphony Orchestra)との共演(なんとNasをフィーチャー)も話題となっています。かなりチャレンジングで意義のある企画だと思いますが、どのような思いで制作を決めたのでしょう?

    彼らが俺のマネージャーにコンタクトしてきたことがきっかけだな。彼らはプロジェクトのコンセプトと、SkrillexやPretty Lights、Mark Ronson、The Crystal Methodといったメンバーが参加していると伝えてきた。ロック、クラシック、ソウル、ジャズ、カントリーと、皆それぞれに学ぶべきジャンルが与えられて、俺はクラシックを選んだんだ。今まで自分がいた分野(ヒップホップ)からステップアップするのは、とても楽しい経験だったよ。それまでに無いほど音楽に感謝することができたしね。彼らはNasもそのプロジェクトに呼び、俺も100%の力で臨んだ。俺にクラシックを教えてくれたBruce Adophe、あとBerklee Symphony Orchestraの指揮の仕方を指導してくれたMr. Steven Webberにはとても感謝している。彼らのおかげで俺はクラシック音楽をリスペクトするに至ったんだ。


    Q:Nasとのコラボ・アルバムや、Jeru The Damajaとのリユニオンなど、あなたの今後の動向についての噂は多く耳にします。差し支えない範囲で、近い将来実現される企画があれば教えてください。


    今回のBumpyとのニュー・アルバム(本作)のリリースの前に、まず3月初めに『StOoDiOtYmE』というEP(デジタル)が出る。それ以降だと、M.O.P.とアルバムを作ってて、MC Eihtともアルバムを製作中だよ。『Which Way Iz West』というタイトルで、俺はエグゼクティブ・プロデューサーをやってる。Jeru The Damajaとはまたスタジオに入ろうという話をしてるし、あとBusta Rhymesの新しいアルバム『E.L.E. 2』では2曲やっているな。


    Q:最後に、今回のアルバム『Kolexxxion』の聴きどころを教えてください。


    このアルバムはイントロからアウトロまで、すべてが聴きどころだよ!


    BUMPY KNUCKLESインタビュー

    Q:90年代前半、あなたは45 KingやQueen Latifah率いるFlavor Unitに所属していましたね。”Roll Wit Tha Flavor”やご自身のソロ”So Tough”などはここ日本でも人気でした。クルーに加わった経緯を教えてもらえますか?

    Naughty By Nature のTreachに、彼らのアルバム『19 Naughty III』の”Hot Potato”という曲でラップしてくれないかと頼まれたんだけど、あれは当時Naughty By NatureがマネージメントしていたFlavor Unitが俺に関心を寄せるきっかけでもあったね。


    Q:本アルバム『Kolexxxion』でのあなたの名義はBumpy Knucklesですが、もうひとつ古くから名乗るFreddie Foxxxという名前もあります。いつ頃を境に改名、もしくは使い分けを始めたのですか?またそれぞれどんな意味が込められているのでしょう?

    いや名前を変えた訳じゃないんだ。「Bumpy Knuckles」は俺のパーソナリティーの一部に付け加えられたキャラクターなんだよ。それに名前を付けて、俺はそいつとひとつになることができた。Freddie Foxxx が「Dr. David Banner」って感じで、Bumpy Knuckles は「The Hulk」みたいな。怒っている俺は嫌だろう?ハハ!(駐:詳しい意味合いは、映画/ドラマの「超人ハルク」のキャストとストーリーを参照されたし。)


    Q:あなたの1stアルバム『Freddie Foxxx Is Here』は、Gang Starrの1st『No More Mr. Nice Guy』と同じ年(89年)にリリースされました。その頃、あなたにとってGang Starrの存在はどんなものでしたか?


    俺は”Manifest”のビデオを見て既にGang Starrのファンになっていたんだ。そのビデオには惹きつけられたよ。なぜなら彼(Guru)は俺の尊敬するマルコムXにとても似た共通点があったし、彼のスピットする様はマジカルだと思った。そのフロウ、リズム、言葉遊び、全てがマッチしていたね。もっと聴きたいと思った。それで、ある日俺がマンハッタンにいると、DJ PremierとGuruに会った。その時に俺たちは互いにファンだと知ったんだ。あとはご存知の通りさ。


    Q:DJ Premierとの初共演は97年のO.C.のアルバム『Jewelz』だと思います。初共演の経緯と感想を教えてください?

    そう、『Jewels』は俺がDJ Premierのビートでロックした最初のアルバムだ。スタジオに行って、一日で”Money Underground (M.U.G.)”と”Win The G”の2曲を仕上げたよ。O.C.との仕事はクールだったね。彼は俺の大好きなMCの一人なんだ。彼のスピット・ゲームはネクスト・レベルだよ。D.I.T.C.は皆ファミリーさ!


    Q:それ以降、DJ Premierとは数えきれないほどの共演をされてきたと思いますが、ご自身が最も気に入っている曲を幾つか教えてもらえますか?

    Wow!彼とやった仕事は俺にとって全部がパワフルさ。でもどれかひとつ最高なものを挙げろと言うなら”Part Of My Life”かな。なぜなら俺はリアルでもなければ妥当性もないような人々にジャッジされることにほとほと疲れていたし、この曲はそれを(ラップにして)伝えるチャンスだったからね。あと、ライブ中にヒップホップ・ヘッズのクラウドがみんな中指立てながら俺の後に続いてこう言うところ、「I Don't Let Nobody Judge Me That Don't Know How To Do What I Do, So If You Don't Like It Then FUCK YOU!!!!!」(俺がやってることをどうやってやるのかも分かってないヤツ、そんなヤツらには誰にも俺をジャッジさせないぜ。それが気に食わないんなら”FUCK YOU”だ!)この光景を見るのはいつも最高だったよ!


    Q:あなたのフロウはDJ Premierのトラックと相性が抜群で、ふたりは最高のタッグだと評価されています。あなた自身も彼との仕事に何か特別なものを感じていますか?

    そうだね、彼はソリッドなブームバップ・ヒップホップを作るし、俺がスピットするのにパーフェクトなプロダクションだと思う。あと、彼の仕事のきめ細やかさも好きだね。(他の)プロデューサーなら自分の仕事において評価を甘くしがちなところさ。プリモ(DJ Premier)はその辺「ファンキー」にやるんだよ。ハハ!


    Q:少し以前の話ですが、WWEのゲームソフトのサントラに携わりましたよね?あなた自身も昔から体を鍛えているようで、モノ凄い肉体をお持ちですが、格闘技フリークなのですか?

    スポーツとか、健康のために体を動かす事が凄く好きなんだ。できるだけベストの体型でいようとしているから、時間の許す限りジムに行っている。実際ジムを自分のスタジオのラウンジ・エリアに作ったよ。だからトラックにノリながらワークアウトもできる。ウエイト・ベンチの「バー」(Bar)の下でバース(Bars)が浮かぶこともあるし。


    Q:あなたの名がプロデューサーにクレジットされていることが多々あると思います。日本のリスナーにはあまり知られていないかもしれませんが、自身でトラックも制作されるのですよね?

    そう、90年代初頭にDJとプロデュースを始めたんだ。その頃から自分のスタジオも持ってる。実はエンジニアリングやミキシング、マスタリングも凄い人たちから教えてもらってるんだ。Salute Herb Powersや Patrick Adams、Doc RodriguezやChris Conwayだぜ!


    Q:最近のフェイバリットを、ラッパー、プロデューサー問わず何人か教えてください。特に新人についても是非お聞きしたいです。

    何人か良いラッパーは知っているけど、お気に入りってのはいないな。俺はリリックやステージで個性的かつクリエイティブな仕事をするアーティストが好きなんだ。これを併せ持つラッパーを見つけたら注目するよ。プロデューサーだと、Nottzと9th Wonderは丁度今俺のレーダーに反応するアーティストだと思うな。


    Q:次回のあなた名義のリリースはどんなものになりそうでしょうか?また、他アーティストのコラボレーションなど、ごく近い将来あなたのラップが聴ける新譜は何かリリース予定ですか?

    いくつかのアルバムで(客演を)やるよ。Kev Brown、Oddisee、DJ WayneSki、Pete Rock、Jesse West、その他にも何人かとレコーディング済みだ。あと、『The American Blackman』という自分のアルバムも予定していて、既にたくさんのトラックを録っているよ。あとファンにフリーでプレゼントする『Leaks』というシリーズのアルバムもやるんだ。次のアルバム・プロジェクトまで、これを聴いて待っていてもらうというワケさ。


    Q:最後に、今回のアルバム『Kolexxxion』の聴きどころを教えてください。


    この『Kolexxxion』で気に入ってるのは”The Key”という曲だ。この曲をやったとき、まるで俺の兄貴・Taheem(RIP、既に他界)とスピリチュアルな世界で繋った感じだったんだ。言葉にすごく力があったし、音楽が俺をそこへ導いていったんだ。それは誠実であり情熱的なものだったよ。そして俺はこの曲と本当にひとつになったんだ。それから、”TaKiT2tHeToP”のレコーディングもすごく良かった。最後の1分が俺の感情を表現している。これはファン達も気に入ると思うんだ。DJ Premierの使ったストリングスがとても魅力的だしね。「I draw a fine line & if you cross it B, over your head in a casket is where the cross will be.」(俺が引いた境界線をもしクロスできる(越えてこれる)なら、お前の頭上にはクロス(十字架)が宿るだろう。)


    Interview & Text: F.M. (disk union)
    Translation: Shizu Tomii (disk union)
    Thanks to Gracie Productions



    国内盤帯付き仕様CD 輸入盤CD アナログ2LP
    1,890円 1,550円 1,700円

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